MAR 21, 2022

制作年: 2022

素材・技法: 油彩

サイズ: 65 × 53 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

MAR 21, 2022

About the Work

制作年
2022
素材・技法
油彩
サイズ
65 × 53 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
額装
なし
作品証明書
未設定
カテゴリー
絵画
スタイル
抽象

Work Details

ステートメント

人はなぜ、廃墟に惹かれるのか。死に対する恐怖と好奇、失われた場に馳せる郷愁、歴史に対する畏敬など、様々なことが考えられるが、それに加えて人類には皆どこかに自殺願望を孕んでいるのではないかと推し量る。

なぜなら今、人類は自殺に急いでいるのだ。昨今のロシアによるウクライナ侵略戦争をはじめとし、各国に潜む紛争など、目先の利害中心主義による非人道的行為は、まさに人類という大きな視点からすれば自殺以外の何者でもない。

さらに世界各地で森林火災や豪雨、台風の巨大化などの異常気象が頻発、海水温度の上昇で氷河も溶け出しており、野生生物の種の絶滅も進んでいる。これらは全て人間活動の増大による地球環境への負荷である。こちらはニュースで被害を目にする機会があれども海外の発展途上国の例が多く、まるで他人事のように思われるだろうが、化石燃料の使用による温室効果ガスの排出、海洋プラスチックごみ汚染、開発による森林伐採など、実は私たちの生活に密接に関係するローカルな課題なのである。このため地球の環境が大きく変わり、人類という種が絶滅する未来も遠くないということに気づいているだろうか。このまま気候危機への対策を打たずに、北極や南極、山頂の氷などが全て溶けてしまったら、海面は約66メートル上昇すると言われている。マイアミやブエノスアイレス、カイロなど海沿いに位置する都市が沈むこととなり、人類はその生活圏を大きく損なうことになる。同時に気候変動によって起こる、大規模な食糧不足や干ばつ、大洪水、伝染病、海洋汚染、記録的な熱波といった危機がもたらされる。これらの災害が戦争を引き起こしたり、経済崩壊につながると予測する専門家もいる。

人類は死に絶え、都市が海底に沈んだ世界。そんなディストピアを、警告の意味を込めて描く絵画シリーズ「COUNT DOWN」。各作品につけられたタイトルは完成日の日付のみで、いつか訪れるであろう地球の破滅から逆算してその日付を振り返らせるという意図が込められている。

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清水伶
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清水伶

美術家 / 映像作家

喪失と再生、沈黙と語り、可視と不可視といった境界を横断しながら、「声なき声」を聞き取る映像インスタレーションを制作する現代アート作家。近年は、自死遺族、身体機能の喪失、差別経験など、語られにくい体験を持つ人々にリサーチを行い、観客が「他者の痛み」を追体験する装置を構築している。 2018年に現代美術へ転身。かつて商業映像の演出家として築いたフィクションの語法と、現実に生きる人々の声を編むドキュメンタリー的手法を融合させ、個人の記憶を社会的な問いへと昇華する作品を展開。 2025年、東京都台東区主催により《あなたがいない「   」を、どう埋めるかさがしています》を企画・主催。ゲシュタルト療法の「エンプティチェア」を参照し、同一人物が一人二役で喪失体験を語る対話映像インスタレーションを中心に、自死遺族や差別被害者ら10名の声を集めた。鑑賞者が自身の体験と静かに向き合う場として注目を集める。今後は「語られない記憶のアーカイヴ化」と「匿名的共同性の創出」を主軸に、より国際的な文脈での作品展開を構想している。 1976年 東京都生まれ 2001年 企業広告やミュージックビデオなど商業映像作品の企画演出・脚本家として活動 2018年 画家で美術作家の三杉レンジ氏が主宰する「ルカノーズ」参加、美術活動をスタート 2020年 編集者の後藤繁雄氏が主宰する「スーパースクール」参加 2024年 インディペンデント・キュレーターの小澤慶介氏が主宰する「アートト」アーティストコースを修了 2025年 TOKYO ART RESERCH LAB 「自分のアートプロジェクトをつくる」修了(ナビゲーターはP3 art and environment 統括ディレクター芹沢高志氏)

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最終更新日
2022.04.11