あおあお ichi

制作年: 2022

素材・技法: ミクストメディア, パネル

サイズ: 91 × 91 × 4 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

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あおあお ichi

About the Work

制作年
2022
素材・技法
ミクストメディア, パネル
サイズ
91 × 91 × 4 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
額装
なし
作品証明書
未設定
カテゴリー
絵画
スタイル
ポップアート, アニメ

Work Details

あおあお ichi

『緒』いき‐の‐お〔‐を〕【息の緒】いのち。たまのお。魂。ふつう「息の緒に」の形で、命のかぎりの意に用いる。

タカハシマホは、幼少期から千葉県にある香取神宮という、神話時代より伝統のある神社と縁があり、頻繁に訪れてきました。

香取神宮で祀られている神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)ですが、対で扱われる神様が、鹿島神宮に祀られている武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)です。鹿島神宮の創建は紀元前660年とされ、日本最古の東国三社(香取神宮、鹿島神宮、伊勢神宮)にあたります。

□鹿ついてのお話国譲り神話において、鹿の神である天迦久神(あめのかくのかみ)が、天照大御神の命(めい)を武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)に伝える重要な役割を担ったことから、現在でも鹿が神の使いとして大切にされています。

また、奈良に春日大社を創建する際も、鹿島の神様の御分霊を鹿の背中に乗せてお遷ししたと伝わり、その道中には江戸川区「鹿骨」など鹿に関する地名が今も残っています。引用元[鹿島神宮HP] https://kashimajingu.jp/

鹿は古くから神鹿(しんろく)と呼ばれており、神の遣いとされてきました。

今回の展示でのメインの作品、緒では、1300年前の奈良時代に地中海世界や西アジアから渡ってきた天平文様を描きました。正倉院宝物に多くあしらわれた文様は、人々の繁栄を美しく祈り願ったものと言われています。その天平文様を、タカハシマホは春の野に咲く身近な植物をモチーフに制作しました。幾度となく、平等に日は昇り植物が芽吹くように、繰り返し来る春に祈りを込めました。

個展告知タカハシマホ Solo exhibition『緒』

2022 7/26(火)-8/17(水)08:00-23:00

奈良蔦屋書店2F天平ギャラリー

https://store.tsite.jp/nara/

□プライスリスト/お問合せ

奈良蔦屋書店へメールにてお願いいたします

nara-info@pleseed-partners.jp

2022 アクリル、洋金箔、木製パネル Mixed media on wooden panel 91×91×4cm

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Artist

タカハシマホ
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1992年生まれ。 2019年、幼少期の記憶をモチーフにしたシリーズ「ANOKO」を発表。大型作品の制作拠点として、故郷である千葉県に戻り、自身が通っていた廃園の保育所をスタジオとして活動している。 平面・立体を問わず、素材や手法にとらわれない制作を展開。これまでにアートフェア東京2025、Art Central Hong Kong 2026に参加。 現在はフリーのアーティストとして国内外で活動する一方、木彫やセラミックなど新たな表現にも取り組み、制作の幅を広げている。 タカハシマホの作品に登場するキャラクターは、現代を象徴する少女像である。 1980年代以降の生まれは、インターネットのある生活環境で育ち、アニメ、漫画、ゲームが身近なデジタルネイティブ世代に属し、これらのコンテンツに多くの影響を受けている。 タカハシマホが慣れ親しんできたコンテンツの中での登場人物たちは、わかりやすくヒーロー、ヒロイン像として描かれ、我々の憧れの対象であり、同時に強く美しく描かれていた。 しかし彼女の描く少女像は、いわゆるオタク的日本文化の中での見慣れた姿をしていない。 装飾の施されていない、シンプルな見た目をしている。これは、彼女がデザインを学んだことも理由に挙げられるが、幼少期への執着ゆえのものでもあるといえる。 タカハシマホの作品の原点は、その幼少期を形成した過去の経験や体験である。 作品に登場する少女像「あの子」は、重要なパーソナリティーが形成される幼少期を可視化したものとして使用されている。パーソナリティーとは、遺伝と環境の相互作用の中で、事故や病気等による外的要因を除いて、変化し、発達しながら形成されると考えられている。子どもたちは無垢であるがゆえに脆く、複雑な存在なのである。それはまるで変態前の蛹のようだと彼女は言う。 そう言った全ての記憶と経験が、人として成育するうえで重要な軸となり、支えとなる。それらは大人になった現在、社会の不条理の中で、「あの子」という存在は、生きていくうえで自分自身を守るための聖域であり、ヒロイン像とも異なる見た目は多様性の象徴にもなり得るのだ。 作品は、主に日本の伝統である「箔」を使用したものが多いが、それは輝かしくもいつまでも色褪せない過去の偶像である。紀元前3,000年頃より使われ始めた金は、多岐にわたって人々の心を魅了してきた、普遍的な価値のメタファーなのだ。そして何よりも彼女の田園広がる故郷のイメージでもある。秋が近づくと実った稲穂が頭を垂れ、太陽を浴び一面金色に光る景色を彼女は豊かさの象徴という。 幼少期の記憶や経験は、永続的で重要なものであり、現在へと繋がっている。その記憶や経験を、金に置き換え表現している。懐古からくる郷愁さを感じつつも、現代的な表現を再現するためのツールとして使用している。 近年、多様性についての課題が挙げられている。我々も現代を生きる当事者の一人である。 歴史と共にDNAに刻まれてきたものを数年で変化させることは難しいが、一歩ずつでも進むことは出来ると考え、認め合うことのできる世界はそう遠くない未来にあると願っている。 小さな自分を認めるたびに、平和は近づくと信じている。 彼女の制作する現代的少女像は、豊かな時代が生んだ平和と平等を願う象徴なのである。

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最終更新日
2022.08.04