流れるもの
制作年: 2026
素材・技法: 磁器
サイズ: W8×D8×H7cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:未設定



About the Work
- 制作年
- 2026
- 素材・技法
- 磁器
- サイズ
- W8×D8×H7cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- 額装
- なし
- 作品証明書
- 未設定
- 作品の販売元
- 森川裕也
- 発送元地域
- 未設定
- 発送までの日数
- 未設定
- カテゴリー
- 工芸・陶芸
- スタイル
- 半抽象, パーティー, 社会・政治・歴史
Work Details
中古品や骨董品を焼き物で作り替えた作品。
市場の中を流れ続けるイメージに質量を与え、現代における「漂流物」を留めおくことを目指す。
How to Buy
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¥22,000
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Artist
美術作家 / 陶芸家
流通や消費を経て人の手を離れた物や、社会の中で役割を変えながら存在する物のあり方に関心を持ち、陶を用いた立体作品を制作している。中古品や骨董、既存のイメージを持つモチーフを起点に、それらを型取りによって粘土へと写し取り、焼成を経ることで別の存在へと変化させる。 制作の過程では、元の物が持っていた用途や文脈は削ぎ落とされ、複数の形態が重なり合いながら、元の姿とは異なる構造として再構成される。複数の形態や痕跡が混在した状態として現れたそれらは、一見すると自然物のような外形を持つものから、具体的なモチーフの名残をとどめたものまで、幅を持って展開される。 こうして生まれるのは特定の対象の再現ではなく、社会の中で流通し、価値を変えながら移動し続ける「物」のイメージである。 焼き物という素材は、人類の長い歴史の中で用いられてきた物質であり、焼成によって不可逆的に変化する性質を持つ。自身はこのプロセスに着目し、イメージや概念が物質として定着する過程を通して、物の生成と変化、そしてその背後にある社会の構造を想像するための契機を提示している。 私は、流通や消費を経て人の手を離れた物や、社会の中で役割を変えながら存在し続ける物のあり方に関心を持ち、陶を用いた立体作品を制作している。物は単に使用され、消費されるだけでなく、誰かの手に渡り、価値を変えながら移動し続ける存在である。その過程には、人間の営みや社会の構造が強く反映されていると感じている。 初期の制作では、既存の物や素材そのものに直接働きかけることで、それらが持つ構造や前提を問い直す実践を行っていた。アルミ缶やコンクリートブロックといった工業製品を一度素材の状態へ戻し、窯の中で再び同じ形へと焼き直す試みや、食品や粘土といった消費されるもの、あるいは一定の形を保たないものを粘土で作り、それらの名前を彫んだ「物質的な記録」を提示する制作を行っていた。 制作を進める中で、物がどのように成立し、どのような前提のもとで形を保っているのかという関心が強まっていったが、一方で、対象そのものを扱うだけでは、その背後にある関係性や構造に十分に触れることができていないという感覚もあった。モチーフや素材、プロセスの扱い方が、表現したい内容に対して十分に噛み合っていないという認識から、制作方法を見直すようになる。 その中で、粘土に型取りによって形を写し取り、焼成によって固定するという工程に着目するようになった。粘土は柔らかく可塑的な素材でありながら、焼成を経ることで不可逆的に変化し、別の物質として定着する。このプロセスは、単なる化学的な結果ではなく、イメージや概念が物質へと変換される働きを持つものとして捉えている。 現在の制作では、既存の物やイメージを粘土へと置き換え、焼成によって別の存在へと変化させる方法を用いている。モチーフは型取りによって写し取られるが、その過程で用途や文脈は削ぎ落とされ、複数の形態や痕跡が重なり合いながら再構成される。こうして生まれる形態は、具体的な対象の再現ではなく、異なる要素が混在した状態として現れる。それらは時に自然物のようにも見え、あるいは人工物の名残をとどめながら、不定形な構造として立ち上がる。 既存のモチーフを図像として捉え、それらを組み合わせ、焼き物として変換することで、本来結びついていた意味や物語をずらし、新たな関係性を立ち上げることを試みてきた。 近作では、個別のモチーフだけに留まらず、社会の中で流通し、役割を変えながら存在する「物」そのもののあり方へと向かっている。私はそれらの姿を通して、物が生まれ、移動し、役割を終え、別の価値へと変化していく過程を、鑑賞者が想像するためのきっかけを提示しようとしている。 焼き物という素材は、人類の長い歴史の中で用いられてきたものであり、人の営みと深く結びついてきた物質である。私はその素材が持つ時間性と、焼成による不可逆的な変化に着目し、イメージや概念が物質として定着する過程を作品の中に取り込んでいる。そこでは、形は単なる外形ではなく、社会的な文脈や記憶、価値の変化を内包したものとして現れる。 私の制作は、物の形を借りながら、その背後にある構造や関係性を浮かび上がらせる試みである。焼き物というプロセスを介在させることで、目に見える形と見えない構造のあいだにある距離を扱いながら、現代における人と物との関係性を立ち上げようとしている。
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