榎本 大翔
現代紙藝家,プロセスアーティスト
現代社会での暮らしにおける様々な問題、時間と空間、思想と精神について、個人の日常生活から発生し得る素材、エネルギーを活用し、芸術表現を通して焦点を当てる。
また実際に生まれた表現物は、立体や平面などの垣根を越え、人と人のつながりの中に存在する。
そしてその本質は、一連の流れつまり過程にこそあると考え、展示会ではその全てが曝け出される事が多い。
体験者は、作者の思考を辿りながら、表現の本質を探る旅に誘われる。
紙漉の技術を応用し、再生紙の塊を生成している。
紙の持つ有機的な曲線と無機質な質感を活かし、退廃美学に基づいた存在の意義について問う。
東京を拠点に展示、企画などを手掛ける。
作品
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プロフィール
バイオグラフィー
作家コンセプト
幼い頃から育ってきた家庭環境の影響もあり、1人で物思いに耽る時間が長く、特に「現代社会における我々の存在意義」について関心があり、何度も前向きに自問自答を繰り返し、その時間を楽しんで過ごしてきた。私にとって最も自然体で素になれる時間であり、重要な時間であった。
独りで自己と向き合う場合、メモや落書き、絵などの紙を媒体にした記録、痕跡物を見つめ直す事で理解を試みてきた。
しかしその手法には限界があり、主観的観測を抜け出すことが出来ない為、他との関わりや表現を通してより深い理解を得ようと考えた。
膨大な量の不鮮明で、表面的な情報の集積物を、不要になっても簡単に捨てる事が出来ず、溜め込んでしまう。
行き場を失った紙の山を眺めながら、「何かに活用せして昇華せねば」という思いと、日頃から表現に対して考えていた、「新品の画材を用意して、下書き通りに意図的に絵を描いたり、造形するという予定調和な動きに、本質を感じない」という思考が相まって、愛着のある痕跡紙を全て、気の向くまま感性に従い再生紙の層にしていくという、偶発性を重視した動きに変容していった。
有機的な曲線とあたたかみ、無機質な物質感と冷たさが同居した、ゴミなのか、自然物なのか、作品なのか、境界線を図る事ができない得体の知れぬ塊。
まるでそれは私のこれまでの思想の具現化「紙層」であり、途方もない時間の積み重ねや心の変化、生活そのものを表現していて、奥深い内面や精神性を表した紙藝へと変貌を遂げた。
しかし余計に捨てられなくなってしまった。
複雑になった存在意義を改めて見出す為、屋内、屋外を問わず様々な場に持ち込み、捨て場所を探して彷徨うという実験を行った。
周囲の景色に溶け込もうとしても、不思議な違和感が残り、社会にうまく馴染めない自分と重ねる事もできる上、"紙"という前時代の素材の存在意義とも関係性があるように感じた。
ギャラリーや美術館で展示する場合、作者本人も同席し、体験型芸術の一環として、自由に触る事ができたり、ワークショップの素材として扱う事も可能とした。その中で造形が崩れたり、変形しても良しとしている為、個体の一つ一つが重要なものではなく、作品という扱いはしていない。
自身と向き合い続けて生まれた思想の「紙層」を、捨て場所を探して彷徨い様々な場に持ち込み、他との関わりによって破壊や変化を受け入れながら、一連の表現行為として時間、空間、物質、生命、思想の存在意義を問う。
経歴
- 2025
- 『Time buried』 Center line art festival Tokyo 2025 "meee" gallery
- 2024
- 『the tip of the iceberg 』interart7 GALLERY TK2
- 『Ideological Upheaval』 MUSAKO ART GATE in Center line art festival Tokyo 2024
- 『Uncovering Ideas』Tasukake
- 2023
- 『「 」sharing』Space Sharing Program in Center line art festival Tokyo 2023
- 2022
- 「30th Kamiwaza Exhibition」in TOKUSHU TOKAI PAPER Pam Shizuoka
- 「WHAT CAFE × WATOWA EXHIBITION NEW STANCE」 in TERRADA WHAT CAFE TOKYO
- 「THE SELECTED vol.1 / vol.2」 in elephant studio TOKYO
- 「Brain Brunn ART AWARD 2022」in Brain Brunn GALLERY main gallery TOKYO
- 「YOLO SOLO」in 3331gallery Arts Chiyoda TOKYO
- 「KAIKA TOKYO AWARD 2022」in KAIKA TOKYO by SHARE HOTELS
- 「DRIVE UP!」in WHAT CAFE × WATOWA GALLERY EXHIBITION
- 2021
- 「71th Genten」in National Museum of Modern Art
- 「IAG AWARDS 2021 EXHIBITION」in Tokyo Metropolitan Theater
- 「Passion」in Osaka Art COCKTAIL
- 「17th The World Art Exhibition」in Tokyo Metropolitan Art Museum
- 2019
- 「69th Saitama Art Exhibition」in Saitama Museum of Modern Art
- 2017
- Graduated from Kyoto University of Arts (present)









