
About the Work
- 制作年
- 2026
- 素材・技法
- 木版画, 水彩, 和紙
- サイズ
- 33.3 × 24.2 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- 額装
- なし
- 作品証明書
- なし
- 作品の販売元
- 佐藤 瑞季
- 発送元地域
- 茨城県
- 発送までの日数
- 未設定
- カテゴリー
- 版画
- スタイル
- 抽象
Work Details
作品のコンセプト・制作意図
1枚の紙に複数の版を重ねて1枚の作品にするのではなく、1枚の薄い和紙に摺ったものを複数枚重ねて物理的なレイヤーを作りひとつのイメージを形成する。それは版画の持つ「複数の版を重ねて画面を構成する」という基本的な性質・工程を分解し、分解したまま「版」という存在を再構成する試みである。薄い和紙に摺ったものを重ねることで、単純な色の重なりではなく和紙の繊維を通した混色となり、下層になるほど白の靄がかる色版から、複雑で立体的な予測できない表情が生まれる。そのように、「版」から生まれた1枚のイメージをひとつのパーツとして捉え、重ね方をその場で考えながら、最も心地よい色を瞬発的に探していく。
ある景色が天候・時間・季節といったあらゆる要素によって色彩や趣きを変えていくことは、乗せる絵具の色や摺り方を変えることで一つの型から様々な表情をつくることができる版画とよく似ている。薄い和紙は意外と強く、板木の木目やバレンの跡を拾うことがきる。時に版木の木目は水の流れのように見え、その平滑な水脈を追う作業は、水について追想することと親和性がある。そのような理由から、主に水性木版での制作を行なっている。
展示風景
この作品で表現したかったこと
たまたま辿り着いた環境が作り出す流れに、人は日々、削られ、押され、転がり、その輪郭や在処を変えていくことを余儀なくされながら、それでもなお今日という日を生きている。
いちばん最近、私が、私のためだけに思考を巡らせたのは、果たしていつのことだっただろうか。
流れていくものを、ただ流れていくものとして見つめながら、そして己の纏うあらゆる社会的な規範意識をほどき脱ぎ捨てながら、
削られ、押され、転がって残った自身の輪郭をなぞり、自分のためだけに思考することは、案外難しい。
だからこそ、私たちには、私たちが個々として存在するための、個に戻って考える、自身のための場所が必要である。
この作品が、鑑賞者個人の水脈を辿り、個の思考に戻る装置となることを願い、制作した。
制作手法や使用している道具
水性木版画、和紙(典具帖紙)
How to Buy
この作品は購入が可能です。
¥15,000
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