6:35.213/41:58:41.050

制作年: 2015

素材・技法: パネル, アクリル

サイズ: 可変

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

6:35.213/41:58:41.050

About the Work

制作年
2015
素材・技法
パネル, アクリル
サイズ
可変
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
額装
なし
作品証明書
未設定
カテゴリー
絵画
スタイル
その他

Work Details

〈6:35.213/41:58:41.050〉 2014-2015 パネル、水彩、アクリル、鉛筆、色鉛筆 可変

コンセプト

タイトルの〈6:35.213/41:5841.050〉は制作にかかった時間と作品を消し去る時間を意味している。欲望を満たす為の時間と、 それが破壊される時間の関係性を探る作品を作ろうと思った。 4つのパネルに描かれているものは昔の戦闘機である。空を飛びたいと願うささやかな欲望から、多額の資金を獲得するために戦争にまで発展してしまう人の飽 くなき欲望の比喩として扱うために選択したモチーフである。その 4 枚のうちの一枚は当時の写真であり、その写真の模写が完成するまでに費やした時間(画面に 描画している時間のみ)を計測した。絵画における模写も本物に忠実に再現したいと願う欲望の一つである。そして、その複製した絵画を 2 枚制作した。2 枚目に描いた絵画は一枚目の絵画よりも目と感覚が慣れているためか比較的早い時間で仕上げることが出来たので、一枚目の時間のみを採用し ている。それから、その 2 枚目に模写したデッサンを高性能のスキャナーで画像を取り込み、画像処理を行い出来るだけ原本写真の色味に合わせて出力した。その 後に消しゴムを使って、2 枚目の絵画を消した。しかし、鉛筆の黒鉛が支持体に入り込んでいて、書く前の状態に戻すことが出来ないので、これ以上は消すこ との出来ない状態(画面が鏡面になる状態)までの時間を計測した。 この消す作業の時間と、制作に費やした時間が作品タイトルの意味となっている。展示では、原本の写真、その模写、模写のコピー、消した作品の 4 枚と制作し た日付と時間を展示した。

社会において利便性を追求した結果、いいことも勿論あるだろうが、問題というものは必ず付きものである。ましては人の欲望とは尽きることがないので、時代 の変化やテクノロジーの進歩と比例して、計り知れないスピードでその欲望を満たす為の更新作業を行っていくだろう。そして、今の時代の産業はエネルギーが必要不可欠なことは言う までもないのだが、3.11 の地震によって福島原発がメルトダウンを起こし、現在でも放射能汚染による問題に悩まされている。そんなことお構いなしといわんば かりに日常は進み、実際のところ廃炉作業すら何も前に進んでいない。地元の人々が育った懐かしい福島の姿は果たしていつ訪れるのだろうか。すべてを消し去り、 前の姿に戻ることは二度とないであろう。

白紙に戻すことなど出来ないのである。

Artist

砂川啓介
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砂川啓介

アーティスト 

1985  広島県広島市生まれ
2011  多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了
現在は、千葉を拠点に活動

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昨年末まで会社員と作家業とを二足の草鞋として務めていましたが、時間という制約の中ではどうしても限界を感じてしまい、作家業に専念することを決意しました。今年はコロナの影響もあって先の見えない状況が続いていますが、これまで培ったスキルを生かして精力的に個展や新規プロジェクトを立ち上げる予定です。ご支援いただいたお金は作品制作費として大切に使わせていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。

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最終更新日
2020.05.28