




About the Work
- 制作年
- 2023
- 素材・技法
- パネル, アクリル
- サイズ
- 18 × 18 cm
- エディション
- 未設定
- サイン
- 未設定
- 額装
- 未設定
- 作品証明書
- 未設定
- カテゴリー
- 絵画
Work Details
私は伝統文化に囲まれた奈良に生まれ、京都で日本の伝統的な染織を学びました。また、神経科学者の父から影響を受け、脳を通して世界を把握しているということを、幼い頃から強く意識するようになりました。なかでも特に、視覚情報を脳が処理する過程で生じる錯視効果に興味を抱きました。
日本の伝統的な染織においては、幾つもの工程を気が遠くなるような緻密な手作業によって作り上げていくため、熟練した職人の仕事であっても、最終的に微妙なズレが生じます。手作業の積み重ねが生み出すそのズレは、人間の制御できる領域を越えた美しさを持っています。
同様に、対象と私達の捉えているイメージの間にも、しばしばズレが生じます。私達が生きる三次元の世界は、網膜が捕らえた二次元の画像から脳が推測したものと考えられています。しかし、視覚と認知のメカニズムは複雑で、時に錯覚を起こします。現実とイメージのズレは、人は脳が加工した限定的世界を見ていることを意味します。
私はグリッド状の単純な形態をアクリル絵具で何層にも重ねて描くことで生じる微妙なズレによって、人間の制御できる領域を越えた美しさを絵画上に表出させることができると考えています。また、そのグリッド状の絵画に柔らかな錯視効果をつくりだし、目の前に広がる世界を完全に把握することはできないという事実を、鑑賞者の方々と感覚として共有することを目指しています。
Exhibition Information
- 過去の展示
- 「秋元雄史セレクション~ブレイク前夜」| ブレイク前夜展in金沢2023.11.18 - 2024.01.28ブレイク前夜展in金沢2023.10.14 - 2024.01.28
View in a Room
Artist
アーティスト
1988年奈良県生まれ。京都府在住。神経科学者の父のもと、脳を通して世界を把握しているということを強く意識するようになる。京都で日本の伝統的な染織を学んだ後、パリ国立高等美術学校交換留学を経て、2019年東京藝術大学大学院先端芸術表現科博士後期課程修了。「制御とズレ」をテーマに、日本の伝統的な染織や現代の神経科学を背景にもつ、抽象的なグリッド状のペインティングを中心に制作している。近年個展は、東京オペラシティアートギャラリーproject N、京都市京セラ美術館ザ・トライアングルの他、ニューヨークやパリ、ジュネーブでも開催。また、2024年「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」ポーラ美術館(神奈川)や2023年「Nippon Mania. Contemporary Art from Japan」Kunsthaus Kaufbeuren(カウフボイレン、ドイツ)、2017年「2074、夢の世界」FIAC 2017 / Grand Palais(パリ、フランス)など、数多くのグループ展に参加。主なコレクションに、シャネル合同会社、東京藝術大学大学美術館。主なコミッションワークに、2025年「2025年 ⼤阪・関⻄万博 迎賓館(⼤阪)」、2021年「ロンシャン ウィーン(ウィーン、オーストリア)」、2020年「メタ・オープン・アーツ・コミッション / フェイスブック(東京)」、2019年「ロンシャン ラ メゾン銀座(東京)」。主な受賞歴に、2018年「野村美術賞 2018」野村財団、2017年「2074、夢の世界グランプリ」コルベール委員会・東京藝術大学、 2016年「第 11回 TAGBOAT AWARD 審査員特別賞 小山登美夫賞」TAGBOAT。





























