まちのおもての、そのあわい

制作年: 2021

素材・技法: セラミック

サイズ: 42.5 × 43 × 30 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:なし

まちのおもての、そのあわい
まちのおもての、そのあわい
まちのおもての、そのあわい
まちのおもての、そのあわい
まちのおもての、そのあわい

About the Work

制作年
2021
素材・技法
セラミック
サイズ
42.5 × 43 × 30 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
なし
額装
未設定
作品証明書
あり
カテゴリー
工芸・陶芸
スタイル
動物

Work Details

まちのおもての、そのあわい

タヌキの真っ黒に見える瞳の奥は空洞です。

頭から肩にかけて、柏の葉っぱを乗せています。

「中之条ビエンナーレ2021」(群馬)にて、旧廣盛酒造の2Fに展示しました。

山とまちの間を行き来する案内役です。

ステートメント

人間が創造してきた動物の姿をモチーフに、やきもので表現をしています。

神話や伝承、物語、様々な表現の中で人間が長い時間を掛けてつくり上げてきた動物像はその実、人の心を映したものでした。私にとってつくるということは、人間の豊かな思考の営みに触れ、それを現実に繋ぎとめる行為でもあります。

やきものの動物たちは虚ろです。眼には影を覗かせています。陶芸の技法でつくる空っぽな造形であるからこそ、私は「おもて」にこだわるようになりました。表面に色を重ね、細かく削り続けることで、動物のかたちはいくつものイメージを内包します。色と形が同時に現れ、部分が次第に意味を持ち、やがて全体が見えてくる。

その繰り返しの中で、私の象徴的な動物たちは、誰かの情景を描いているのです。

※制作手法について

陶芸技法の手びねりで中空に成形した表面に、まずは、顔料を混ぜてつくった何色もの土を組み合わせて薄く重ねます。一つの作品の中で、20色以上の土を3〜5層は重ねるのですが、そうした表面を小さなヘラで削ると、その断面には下に仕込んでいた色が現れます。毛並みのような線、植物の形、有機的な繰り返しの文様など、ひたすら徹底的に削ることで、複雑で繊細な色合わせと質感になるのです。その後、乾燥と焼成の工程を経ますが、高温焼成の前後では土の色も大きく変わるので、窯から作品を出せるまで正確な仕上がりは分かりません。

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林 麻依子
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Artist

林 麻依子
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林 麻依子

陶作家

主にやきものによる立体造形を発表。陶の表面へのこだわりと、動物の持つ象徴性への興味を制作の軸とし、思考する。 1987 群馬県前橋市生まれ。2012 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期(修士)課程工芸専攻 修了。2019より、埼玉県に窯を構える。 神話や物語をはじめとする人間が創造してきた動物像を、人間の心を映す象徴として捉え、独自の陶芸技法を用いて表現する陶作家。虚な造形をした動物は、眼差しに深い影を宿し、表面を削ることで現れる特徴的な繊細な模様と色彩は、作品に多様なイメージを重ねている。こうした表現は、対峙する人それぞれが持つ情景や記憶を想起させる。 主な活動に、萩原朔太郎記念館(群馬)に3組5作品を常設、2021年「笠間陶芸大賞展 一部公募部門 審査員特別賞[石﨑泰之賞]」受賞、2021年「中之条ビエンナーレ」(群馬)、2019年「いきもの狂騒曲-陶芸フィギュアの現在-」(茨城県陶芸美術館/茨城)、2017年「C pieces」(アキバタマビ21/東京)、2019年個展「はじめの人は詩によって語った」(彩鳳堂画廊/東京)、2015年「コレクション+ うちとそと 収蔵作品と若手作家の対話」(アーツ前橋/群馬)、2012年「前橋アートコンペライブ」グランプリ受賞、など多数。

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最終更新日
2024.12.27