「少年」くん 

制作年: 2006

素材・技法: 糸

サイズ: 約2x1M

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

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「少年」くん 

About the Work

制作年
2006
素材・技法
糸
サイズ
約2x1M
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
クレジット
Courtesy of the artist and YUKARI ART
額装
なし
作品証明書
未設定
スタイル
その他

Work Details

海岸には大きなカボチャのオブジェ、丘の地中に美術館、家がまるごと作品だったり... 暮らしにアートが溶け込んでしまった町、直島。何年も前から直島ファンだった私が、島の人からリクエストを受け、作品を作ることになりました。提案された作品設置候補地を見た瞬間、ある朝見かけた小さな男の子の姿を思い浮かびました。

「少年」くんは、東京のJR中央線に一人で電車に乗っていた小学生の姿を描いたものです。座席から少し身を乗り出し、窓の外をじっと見続けて、間違えることなく駅で降りていきました。 椅子のある、空へと開けたこの空間で、彼の視線がずっと先まで伸びていけると直感したのです。

「少年」くんが描かれているのは、旧・ローズ化粧品店の外壁。手前のベンチは、「いっちょ台」と呼ばれています。ベンチのあるこの場所は「いっちょば」と名付けられています。空間は一体なので、「少年」くんの所在地について、「ローズ化粧品店」と「いっちょば」、その両方が正解と言えます。よく陽が当たり、雨も凌げる、皆に開かれた気持ちの良い場所。 「少年」くんのピンク色は、「ローズ化粧品店」のイメージカラー。ちなみに店舗二階は、おばあちゃんたちのアジト。 一階右側は水色・赤褐色・グレイの三色屋根の住居へと直結しています。手前の石垣は江戸時代のものなのだそうです。石垣の水路のこちら側には、オリーブが植えられています。幾つもの時代が共に在る、とても好きな場所です。

海の仕事、畑仕事、などなど。それぞれ終えて、夕涼み。この町のこの地点は、それとなくなんとなくみんなが集まって一息つく。昔っからそういう場所だったのだそうです。私も、縁あって引き寄せられた一人です。ここで、制作やメンテナンスをしていると、島の人も、旅の人もやってきます。

ここに来て、出会い、またどこかへ出かける。 何を見て、どんな未来を行くのか...

描かれたのは「少年」くん。ですが、彼の姿はここに集う人みんなのことかもしれません。 汚染された土壌の再生や、稲作の復活、散逸した石仏の収集・修復など、 この島にはそんな取り組みもあり、途切れた線を繋ぎなおすような 小さな具体例を示してくれている気がします。

軽く使ってしまいたくない言葉ですが、やっぱり「希望」を見たいですよね。

あの朝、ペンを走らせたのは、彼の眼差しに、それを感じたからなのだと思います。

Exhibition Information

展示場所
香川県直島町本村 旧ローズ化粧品店外壁 / いっちょば 
常設展
過去の展示

Artist

いしかわかずはる
✔︎

いしかわかずはる

アーティスト

1977年 奈良県生まれ。2002年 多摩美術大学卒業。 「糸」で描く「線」の画家。常にペンとノートを持ち歩き、心にとまった何気ない光景を端的な線で捉え、その場その時に描き留めることを日課とする。この即興で捉えた線をキャンバスやガラス、壁や窓などの「新たな場」へ糸を用いて表現(再現)する。アートの島、香川県・直島内に点在する民家の外壁など、いしかわが公共の場所に施す作品は見事なまでに「場」の雰囲気に溶け込み、自然と受け入れられている。様々な場所へ出向き、その場にあった作品を制作する活動を「線の旅」と名付け、生み出された線が世代や国境を越えて人々の心をつないでいくことを目指しており、2016年には韓国・SODA美術館からも招聘を受けて滞在制作を行った。トヨタ自動車の企業広告のための作品制作や谷川俊太郎氏らによるコンサートチラシへの作品起用、アニエスb.(agnès b)青山店のショーウインドーに作品を制作するなど幅広く活躍中。

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支援募集メッセージ

直島内・8箇所に存在する いしかわかずはる の作品第一号。

直射日光と風雨に晒されるコンクリート外壁に蛍光ピンクの毛糸で描くという実験的要素の強い作品です。
2006年制作当初は、壊れるまでの期間限定展示のつもりだったのですが、幸い、褪色以外の損傷はなく、島のおばあちゃんには「 これはわしの孫じゃ 」、小さな子供には「 これ私?」と...すっかり親しまれるようになったため、毎年一回はメンテナンスに通うようになり約15年が経ちました。

メンテナンスは自費で行なっていますが、今後もぜひ継続していきたいと思っていますので
ご支援いただければ幸いです。

この作品にスティッカーを送って アーティストの支援ができます。(¥160〜)

スティッカー (Sticker) とは?

Comments & Stickers

Hot Comments

Yutaka

Yutaka が
Blue Stickerを送りました。

over 5 years ago

電車の座席から少し身を乗り出し、窓の外を見ていた少年。その姿を、島のひと息つく場に。 島の“再生”と、少年の眼差しに感じた”希望”を重ねたのかぁ。あたたかい世界だ。

shinichi1984

しんいち1984 が
Red Stickerを送りました。

almost 6 years ago

自分が子供が好きなのか子供に戻りたいのか😅なんか落ち着く。シンプルなのいいですね👍

MasaToyama

Masamichi Toyama が
Gold Stickerを送りました。

over 6 years ago

島の人にたのまれて、15年、ローズ化粧品、少年のとおい目、引き寄せ、おばあちゃんたちのアジト、出会ってまたどこかへ、小さな具体例、希望、あの朝、、 細い毛糸の線が、15年の時を経て様々を紡ぐ。たまたま売買という形式にはのらないこの繋がりに出会した私たち。 小さな具体例、という言葉に一番惹かれました。

Jun

Jun Tanaka が
Red Stickerを送りました。

over 6 years ago

逢いたい。

Rie

Rie Nakano が
Red Stickerを送りました。

over 6 years ago

スティッカーをおくったら、うれしいThank you messageをいただきました。 次に直島へ行くときに、探しにいきます!

最終更新日
2020.05.11