Call(呼び声)

石神雄介
✔︎

石神雄介

画家

制作年: 2022

素材・技法: キャンバス, 油彩

サイズ: 130 × 162 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:なし

Call(呼び声)
Call(呼び声)
Call(呼び声)
Call(呼び声)

About the Work

制作年
2022
素材・技法
キャンバス, 油彩
サイズ
130 × 162 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
なし
額装
なし
作品証明書
未設定
カテゴリー
絵画
スタイル
エモーショナル

Work Details

2022年、スタジオ35分での個展作品です。

Call

夜の湖畔が好きだった。

蒸した草むらの匂いも、何処からか鳴く生き物の声も、街明かりに紛れてかすかに瞬く星空も。

取りたての運転免許で、夜な夜なまるで呼ばれるように通ったものだった。

時がたち気がつくと、友達や先生や教え子たちが、海で、川で、湖で、いつの間にか皆、いなくなった。

私はますます水際に立つようになった。

チャプチャプと波打つ音の間に、知った声が聞こえて。

サワサワ揺れる木々の影に、ふっと姿が現れるような。

今もそうして呼ばれるように、夜の道を走らせる自分がいる。

いなくなってしまったものたちは、時折ひどく永遠や運命を思わせる。

”いない”ということが、ゆえに"いなくならない"ということと表裏一体だと、いつも思い知る。

確かにそこに、その時やその光があったことを、不在という状態は囁きかけてくる。

私は絵を描くときいつも、どこかズレた隙間に落ちている。

アトリエはいつかも知れない、どこかも知れないところにあって、私はそこで何かが囁く声に耳を澄まそうとする。私は感じたり感じなかったりしている自分の領域を見ている。私はその声に呼ばれるまま、ふいにいなくなったり、聞こえないふりをして留まったりしている。

2022/7/15 石神雄介

Artist

石神雄介
✔︎

1988年 千葉県生まれ 2013年 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 2022年 FACE展2022 優秀賞 Idemitsu Art Award 2022 入選 現在、千葉県で制作 2000年〜2007年、画家/神野直邦に師事を受ける。 2013年大学卒業後、不完全だった卒業制作の完成を目指し活動を開始。 2013年〜2017年、詩人/川㟢雄司、武術家・忍道家/五十嵐剛と共同生活を送り、自身の制作への思索を深める。 2015年『頂上への沈降』で初個展(詩人/川㟢雄司『あわいの結び目』同時開催)。卒業制作展で未消化だった、身体の運動を伴う鑑賞を促す展示構成を取り入れ、大幅に規模を拡大し提示する。 2016年〜2017年、山梨の個人宅に飾るための作品制作依頼を受け、展示場所のリサーチをもとに100号〜150号の大型作品の連作6点を制作。 2018年以降は絵画、模型、立体の制作を進め、2020年個展『光景の背後』を完成。前回展示よりさらに鑑賞者を空間に取り込む形で、〈見る/見られる〉ことの雛形であるような展示空間を制作し、絵画と人との関係へ言及を進める。 2021年個展『画家の模型(眩暈と剥離)』はオープンスタジオの形式で、展示空間の壁面製作から自ら行う。企画・構想・制作・発表のすべての工程を管理する中で、展示という巨大な模型と、画家の模型としての自己を作る感覚を得る。〈実存するすべては何らかの比喩的現れ、すなわち模型である〉という立場から、明確に画家として絵画制作に向き合う。 2022年個展『透明な日』、個展『Call』以降の現在は、〈記憶は、過去現在未来という時間の一部が、その都度一瞬のうちに構築される模型である〉〈私の心の底で、あらゆる時間と場所は撹拌され、あらゆる位置や存在が関係し、絵画はその模型として現れる〉という思想から制作を進め、発表を続けている。 〈グループ展〉 2021年 『ふなばし現代アート展 第8回 アラカルト』 (船橋市民ギャラリー/千葉) 2022年 『FACE展2022』 (SOMPO美術館/東京) 2022年 『FACE展 選抜作家小作品展 2022』 (REIJINSHA GALLERY/東京) 2022年 『Idemitsu Art Award 2022』 (国立新美術館/東京) 〈個展〉 2015年 『頂上への沈降』 (船橋市民ギャラリー/千葉) 2020年 『光景の背後』 (EFAG East Factory Art Gallery/東京) 2021年 『画家の模型(眩暈と剥離)』 (オープンスタジオ/千葉) 2022年 『透明な日』 (オープンスタジオ/千葉) 2022年 『Call』 (スタジオ35分/東京)

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最終更新日
2022.12.14