GRAVITATIONAL FIELD BIANCO CARRARA SR180 04
制作年: 2023
素材・技法: アクリル, 木綿・コットン, その他
サイズ: 18 × 18 × 6 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:あり

About the Work
- 制作年
- 2023
- 素材・技法
- アクリル, 木綿・コットン, その他
- サイズ
- 18 × 18 × 6 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- 額装
- なし
- 作品証明書
- あり
- 作品の販売元
- 石黒 昭
- 発送元地域
- 埼玉県
- 発送までの日数
- 入金確認後10日から2週間ほど、海外発送は別途相談。
- カテゴリー
- 絵画
- スタイル
- 抽象
Work Details
マーブレスクによる人新世の考察: IV
石黒昭
私は「地質学的時間を景色としてとらえる」という考えに基づいて、作品を風景画として描いています。それは、地層を通して見ることのできる途方もなく長い時間であり、風景画の基本的な技術である消失点(視点を通り、描く直線と平行な直線が画面と交わる点)を持たない景色です。
現在私の作品は基本的に2つのシリーズによって構成されています。
リアルな石の表面を描いた「GRAVITATIONAL FIELD(グラヴィテーショナル・フィールド)」のシリーズは、「完新世」(約1万年前から現在)とそれ以前の全ての地質学的な出来事の地質形成を示しています。大理石をリアルに表現することで平面の中に強い物質性を持たせています。
一方、大理石を描いていると自然とその石の生成に思いを巡らせることになります。それは「Marblesque(マーブレスク)」と名付けた、色彩を多用した抽象画のアイデアへと繋がっていきました。このシリーズは「人新世」と呼ばれる科学的にはまだ存在しない、言わば未来の地層の想像図を描いています。
「人新世」とは人類が地球の地質や生態系に与えた影響に注目して提案されている、地質時代における現代を含む時代区分です。特徴として、地球温暖化などの気候変動、大量絶滅による生物多様性の喪失、人工物質の増大、化石燃料の燃焼や核実験による堆積物の変化などがあり、人類の活動が原因とされると考えられています。
こうした事から私は「マーブレスク」は言ってみれば「未来の大理石」として居場所を見つけることができると考えています。これは同時に偏光顕微鏡で観察した薄片の様な表面から、ミクロの世界を通して来るべき「人新世」の景色を見ることができるかもしれません。
これら二つのシリーズを基本にしたバリエーションとして、「GRAVITATIONAL FIELD」上に「Marblesque」を配置した「Painting of Marble(ペインティング・オブ・マーブル)」と、キャンバスを押し上げる技法を取り込んだ「Elevated Marblesque(エレベーテッド・マーブレスク)」を現在展開しています。
「Painting of Marble」は前述の「完新世」と「人新世」の概念を絵画上で連結させることによって、産業革命から人類の活動によって社会経済や地球環境の変動が急増している現象「グレートアクセラレーション」への移行期、すなわちは「今日」を表現しています。
「Elevated Marblesque」では、隆起、沈降、堆積、侵食といった大地の変動を表現する方法として文字通りキャンバスを押し上げることで絵画にさらなる物質性を与える試みを行っていました。ここには大地を俯瞰した模型のようなシンプルなフォルムを与えています。
私は地質学の基本概念であるロックサイクルと呼ばれる岩石の循環という現象の中で、変成岩の生成に最も興味をそそられています。そしてプラスチックの様な「人新世」の主要因子の一部を含んだ岩石が隆起し地表に露出、もしくは複雑な要因で接触変成岩として生成されることが想像できるのです。
私の作品を通してそんな未来の地層へと思いを馳せて欲しいと願っています。
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Artist
Artist
長年内装仕上げ業の職人として活動した後に独学でアートを学び、30代半ばでアーティストへ転身。近年では「地質学的時間を景色としてとらえる」という考えにもとづいた「GRAVITATIONAL FIELD」や「Marblesque」といった大理石絵画シリーズを通して層序の表層へ着目した絵画作品を主に制作、国内外で発表している。2024年より新たにカルストシリーズを発表する。 石黒 昭 いしぐろあきら 1974年・神奈川県横浜生まれ 埼玉県在住・制作 主な個展 2025 「銀色の月明かりの下で」アートフロントギャラリー 東京 2024 「秋吉台のカルスト台地を写し撮る」京都 蔦屋書店 京都 2023 「ELEVATED MARBLESQUE」SAC Gallery タイ、バンコク 2022 「QUARRY」スパイラルガーデン 東京 2019 「マーブレスクによる人新世の考察: III」 StudionAme 英国、レスター 「マーブレスクによる人新世の考察: II」 ラディウム- レントゲンヴェルケ 東京 「マーブレスクによる人新世の考察: I」SAC Gallery タイ、バンコク 2017 「大理石絵画」 LOKO GALLERY 東京 2016 「虚実の捻じれのはざま」 旧田中家住宅 埼玉 2012 「One wall art project」 株式会社オーラルケア 東京 2010 「ISHIGURO-YA」 nca | nichido contemporary art 東京 2008 「GIFT」 Gallery LE DÉCO 東京 主なグループ展 2024「Hysterik Nature “TEN”」玄趣庵 東京 「新たな美術の世界をひらく 足利リアルアート体験」足利市立美術館 栃木 「Hysterik Nature “KETSU”」日本橋三越 東京 「THE ART HOUSE 展」マイナビアートスクエア 東京 2023「玄趣23」 玄趣庵 東京 「Hysterik Nature “KI”」金澤水銀窟 金沢 2022「LAND FORM」SAC Gallery タイ、バンコク 「玄趣22」 玄趣庵 東京 「ON KO CHI SHIN」日本橋三越 東京 2021「カチョウフウゲツ」日本橋三越 東京 「case studies」日本橋三越 東京 「玄趣」 金澤水銀窟 金沢 2020 「アーティストの本棚」 みんなのギャラリー 東京 2019 「夏への扉」 ラディウム―レントゲンヴェルケ 東京 2018 「Radi-um: Lounge Re-mix」 スパイラルルーム 東京 「敷衍~巧術其之玖」 TEZUKAYAMA GALLERY Viewing Room 大阪 「GEN-SCH-AN」 ラディウム―レントゲンヴェルケ 東京 「Depression Contour」 SAC Gallery チェンマイ/ バンコク 2017 「縹渺ー巧術7.5」 ラディウム―レントゲンヴェルケ 東京 2016 「neko neko Rieko」 KUNST ARZT / みうらじろうギャラリー 京都 / 東京 2014 「Identity X」 nca | nichido contemporary art 東京 2013 「Femme Fatale」 Shun Art Gallery 上海 「small works」 nca | nichido contemporary art 東京 「アートラインかしわ2013」 三井ガーデンホテル柏 千葉 「韜晦~巧術其之肆」 スパイラルガーデン 東京 「巧術3.50」 ラディウム―レントゲンヴェルケ 東京 2009 「For Rent ! For Talent ! 5」 三菱地所ARTIUM 福岡 「GEISAI#12」 東京ビッグサイト 東京 2008 「Debli Project Art Tour」 Starbucks Coffee Japan 東京 2007 「Debli Project」 Gallery LE DÉCO 東京
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