可塑性のある情景 〈観測〉
制作年: 2020
素材・技法: シルクスクリーン, その他
サイズ: 37×49cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:未設定

About the Work
- 制作年
- 2020
- 素材・技法
- シルクスクリーン, その他
- サイズ
- 37×49cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- クレジット
- ©Toshinao Yoshioka / Courtesy of Gallery OUT of PLACE
- 額装
- なし
- 作品証明書
- 未設定
- カテゴリー
- ミクストメディア
- スタイル
- コンセプチュアル, デジタル
Work Details
吉岡俊直による版画作品。実際の光景や風景を対象に、少しづつ位置を変えながら複数の地点から撮影し、PC上で自動プログラムによって立体データを作成。その立体データをシルクスクリーンでゴムシートに定着させた版画作品です。作家による造形は加えられておらず、複数の写真データから得られた情報が組み合わされることによって、そのズレや歪みを機械が分析し、再構成が行われるプロセスを通して制作されています。
Exhibition Information
- 過去の展示
- 関智生・吉岡俊直「half-blind aliens 半盲のエイリアン」2021.01.29 - 03.07
Artist
アーティスト
「フォトグラメトリ」を導入した版画作品を手がけるアーティスト。 1972年京都府生まれ。97年京都市立芸術大学大学院美術研究科版画修了。2014年から京都市立芸術大学で教鞭を執り、自然の振る舞いのデジタルデータ化・物質化をテーマに研究を行っている。 1972 京都府生まれ 1995 京都市立芸術大学美術学部卒業 1997 京都市立芸術大学大学院修了 1999 名古屋造形芸術大学 ( 現・名古屋造形大学 ) 美術学科 講師 2005 名古屋造形大学 総合造形コース 准教授 ( 現・コンテンポラリーアートコース ) 2014~ 京都市立芸術大学 版画専攻 講師 2015~ 同大学 准教授 私は、現代社会が陥っている物事に対する平坦な捉え方に一石を投じる機会として、そして新たな世界の捉え方を想起できる装置として、photogrammetryによる版画作品を現在制作しています。それは、大きなストーリーやアミューズメントではなく、日常に根ざした、リアルで具体的な体験を基盤にして考えています。なぜなら、そのリアルで地続きに繋がっている感覚こそが、作品鑑賞や展覧会を後にしても尚、響き渡る新たな感覚として鑑賞者の中に残ると思うからです。物や空間の捉え方を揺るがす事というのは、一見難しい様にも思えますが、実はシンプルな投げかけでも実現できると感じています。 昨今、3DCG で構成されたメタバースに入って、買い物や、街づくり、飛行などに没入するような経験も得る事が可能になっています。その経験の後、実際の建物や行き交う人々が、まるで「作られている様な感覚」がしばらく続いたのには、私自身驚きました。このような日常の捉え方の再規定を、商業ベースのゲームの副産物としてではなく、むしろ、そういった感覚を主役に据え、可塑性を持った事物にあふれた世界だと想定し、シンプルな手法と、観客の能動的な陶酔によって、日常の情景を変容するような場を作り出したいと考えています。この事は、これから益々広がり、浸透するであろうARやSNSに対する、フィジカルな反応の指針となる気がしてなりません。 この作品シリーズ制作のため、普段見慣れた情景を撮影してゆくうちに、大きな発見がありました。それは、いかに我々は表面の色や陰影に誤摩化されているか。逆に言えば、表面の情報の影響力がいかに強いか、という事です。家に持ち帰って立体化の解析を行うと、現場では気づかなかった構造に気づかされます。テクノロジーの謳歌ではなく、テクノロジーのフィルタを使って、自分が出会った驚きを視覚芸術の作品として提示したいと考えています。 具体的には、版画作品としてゴムシートにシルクスクリーンで刷ることによって、データという非物質的な存在を、ゴムやインク(シルクスクリーンのインクは分厚く、盛られている感覚を有します)といった物質感を伴うメディアで実体化できます。このことで、デジタルデータに触覚的な体験を付加させる事が可能になります。(文:吉岡俊直 2018)
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ご覧いただきありがとうございます。実際に作品をご覧いただける機会を楽しみにしています。