Roots

制作年: 2026

素材・技法: 布, 木, 鉄

サイズ: 270 × 140 × 140 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

Roots
Roots
Roots
Roots

About the Work

制作年
2026
素材・技法
布, 木, 鉄
サイズ
270 × 140 × 140 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
クレジット
額装
なし
作品証明書
未設定

Work Details

CONCEPT

 “Roots”(根) は人々の故郷や祖先、歴史など、個々の人生における見えない繋がりを象徴する言葉です。根は普段、土の下に隠れて私たちには見えませんが、地中深くに力強く広がることで生命を支えています。

本作は、 東京で暮らす人々の衣服を素材として使用しています。
それぞれの衣服に宿る記憶や時間、人生の断片を重ね合わせ、大きな根を制作しました。展示場所は、多様なバックグラウンドを持つ人々が行き交う東京・八重洲にあるビルのエントランスです。ここでは、さまざまな人生が交差し、人々の関係が根のように広がり、社会という大きな木を支えています。過去と現在、そして人と人の目に見えない繋がりを、たくましく広がる根によって表現しました。

素材提供協力:東京建物及び関係会社の皆様

ARTIST VOICE

Q:応募のきっかけは?
布を用いた作品を展開するにあたって、多くの方々にご覧いただける屋内の展示スペースを探していました。多様な地域から人々が集う東京駅から徒歩数分という立地と、ショーウィンドウでの3ヶ月に及ぶ長期展示という条件は、私にとって理想的でした。

Q:どうやって企画を考えたのですか?
「根」のシリーズは、私の家庭にある衣服を扱い、自分のルーツを辿る表現から始まりました。その後、様々な衣服や繊維を提供していただくようになり、「それぞれの素材に宿る記憶や歴史を遡る表現」へと発展しています。
今回は、多様なバックグラウンドを持つ人々が行き交う八重洲という場所で、この土地に根ざす人々の衣服を素材とする作品を構想し、応募しました。
その結果、東京建物及び関係会社の皆さまから衣服をご提供いただけることになりました。

Q:作品に込めた想いを教えてください。
私たちは、それぞれ異なるルーツを持ちながら、お互いを支え合い、同じ大地のもとで共に生きています。
世界で様々な分断が深刻化している今、私たちを支える根のような存在に思いを巡らせ、それぞれの背景や立場を超えた繋がりが今後どのように育まれるのかを考えながら制作しました。

Q:実際に作品を完成させた感想をお聞かせください。
作品の色彩は、集まった衣服によって決まるものでしたが、予想をはるかに超えて色とりどりの衣服が集まり、エネルギーに満ちた根が生まれました。
昨年から取り組んできた根のシリーズが、ありがたいことに様々な土地へ広がりつつあります。
それは、移住を繰り返してきた私自身の経験とも重なり、自分の分身ともいえる作品を通して各地の人々と交流できることが本当に嬉しいです。

EVALUATION

小山 登美夫(小山登美夫ギャラリー株式会社 代表取締役/日本現代美術商協会副代表理事)

宮下さんの作品は、まず、会社の人たちとの交流から始まるところが面白い。どんな服が来るかはお楽しみで、集まった後に制作は開始されるとのこと。枝のように広がる形態に服の部分が繋がれて行く。一つの社会を形成している人たちが服でつながって行くのはどんな気持ちなのだろう。ものが持つ記憶がつながって行くことが楽しいです。

橋本 和幸(東京藝術大学 美術学部長・美術研究科長 デザイン科 教授 兼 芸術未来研究場 瀬戸内海分校プロジェクトリーダー)

いろいろな人が着てきた服が集まり、重なり合い、「根」のようなかたちになっていく。その姿がとてもあたたかく、印象に残りました。ひとりひとりの時間や記憶は儚くても、つながることで、この建物や社会、家族を静かに支えている。目には見えにくいけれど、確かにそこにある「支え合い」の風景を、やさしく感じさせてくれる作品だと思います。

遠山 正道(株式会社スマイルズ 代表/株式会社 The Chain Museum 代表取締役)

アートは孤独だ
自分が見ようとする
自分が信じようとするものを
独りで創る
そこには誰もいない
その先にも誰もいない
宮下のこの作品は逆だ
他者がいて
他者の興味があって
そこにメディウムが生まれ
そこから作品が生まれる
孤独の木は
どんな花を咲かせるか
どんなルーツの花を咲かせるか

坂本 浩章(公益財団法人彫刻の森芸術文化財団 東京事業部 部長)

様々な生地によってカラフルな色に目が奪われてしまったが、よくみると樹木の根になっていることがわかる。樹木は地上の形と地下の形には相似点があると言われており、この作品の根の形状は縦に伸びていることから地上にも上に伸びる樹木が想像できる。
我々が生きている生活空間は地上であるが、先祖や歴史などが存在する世界は地下にあり、それらの相互関係によって一本の生命が存在する様は、作者の意図する太古からの繋がりによって現在があることを改めて視覚化された。

Exhibition Information

開催中の展示
Brillia Art Award Cube 2025
2025.09.25 - 2125.09.25

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宮下ゆり
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Artist

宮下ゆり
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宮下ゆり

現代美術家

人や物の記憶に寄り添うことをテーマに、『根』をモチーフにした作品を制作している。
提供された衣類や繊維を用い、それぞれの素材に宿る歴史や記憶を遡ることで、現在と過去のつながりを表現する。

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最終更新日
2026.08.27