De la Terre a la Lune

制作年: 2017

素材・技法: 紙, その他

サイズ: 8.6x8x11cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

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 De la Terre a la Lune

About the Work

制作年
2017
素材・技法
紙, その他
サイズ
8.6x8x11cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
額装
なし
作品証明書
未設定
カテゴリー
彫刻
スタイル
社会・政治・歴史

Work Details

宇宙、月へ行く、それは物語から始まり、欲望とエゴににより現実へと続いて行く。

1865年ジュール・ヴェルヌにより書かれた「地球から月へ」、1870年に「月を周って」、南北戦争終結後のアメリカ、かつての兵器開発者の集団がその有り余る活力と技術を活かし、月に砲弾を撃ち込む計画を立ち上げる計画を立てる、しかしそこでもう一つ”砲弾に人を乗せ月に送る”という構想も出てくる。

技術者はその構想に着目し、現実に人が載せれるようただの「弾丸」から「有人弾丸(宇宙船)」へと改造し、その弾丸に食料や観察用具などを載せ、ここで改めて”人類を月に送る”という物語にあるのである。

その物語に当時多くの子供が心を踊らせ、想像を膨らませ読んでいた物語。その後その子供達はその”物語”を様々な道を通り”現実”にして行くのである。

その純粋さは現代ロケット開発の先駆者である”ヴェルナー・フォン・ブラウン”は自分の夢の星への旅を実現させるべくナチスが台頭していた祖国を利用し、政治を利用し、時代と多くの犠牲を自分の夢とエゴの実現のために利用した。

そして祖国が転覆すれば、知識と技術を保険に亡命し、今度はアメリカ合衆国とソ連による冷戦という国家間の新たな争いを利用し、大陸間弾道ミサイルよりも国家としてパフォーマンスの高い人類を宇宙、そして月へ送るという偉業、その個人の夢でしかないエゴイズムをあたかも国家国民の夢のように高々と叫び、その無邪気な夢を実現していった。

宇宙は光と影を同時に持ち合わせ、その光は闇を食べ、一人の人間の夢という名のエゴイズムは軍事技術を食べ、まだ見ぬ未来へ突きすすむ。

作品は、ジュール・ヴェルヌの月世界旅行に出てくる砲弾ロケットもモデルに、月世界旅行の小説を表面の素材として使用しました。

Artist

足立篤史
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足立篤史

アーティスト

主に新聞や雑誌など、「活字」を媒体に”記憶を記録する”をコンセプトに制作している。 この世に存在する物には、その”モノ”が存在した時代、歴史、そして人々の記憶が刻まれていると考え、その記憶を当時の資料をもとに今まで形がなかったものを”実体化”することにより、目に見えないものとして存在していただけの記憶を”記録”として残している。 私は、幼いころから海上自衛隊や米軍基地の基地開放に訪れ、模型づくりに親しんできました。海底に沈んだ戦艦、標本のように並べられたミニチュアの戦闘機、文字が焼きつき古ぼけた写真。私の生み出す歴史の遺物は古い新聞記事で覆われて、無機物でありながらもどこか温かみを感じさせます。東京造形大学美術学科彫刻専攻の時代から一貫して、「記憶を記録すること」をコンセプトに制作を行っており、模型の表面に当時の資料を重ねることによって、「無機物に宿る記憶」を表現しようと試みています。 1988年横須賀市生まれ。2014年東京造形大学美術学科彫刻専攻卒業、東京造形大学卒業研究・卒業制作展「ZOKEI賞」受賞。主な展示に、個展「記憶-Kioku- 」(ニューヨーク、2014)、「第18回岡本太郎 現代芸術賞」(川崎、2015)、「都美セレクショングループ展 「紙神」」(東京、2016)、「TOKYO ILLUSION」(台中、2018)、「Emerging Tokyo 」(ニューヨーク、2019)、「Tanagokoro」(ロサンゼルス、2022)、「BankART U35 “REMEMBER”」(横浜、2022)、第26回岡本太郎 現代芸術賞、「特別賞」受賞」(川崎、2023)等。

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Ouma

Ouma(オーマ)
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over 6 years ago

月世界旅行の小説を素材として使ったロケットをモデルとした作品。 「小説」は「記録」とは違い、同じく言葉の羅列であっても、人の温度感(物語性)が宿ります。言葉が配列によって違う意味をもつことが、まるでDNAの塩基配列のよう。 母国語でない言葉の物語は読めないし、その「感じ」を私自身はつかむことができないですが、物体が添えられていることで、小説が持っている「感じ」に作家の想いが重なり、作品自体が新たな物語として独特の「感じ」を出している。 日本的な感性は、こういう物語の集積を複雑なまま感じているのかもしれないということまで示唆させ、見る人の感度も高めてくれる作品です。 零戦の開発者、堀越二郎さんのことなんかも思い出しました。

最終更新日
2020.04.29