
About the Work
- 制作年
- 2026
- 素材・技法
- 油彩, キャンバス
- サイズ
- F20
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- なし
- 額装
- なし
- 作品証明書
- なし
- カテゴリー
- 絵画
- スタイル
- 自画像
Work Details
作品タイトル・コンセプト
人を馬鹿にするのも人
2026
oil on canvas
F20
この作品は佐賀のバルーンフェスタに行く道中での経験をもとに制作をしたものである。
そのイベントに行くために電車に乗ったのだが、もの凄く混雑していたのを覚えている。
満員電車の中、ふとある学生たちの話し声に耳が傾いた。
聞くところによると彼らはこれから学校へ行くのだという。
おそらく部活動か勉強のためだったかと思われる。
片方は言った。
「たかがバルーンを見るためだけにこんなに必死になるかね。」
もう片方は言った。
「あまりそういうことを言うなよ。俺ら以外それを見に行く人たちばかりなのだから。」
片方はそれに返した。
「俺たちは試験があるし、部活もあるんだ。こんな満員電車に乗ってしまうとは不幸だ。」
その言葉は小さくも電車内に鋭く響いていたようだった。
私も前は学生たちと同じようになぜそこまでしてそれに行くのかと思っていた。
しかし、この時はそう思われる側に立っていたのだ。
私は彼らのそんな状況を自分に置き換えることは容易かった。まるで自分を見ているかのようだった。
人はどこか被害者ヅラをして、他者と自己を区別して自分は救われる、救われていると考える心理を持っているのだと思った。
そして他の乗客もその心理を持っているのではないかと思ってしまった。
人を馬鹿にする人も同じ人である。そう考えると社会的な身分を通り越して、全ての人をフラットに見れた気がした。
電車内はそんな人で満ちていると考えた時、たまらずそれを滑稽だと思いたくなった。
この作品はその高校生達への嫌悪が始まりであったが、最後は私への嫌悪と自嘲、人という存在を均一的に見ることに帰結した。自分の容姿を用いたのも彼らを否定したいわけではないからこそである。
展示風景
Artist
画家
執行 浩暉 画家 2001年佐賀県に生まれ、2026年佐賀県在住。 2020年に広島市立大学芸術学部美術学科油彩専攻に入学、2024年卒業。 主に油彩を用いた絵画を制作しており、最近は主に自画像制作を軸としながら絵画や社会における人間の醜い部分への捉え方について研究している。 執行 浩暉 画家 2001年佐賀県に生まれ、2026年佐賀県在住。2020年に広島市立大学芸術学部美術学科油彩専攻に入学、2024年卒業。卒業後は実家である佐賀で絵の講師をしながら制作を行なっている。 小さい頃から西洋絵画や仏像を好み、その影響でマテリアルの表情や平面イメージの触覚値的価値に傾倒し、写実的な表現から抽象表現まで様々なモチーフやマテリアル、手法を試しながら、イメージとものが重なり合う表現を目指して制作を行なっている。 主に油彩を用いた絵画を制作しており、最近は自画像制作を軸としながら絵画や社会における人間の醜い部分への捉え方について研究している。またアルミ板などを用いたスタディの制作や他者を描くと題した写実的な描写でものを描くシリーズも行なっている。 「After Pink」と「YSAC」というアートグループの一員である。「After Pink」では大学の時に参加した「Pink de tea time」というアートプログラムのメンバーを軸に展示やデイスカッションなどを行っている。「YSAC」では人と人との間のコミュニケーションや認識を軸とした実験や作品制作を行なっている。
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