
About the Work
- 制作年
- 2026
- 素材・技法
- その他
- サイズ
- サイズ可変
- エディション
- 未設定
- サイン
- 未設定
- 額装
- なし
- 作品証明書
- あり
- 作品の販売元
- TALION GALLERY
- 発送元地域
- 東京都
- 発送までの日数
- 未設定
- カテゴリー
- インスタレーション
Work Details
インスタレーション、コンセプチュアリズム、ミニマルアート、レディメイド――20世紀の美術が生み落としたこれらの概念を、大岩雄典はあらたに構想しなおすアプローチに近年取り組んでいる。大岩はそれを「法理学的インスタレーション」と呼び、国家を法によって行為を振り付けることで成り立つひとつの空間=インスタレーションとして捉えるところから始める。
2024年に発表されたインスタレーション《Killing》は「決闘罪」をモチーフにした作品である。決闘があくまで同意のもとで行なわれる行為であることに注意を向けると、それは賭博にも似ている。私の生命や財産を賭けることを国家は何のために禁止するのか、という問いが浮かび上がる。《Killing》はこうした法的な事象を背景に、市販の宝くじ券を「決闘」のためのチケットにする。大岩は合法的な範囲で、公が囲い込んだ賭博と、私たちが賭けられる身体とを交換することで、「反-法」的な行為・空間を、国家の中にインストールする。
2025年に「Stilllive Studies」の一環として行なわれたワークショップ《盗み取ること=In-steal-lation》もまた、「私のもの」を問う作品である。大岩は窃盗罪にある「親族相盗例」の規定に注目する。一定の条件下にある親族および同居人――大ざっぱに言えば「家族」――同士の窃盗について、刑罰を免除・減刑する規定である。それは法、家族、私という三つのものの緩衝地帯である。《盗み取ること=In-steal-lation》では、参加者はこの規定と同じ条件の「家族」の「所有物」を持ち出してきて、展示、相互に鑑賞する。レディメイドという手法が、ここでは私有の境界線を問うためのシンプルな手段として、再利用される。
大岩は法を、国家がインスタレーションとなるためのインストラクションとして取り扱う。それはある行為にト書きを与え、違法行為だと定義することで、私たちの生きている空間と国家とを抽象的かつ身体的に媒介する。あるいはあるタイプの関係にト書きを与え、私有だと定義することで、私たちの身体や物体と国家とを媒介する。「法理学的インスタレーション」は、美術のさまざまな手法がもつ、こうした感覚的かつ政治的な現象を扱う能力にフォーカスしている。
《抽象》はその新作である。今回インスピレーションを与えるのは、アメリカ独立戦争の引き金として歴史の教科書でもなじみ深い「ボストン茶会事件」だ。関税をめぐる対立によって茶葉を海に投下したという珍妙な印象で知られるこの出来事を、大岩は〈インスタレーションとレディメイドの対決〉として読解する。「課税権」がきわめて空間的、物質的、身体的な水準で扱われたこの出来事をモチーフとすることで、インスタレーションという芸術が、法と身体、行為という諸力の関係を感受させるものであることを示そうと試みる。
Exhibition Information
- 過去の展示
- 大岩雄典 “抽象” by TALION GALLERY2026.07.07 - 07.25
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Artist
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美術家。「インスタレーション」という語の指すものを、人間を拘束し上演している空間=装置にたいする再現・分析・介入の技術として捉えることで、美術作品を制作する。近年は、決闘の禁止、くじの公営、親族間窃盗の規定などがいかにわれわれの行為や能力を振り付けているかという観点から、日本の刑法典をひとつのインスタレーションとみなし、その空間の中に新たな行為を構想するアプローチを研究する。 1993 2017 東京芸術大学美術学部デザイン科卒業 学士(美術) 2019 東京芸術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了 修士(美術) 2024 東京芸術大学映像研究科博士後期課程(映像メディア学)修了 博士(学術) 展示 2015 個展|わたしはこれらを展示できてうれしいし、あなたはこれらを見てうれしく、これらは展示されてうれしい(TWS-Emerging 2015) 2016 二人展|囚人は通夜にいきたい(+吉野俊太郎) パフォーマンス企画|空間と記述(グループ展「新しいルーブ・ゴールドバーグ・マシーン」(キュレーション:飯岡陸)内企画) 2017 11/11(第65回東京芸術大学卒業・修了作品展覧会) グループ展|Surfin'」(+永田康祐、山形一生、山本悠) 第4回CAF賞(主催:現代芸術振興財団) グループ展|太陽光と…(キュレーション:飯岡陸|主催:テラス計画) 二人展|理想の収納(+吉野俊太郎) 2018 二人展|明るい水槽(+永田康祐) 2019 個展|スローアクター(企画構成:砂山太一) トレイラー(第67回東京芸術大学卒業・修了作品展覧会) グループ展|彫刻書記展(キュレーション:鈴木操|四谷未確認スタジオ) 2020 個展|別れ話(イベント「形」(企画:岸井大輔)内展示|北千住BUoY) グループ展|電話展示|Emergency Call(企画・出展|ウェブ) ウェブページ|遭難|Getting Lost(+奥泉理佐子)(企画・出展|ウェブ) グループ展|一番良い考えが浮かぶとき(+温田山、NAZE)(企画:TALION GALLERY) 個展|バカンス(OPEN SITE 5|トーキョーアーツアンドスペース本郷) 2021 個展|無闇|Blind(企画:TALION GALLERY) 個展|margin reception(企画:TALION GALLERY|主催:+ART GALLERY) 過去作個展|見逃し配信|Catchup(ANNUAL BRAKE 2021)(キュレーション:髙木遊|主催:The 5th Floor) グループ展|Encounters in Parallel(キュレーション:山峰潤也、三木茜|主催:ANB Tokyo) 二人展|人数・時間・対象年齢(+米光一成)(企画:岸井大輔|主催:PARA) 個展|渦中のP(キュレーション:中川千恵子|主催:十和田市現代美術館) グループ展|M・THERESIA・D・G・R・IMP・HU・BO・REG・ARCHID・AVST・DUX・BURG・CO・TYR・1780・X(企画:Satoko Oe Contemporary × TALION GALLERY|主催:CADAN有楽町) 個展|可能|Possible(企画:PARA神保町) 分散型自律展覧会|実効|Work(どこでも/特別興行「ガラ」をPARA神保町にて開催) やまなしメディア芸術アワード2023–24(主催:山梨県) '青空テンカウント(+飯川雄大)(企画:TALION GALLERY) 賞歴 2014 トーキョーワンダーウォール2014 入選 2014 シェル美術賞2014 入選 2016 東京芸術大学平山郁夫奨学金 2017 第4回CAF賞 海外渡航費授与賞 2019 第16回『美術手帖』芸術評論募集 佳作入選 「別の筆触としてのソフトウェア:絵画のうえで癒着/剥離する複数の意味論」 2024 東京芸術大学平山郁夫芸術文化基金
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