永遠トリオ8(消滅4)
制作年: 2015
素材・技法: アクリル, キャンバス
サイズ: 60.6 × 80.4 × 2.7 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:未設定











About the Work
- 制作年
- 2015
- 素材・技法
- アクリル, キャンバス
- サイズ
- 60.6 × 80.4 × 2.7 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- クレジット
- ©︎Hideaki Fujimoto
- 額装
- なし
- 作品証明書
- あり
- 作品の販売元
- 藤本英明
- 発送元地域
- 沖縄県
- 発送までの日数
- 2週間ほど
- カテゴリー
- 絵画
- スタイル
- 半抽象, デジタル, 日常, 哲学・ヴァニタス, アジア
Work Details
作品のコンセプト・制作意図
時間を可視化した風景画。「存在するとは何か」への問いかけ。
本作は、写実的な風景から抽象化へと向かっていた制作期の終盤にあたる一枚です。積層と研削という手法によって、具象と抽象のあいだで画面を揺らがせ、風景がまさに姿を変えていくその過程自体を絵画として定着させることを意図しています。
この作品で表現したかったこと
画面の中央に踏みとどまる二つの岩と一つの丸い塊——この「トリオ」だけが、地に根を張ったまま揺るがずに在り続けている。一方でその周囲は、幾重にも塗り重ねては削るという手法によって、絶えず輪郭を失い、溶け崩れていくように見える。動かないものと、絶えず変わりゆくもの。この対比の中にこそ、時間そのものの手触りを描き出したいと考えました。
作品やタイトルに込めた想い
このタイトルの出発点は、感傷ではありません。石垣島のある集落に実際に立った瞬間、風景そのものから受け取った、ほとんど啓示のような感覚――「存在するとはどういうことか」という問いが、理屈より先に体に飛び込んできた、その初期衝動です。「永遠」と「消滅」という相反する言葉を並べたのは、その一瞬の感覚をできるだけそのままの形で留めておきたかったからです。
制作手法や使用している道具
他の藤本作品同様、「アクリル絵具の積層と研削」で制作しています。
この手法ならではの発色とマチエールが得られます。
制作の流れとしては、原寸大の線画を、画面とは別のトレーシングペーパーに作成します。そして、塗り重ねる色のレイヤー構成をプランニングしますが、必ずしもモチーフの持つ固有色には拘らず、絵画的に良いと感じる色をチョイスしています。線的にも色面的にもプランがある程度決まったら、トレーシングペーパー上の線画をパネル上に転写し、本画制作に入ります。
使用パネルは表裏両面貼り。画面、側面、裏面と全面に地塗り。画面背景色と同色が側面にも塗り重ねられています。
画面では、下塗りと木目を潰す削りによるプレパレーションの後、部分、ベタ合わせて20層以上描写としての塗りを重ね、水をかけながら耐水サンドペーパーでの研削していきます。削っては画面をモニターすることの繰り返しで完成と思える画面が現れてきます。
制作にかかった時間
2ヶ月
展示風景
2016年「キンケイエンケイ 2」 ギャラリーアトス(沖縄)にて。
画面中の3点の中央が本作。
3点共、沖縄県八重山諸島での取材を元に作品化している。
ちなみに右側の青い海の風景画は、すでにArtSticker掲載中。
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How to Buy
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Artist
画家
現象としての絵画。藤本英明は、アクリル絵具の積層と研削によって画面を生成する手法で、絵画の可能性を探究している。対象物のあるものから無いものまで画面スタイルにはバリエーションがあるが、すべての作品が共通の発色とマチエールを有している。兵庫県明石市に生まれた藤本は、乗り物やメカへの興味から「モノづくり」に憧れを抱き、地元の明石工業高等専門学校に進学して機械工学を学んだ。卒業研究のテーマは金属加工におけるNBC刃物の摩耗についてで、当時電子顕微鏡で見た金属の質感やイメージは、現在の制作にも影響を与え続けている。在学中にデザインやグラフィックアートへの関心を深め、進路を転じることを決意。千葉大学工学部工業意匠学科(現・デザイン工学科)へ編入し、デザイン全般を学んだ。卒業研究ではファインアート専攻の研究室に身を置き、絵画作品の制作に取り組んだ。大学卒業後はデザイン事務所勤務などの社会人経験を経て、あらためて画家になることを志す。武蔵野美術学園油画科に入学し、2年間かけて絵画制作の基礎を学び直し、1997年3月に修了。修了と同時に沖縄県那覇市へ移住し、以来この地を拠点に制作活動を続けている。もともと絵画が持つ重層性、唯一性、身体性に強く惹かれていた藤本は、1999年、アクリル絵具の積層とサンドペーパーによる研削で画面をつくる独自の手法にたどり着く。以降、画面のスタイルに変化を持たせながらも、絵画に潜む「重層的なマジック」を一貫して追求し続けている。近年は、ECプラットフォームやアートサブスクリプションなど、インターネットを通じた作品の発表・販売にも積極的に取り組んでいる。
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