A Little Madness Piles Up

制作年: 2019

素材・技法: 紙, アクリル

サイズ: 1320 × 1320 × 40 mm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

5 スティッカー & 2 コメント
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A Little Madness Piles Up

About the Work

制作年
2019
素材・技法
紙, アクリル
サイズ
1320 × 1320 × 40 mm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
額装
なし
作品証明書
未設定
カテゴリー
絵画
スタイル
日本画・和

Work Details

A Little Madness Piles Up について

◾️作品背景

紙に対する恐怖心の記憶は郵便受けに、無造作に詰め込められた、

溢れんばかりの大量のチラシ、DMの光景である。

顔も見えない人からの、一方的な情報と、住む者が居ようと居まいと押し込められる、

人の小さな悪意の集まり。それは想像力の欠如からくる一種の狂気にも感じるものがある。

紙は、それだけでは用途としての意味を為さない。

文字や情報が印刷されて初めて用途としての価値を持つ。

しかしそこには現代の、一方通行な情報の押し付けにも感じる。

そしてその情報は驚くほど短期間で生まれては消え、意味のない情報となっていく。

作品に使用されている DMやチラシは自身のアート活動で作られた過去の展示情報である。

過去のものとして既に役目を終えた情報は、ただ意味を持たずに存在する。

そして、その情報を送っていたのは紛れもなく自分自身なのである。

◾️制作の一風景

自身が今までの展示案内で使用したDM洋紙を裁断し、絵の具と混ぜた後、強く壁や床に打ち付けて描く。打ち付ける力の加減や、粘度の違いにより画面を構成する。

(以前、制作中に無性に苛立った際、紙の原料を地面に打ち付けてしまった。

 原料に対する申し訳なさと、お皿を割ったような快感が忘れられなかった。

 その感覚を作品に落とし込めないかと感じました。)

Artist

伊藤咲穂
✔︎

伊藤咲穂

Artist / 芸術家 / 錆和紙作家

伊藤咲穂(1989年島根県生まれ)は、山梨を拠点に活動するアーティスト。和紙による大規模な絵画制作や神社への奉納を通じて、自然と人との関わり、そして“礼拝としての芸術”の本質を探求している。 武蔵野美術大学でテキスタイルを学び、島根の石州和紙工房で修行し、“錆和紙”を発明。その後、金属・土・砂鉄・岩絵具・水干絵具を和紙に漉き込む独自の技法を確立。近年には日本画の伝統的な色彩や思想に着想を得て、独自の抽象絵画として展開している。 彼女の作品の根底には、“梵我一如”に通じる古神道的世界観——すなわち、人は自然と分かちがたく結ばれ、その恵みの上に生きているという思想がある。彼女にとって、その“人と自然を結ぶ象徴の姿”が神社である。 その土地の自然から素材を“お借りして”作品を制作し、芸術という人間的行為を通じて、その地の神=自然へと“お返しする”。この循環的行為は、自然の完全性と人間の意識的行為とのあいだに生まれる“礼拝のかたち”であり、創造とは、自然への感謝を人間の手で可視化する営みだと捉えている。 彼女にとって“水”は、生命を育み、風土を形成してきた貴重なものであり、感謝や畏れが信仰心と結びついた象徴的存在である。 伊藤は、そうした人と水との関係性を受け継ぎ、絵画の制作においても、水を単なる素材ではなく、和紙や岩絵具と並ぶ重要なマテリアルとして扱っている。制作の最終工程では、“落水”と呼ばれる和紙の伝統技法を用い、水を作品の上に撒くことで、風土と身体の交感を痕跡として刻む。 伊藤の活動は、神道美術における“見えないもの”を描こうとする精神の現代的継承である。神道では、神は姿を持たず、影や自然の現象を通じて顕れるとされる。伊藤はこの思想を抽象絵画として再解釈し、西洋美術における抽象表現主義と対話させながら、日本的霊性を現代の造形言語へと昇華させている。 人間は自然の一部でありながら、自然を敬い、感謝し、返礼し得る存在である。その意識の循環を芸術という形に結晶させること。それが、伊藤咲穂の芸術であり、神道の精神と現代美術の接点である。 2023年に出雲大社へ《命の礼拝》を奉納。2024年にはホテルJANU TOKYOに《青の礼拝》シリーズが常設展示されるなど、国内外で活動の幅を広げている。 1989年 島根県浜田市生まれ、山梨県在住 2009年 呉工業高等専門学校 建築学科 中退(高等学校卒業資格取得) 2014年 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 テキスタイル専攻 卒業

Solo Exhibitions 2019年 旭化成株式会社 Technology × ART「ReBORN -Regeneration Beyond Our Rust Notion-」/FICTION/ニューヨーク 2021年 「Circle of waves」/阪急メンズ東京/東京 2022年 Domain of Art 28「ORIGIN」/さいたま市プラザノース/埼玉 2024年 「BEGINNING OF WORSHIP」/TOKYO INTERNATIONAL GALLERY/東京 2024年 「WORSHIP OF THE NIGHT」/ホテル雅叙園東京 百段階段/東京 2024年–2025年 「Yesterday, a wild tanuki was found dead under the eaves.(WORSHIP OF LIFE)」/anonymous bldg./東京 2025年 「咲み ‘emi’」/NIESSING GINZA/東京


Group Exhibitions
2016年 「MITSUKOSHI ART CUBE」/日本橋三越本店/東京
2016年 「Papar Deity」/東京都美術館/東京
2018年 「TOKYO ILLUSION」/台中文化創意産業園区(Dali Art Center Taichung)/台湾
2019年 「Gravity」/ホテル雅叙園東京 百段階段/東京
2020年 「Circling」「Rust Beat」/ホテル雅叙園東京 百段階段/東京 
Art Fairs
2015年 Salone Satellite 2015(ミラノサローネ)/イタリア
2025年 Taipei Dangdai Art & Ideas 2025/台北 Activities 2017年–2018年 島根県 石州和紙 久保田工房 研修/島根 2021年 瀬戸内海プロジェクト/SEABRIDGE/広島
      造船過程で生じた鉄粉、現地の海の砂・水を用いた制作
      人々が集う公共空間への設置 2023年 出雲大社・北島國造館・万九千神社/島根
      現地の砂鉄・土・水を用いた滞在制作・奉納 2023年 日御碕神社/奉納/島根
      境内の土を用いた制作・奉納 2024年 Aman JANU Tokyo エントランスロビー/東京
      「Pulsation of waves I」ほか 2025年 新倉富士浅間神社/山梨
      「富士:命の礼拝(Fuji: Worship of Life)」
      富士山の溶岩・湧水・和紙を用いた制作・奉納 

Media / Broadcast 2026年 CBCテレビ ドキュメンタリー       「伊藤咲穂の礼拝」出演・特集放送

Public Collection 2021年 SEABRIDGE/広島 2023年 出雲大社/島根(奉納|WORSHIP OF LIFE) 2023年 北島國造館/島根 2023年 万九千神社/島根 2023年 日御碕神社/島根 2024年 JANU Tokyo(森ビルホスピタリティコーポレーション株式会社)/東京       「Pulsation of waves I」ほか 2025年 新倉富士浅間神社/山梨(奉納)

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支援募集メッセージ

私が普段制作する中で使用する材料は和紙であることもありますが、「紙」そのものを扱うこともあります。それは印字された印刷物であったり、本、新聞などです。人と紙との関わりは一体何か、デジタルに置き換えられる中で「紙の価値」とはどこにあるか?人がイマジネーションを最初に投影する紙の行くへを探ります。支援して頂いた資金は和紙を広めるための参加型の活動や、作品の材料費、展示に関わる費用に使わせていただき、アーティストととしての仕事に尽くしたいと思います。どうぞサポートのほどよろしくお願いいたします。

この作品にスティッカーを送って アーティストの支援ができます。(¥160〜)

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Comments & Stickers

Hot Comments

Meimi_Teragami

MeimiTeragami(メイミ テラガミ)
Blue Stickerを送りました。

almost 6 years ago

正直最初は何を表現しているのかわからない作品でした。よくよく観察しても、やっぱり写真だけではわからないけどなんだか気になる作品だなと。 ビビットな赤が注意を引いているからなのか、目が惹かれる作品でした、めちゃくちゃでぐちゃぐちゃになってる気持ちと重なったのかもしれません。 と、前段ダラダラと書きましたが、 この作品の良さは「着眼点」でした。 ポスト中身だったなんて、どうりで焦った気持ちになったわけですね。笑 それは冗談ですが、本当に目の付け所が面白いです。 日常のほんの一部、ましてや生活の中でも優先度が下がるポストの中身が作品になるなんて、アウトプットの仕方が面白いなと思いました。

takuboy28

坂田卓也
Red Stickerを送りました。

over 6 years ago

(最近触れてないけど)印刷屋としてこのような素晴らしい作品と出会え、嬉しくなってしまいました。

最終更新日
2020.05.14