Project 因島 / untitled Ⅰ

制作年: 2021

素材・技法: その他

サイズ: H162 × W470 × D3.5 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

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Project 因島 / untitled Ⅰ
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Project 因島 / untitled Ⅰ
Project 因島 / untitled Ⅰ
Project 因島 / untitled Ⅰ

About the Work

制作年
2021
素材・技法
その他
サイズ
H162 × W470 × D3.5 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
額装
なし
作品証明書
未設定
スタイル
プリミティヴィズム
ハッシュタグ

Work Details

Project 因島 / untitled Ⅰ

2021年 夏

この度、広島県の瀬戸内海に位置する因島(いんのしま)という土地にて、海沿いに新設した建物に飾るための作品(計約10m)の滞在制作と設置をさせていただきました。

平面作品としては今まで最大で、広い空間に展示された瞬間の興奮は忘れられません!

この作品制作は約2年前から進めていたもので、新型コロナウイルスの影響を経て、皆様のお力添えにより素晴らしいオープンとなりましたことを心より感謝し、ご報告させていただきます。

滞在中、中国地方は梅雨入りとなり、瀧の如く雨が降る日が続いておりましたが、雨音を聴きながらの作業は静かで、とても幸せな時間を過ごすことができました。。

因島は古来より続く造船産業が盛んで、現在は鉄で造船するのですが、その産業で出る、鉄粉や鉄屑、海沿いの砂を和紙に漉き込んで制作を致しました。

今回制作させていただいた作品は、常設展となっておりますので瀬戸内海に訪れる際は、ぜひお立ち寄りいただけますと嬉しいです。

空間は、大人も子どもも楽しめる絵本カフェとなっており、最高級の家具と、大窓から見える海と夕陽をお楽しみいただけます。

*作品は常設となっております。

建物の詳細URL

https://sea-bridge.jp/

HP動画でも様子をご覧いただけます。

https://sea-bridge.jp/about

おわりに

因島という土地を訪れたとき、海の存在が、私の知るそれとは大きく違うことに心動かされました。

これまでの私にとっての海は、眺めたり泳いだりで楽しむもので、"生きる"ことに深く根付いた対象でありませんでした。

島を繋ぎ、命懸けで船を出し、人々の生活を支え文化を築いてきた先人にとってのこの海は、命を繋ぐ恵でもあり、命を奪う畏れの存在でもあったのです。

当たり前に在る海、空、雨、夕陽が、人間の時間軸ではなく、できればそれらの動く時間軸に身をゆだね、内側へと泳いでいくように、誰もが海という揺らぎを媒体として、内へ内へと泳ぐトリガーとなるような作品となれば幸いです。

ぜひ、お立ち寄りいただけましたら幸甚です。

感染状況は未だ落ち着かない状況ではございますが、どうぞ健やかに素敵な秋涼をお過ごしくださいませ。

令和3年長月

伊藤咲穂

(※広島県 尾道市 因島は、瀬戸内海のほぼ中央に位置し、古くより村上海賊から北前船、海事産業と、海を中心にさまざまな人や物が行き交い、独自の文化を作ってきました。)

Exhibition Information

展示場所
SEABRIDGE
常設展

Artist

伊藤咲穂
✔︎

伊藤咲穂

Artist / 芸術家 / 錆和紙作家

伊藤咲穂(1989年島根県生まれ)は、山梨を拠点に活動するアーティスト。和紙による大規模な絵画制作や神社への奉納を通じて、自然と人との関わり、そして“礼拝としての芸術”の本質を探求している。

武蔵野美術大学でテキスタイルを学び、島根の石州和紙工房で修行し、“錆和紙”を発明。その後、金属・土・砂鉄・岩絵具・水干絵具を和紙に漉き込む独自の技法を確立。近年には日本画の伝統的な色彩や思想に着想を得て、独自の抽象絵画として展開している。

彼女の作品の根底には、“梵我一如”に通じる古神道的世界観——すなわち、人は自然と分かちがたく結ばれ、その恵みの上に生きているという思想がある。彼女にとって、その“人と自然を結ぶ象徴の姿”が神社である。

その土地の自然から素材を“お借りして”作品を制作し、芸術という人間的行為を通じて、その地の神=自然へと“お返しする”。この循環的行為は、自然の完全性と人間の意識的行為とのあいだに生まれる“礼拝のかたち”であり、創造とは、自然への感謝を人間の手で可視化する営みだと捉えている。

彼女にとって“水”は、生命を育み、風土を形成してきた貴重なものであり、感謝や畏れが信仰心と結びついた象徴的存在である。
伊藤は、そうした人と水との関係性を受け継ぎ、絵画の制作においても、水を単なる素材ではなく、和紙や岩絵具と並ぶ重要なマテリアルとして扱っている。制作の最終工程では、“落水”と呼ばれる和紙の伝統技法を用い、水を作品の上に撒くことで、風土と身体の交感を痕跡として刻む。

伊藤の活動は、神道美術における“見えないもの”を描こうとする精神の現代的継承である。神道では、神は姿を持たず、影や自然の現象を通じて顕れるとされる。伊藤はこの思想を抽象絵画として再解釈し、西洋美術における抽象表現主義と対話させながら、日本的霊性を現代の造形言語へと昇華させている。

人間は自然の一部でありながら、自然を敬い、感謝し、返礼し得る存在である。その意識の循環を芸術という形に結晶させること。それが、伊藤咲穂の芸術であり、神道の精神と現代美術の接点である。

2023年に出雲大社へ《命の礼拝》を奉納。2024年にはホテルJANU TOKYOに《青の礼拝》シリーズが常設展示されるなど、国内外で活動の幅を広げている。

アーティスト情報を見る

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支援募集メッセージ

今回制作させていただいた作品は、常設展となっておりますので瀬戸内海に訪れる際は、ぜひお立ち寄りいただけますと嬉しいです。
いただきました支援は今後の制作やプロジェクト活動に生かします。
よろしくお願いいたします。

※ 制作に使用した材料は、島根県浜田市 石州和紙 久保田さんの和紙を作品の下地として惜しみなく使わせていただきました。また、画面に漉きこまれた材料は、因島の産業である造船場から出た鉄粉や鉄屑、海岸の砂を使っております。

この作品にスティッカーを送って アーティストの支援ができます。(¥160〜)

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最終更新日
2021.09.23