Pix-Shells Sabi

制作年: 2022

素材・技法: アクリル, その他

サイズ: 20 × 20 × 2 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

この作品の販売は終了しました。

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Pix-Shells Sabi

About the Work

制作年
2022
素材・技法
アクリル, その他
サイズ
20 × 20 × 2 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
額装
なし
作品証明書
未設定
作品の販売元
Soyblanc
発送元地域
未設定
発送までの日数
未設定
カテゴリー
絵画
スタイル
静物

Work Details

一輪挿しに飾られた花を丸状の貝(Pix-Shells)で描きました。背景の白は、黒とは対照に失われていき荒廃した美学を表し、一輪の花は隔絶されてしまったかのような状況の中で未だ失われていない人と人のつながりを表しています。

貝は白の中でも鋭く光り、赤い貝は、紅一点と言われるように、希少性の本質を表しています。

How to Buy

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Artist

Soyblanc
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Soyblanc

現代美術作家

私はオーストラリアで生まれ、日本国籍のまま11年間をその地で過ごしました。どちらの国にも完全には属さないという感覚が、私の制作の出発点です。《Levitation Whale》シリーズでは、キャンバスにアクリル絵の具と漆を縦縞状に交互に塗り重ねます。抽象表現主義的な身体の痕跡を残すアクリルの筆致と、静かに光をたたえる漆の平滑面。感覚で幅を決め、作品ごとに揺らぐこの縞は、葬儀に用いられる鯨幕を参照しています。鯨の背と腹の色にちなむ黒白の幕は、かつて婚礼にも用いられたとされますが、戦後には弔事の象徴となりました。千利休の時代から美の色とされてきた黒が、西洋的な喪の色へと書き換えられたのです。私はその反転に戦争と歴史の業を感じ、漆の黒を塗り重ねることで、書き換えられた黒の美しさを取り戻そうとしています。その縞を、鯨が横断していきます。鯨は国境を持たない生き物ですが、その意味は国によって正反対になります。日本の沿岸では海の彼方から富をもたらす恵比寿として祀られ、オーストラリアでは保護の象徴として、両国が国際司法裁判所で争うほどの対立を生みました。両方に根を持つ私は、どちらの側にも立てず、両義的な感情に苛まれてきました。それでも鯨は、恵みをもたらす存在です。現代の市場で、流れを動かす大口投資家が「クジラ」と呼ばれるように。素材の選択も、境界を往復してきた歴史に連なっています。ヨーロッパ向けに螺鈿と蒔絵で作られた南蛮漆器。ジャポニスムを経てクリムトへと渡った日本の金の美学。私はこれらの技法を独学で学び、工芸の外側から組み替えています。鯨の周囲に散る丸い螺鈿は、オーストラリアでアボリジニの人々から学んだ同心円の記号を、海の素材で翻訳したものです。国家間の分断が深まり、技術が人間と機械の境界を揺るがす今、自分がどこに属するのかという問いは、誰にとっても切実なものになっています。螺鈿と焼き箔の輝きは見る角度によって変わり、作品は鑑賞者が自ら動くことで初めて完成します。どこにも属さないことは欠落ではなく、重力から自由になることです。境界を越えていくことの美しさを、私はこの浮遊する鯨に託しています。

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最終更新日
2022.07.27
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