




关于作品
- 制作年份
- 2004
- 材料或技法
- 木头, 麻/亚麻, 植物, 其他的
- 版本
- 独特
- 签名
- 没有设置
- 画框
- 不包含
- 作品证书
- 没有设置
- 类别
- 安装
作品详情
「RIGHT BOX」harappa presents 332号線開通記念アートプロジェクト
2004年3月20日—23日
弘前市3・3・2号線道路上
立ち止まる権利 —瀧川真紀子のRIGHT BOXによせて
瀧川真紀子というアーティストの作品を初めて目にしたのは、昨年の夏、弘前市内のスペースデネガで開催された「8月の空の下」という展覧会においてだった。ちょっとした原っぱになったギャラリーの中庭には、鳥の巣のような木の立体作品が点在し、建物のレンガの外壁から麻袋がダイナミックに垂れ下がっていた。素朴な素材のストーリー性を帯びた配置が、詩的で透明感あふれる世界を成立させていた。
瀧川の仕事をもっと知りたいと思い、この展覧会以降、彼女と何度か話す機会を持った。その交流の中で、私は彼女が最近奇妙なものをアトリエに溜め込んでいることを知った。建設中の弘前市土手町の新しい道路で、舗道に敷き詰められる敷石が入ってくる輸送用の木箱。ある日、無造作に路上に放置されていたこの木箱を目にし、シンプルだが強い存在感をもつこの物体に強く惹かれた瀧川は、廃棄される運命だったこの木箱を自分のアトリエに集めていた。
RIGHT BOXを見る者は、瀧川が最初から、3・3・2号線のプロジェクトを念頭において、そこの廃材を利用するアイデアをもった、と考えるかもしれない。だが、実際は違う。瀧川は当時この物体を、これといった目的もないまま、「いずれは作品に使うだろう」というくらいの気持ちで集めていたのだ。彼女の箱の収集が始まった当初は、3・3・2号線開通に伴うこのアートプロジェクトの話は、まだ存在していなかったのだ。考えても見てほしい。何に役立つかもわからない、1メートル角の巨大な木箱を、自分のアトリエにひたすら集めるという、徒労を恐れぬこの行為のことを。幸い、彼女はこの木箱の運搬に際して、道路工事に従事する建設会社の方々の多大なる協力を得ることができ(建設会社の方は快く無償で運んでくれた‼)、また、平賀にある彼女のアトリエは、この途方もない収集を許すくらいのスペースがあった。
瀧川の木箱のコレクションは、最終的に50箱以上に及んだ。彼女は最初、これらの木箱を使って、どこか広い野原でインスタレーションを行おうと、漠然と考えていたようだ。私はむしろ都市の中に忽然と現れる異物として、これらが用いられるのを期待していた。そんな時に、3・3・2号線の開通を記念するアートプロジェクトの話が舞い込んだ。
一旦はこの路上に、不要なものとして在った木箱が、一人のアーティストの手を経て、また還ってくる。そして道路を封鎖するようにつみ上げられた約50個の木箱の中には、それぞれ、まるで魂が宿ったかのように光がともされる。
道路が開通され、人や車が激しく往来しはじめると、この道路が作られる前はどんな場所だったかなど、人々の記憶からたちまち失わせてしまうだろう。3・3・2号線上に横たわる瀧川のRIGHT BOXは、道路の真ん中で人々の足を留める。そして木枠の隙間から透かし見える風景やほんのりとともされる明かりを見ながら、この場所に「これまで」と「これから」の両方に、しばし想いをはせるよう誘うのだ。RIGHT BOXのRIGHTは「権利」という意味をもつ。この作品を通して瀧川が言おうとしたこと、それは「立ち止まる権利といったものではないだろうか。新しい道路によって全てが急速に動き出すその直前の空白の期間、RIGHT BOXは、街行く人たちに、時代の奔流に流されるままではなく、たまに立ち止まって考えることの重要性を主張している。
高橋しげみ(学芸員)
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