星の肖像
制作年: 2020
素材・技法: 紙, 銀塩
サイズ: 140 × 250 × 3 cm
エディション: エディション有
サイン:未設定

About the Work
- 制作年
- 2020
- 素材・技法
- 紙, 銀塩
- サイズ
- 140 × 250 × 3 cm
- エディション
- エディション有
- サイン
- 未設定
- クレジット
- ©Tsutomu Endo / The Chain Museum / NewMan Yokohama
- 額装
- なし
- 作品証明書
- 未設定
- 作品の販売元
- 遠藤 励 Tsutomu Endo
- 発送元地域
- 未設定
- 発送までの日数
- 未設定
- カテゴリー
- 写真
- スタイル
- その他
Work Details
『星の肖像』
宇宙は生命を創造し水は命を運んだ。水は大地を潤しあらゆる生物体内をめぐると天に昇り、再び雨や雪となり地上に舞い降りるという循環を太古から繰り返している。もしその水に記憶が宿るとすれば、この星は太古からの記憶を極地の氷という膨大な貯蔵庫に蓄え続けてきた。想像と創造は宇宙において遠くはないだろう。これは美しい地球が直面している時代の肖像。時を超え、北極の氷はこの星の営みを語りかける。
“Portrait of a planet”
The universe created life and water is its vehicle. Enriching the ground and permeating living organisms, water repeats the ancient cycle, rising to the heavens to fall back again as rain or snow. Imagine, memories of water. The ancient history of this planet would be stored in this huge reservoir of ice. Imagine, the future of life present in the depths of ice.It strikes me that imagination and creation may not be so distinctly separated on a universal scale.
STORY
雪山とスノーボードカルチャーに携わり続けてきた私は100年後の雪を想像し、雪の民族とその地方を記録する取り組みを始めた。気候変動に伴い、世界中で自然災害が頻発する今、私たち人間は自然の一部であり、自然から切り離された存在ではないということを真剣に考える危機に直面している。北極地方では現在、氷床の消失がかつてないスピードで進み、地球全体の気温上昇の2倍以上の温暖化がみられる。それらは世界の気候に負のインパクトを与え、近年の洪水や異常気象にも関係する。また、氷の融解により北極航路や資源開発の可能性が高まった為、既に産業界が開発の権利を獲得している。自分はその変わりゆく北極の姿を作品として伝えていくためにこのプロジェクトを始めた。
地球に存在する水のうちのわずか2.5%が淡水、そのうちの70%が極地の氷として存在するのだから、雪を愛する私だけではなく、これは生命全体に関わる問題なのだ。この「星の肖像」と名付けた写真を拡大してみると氷山の破断面上部に黒い塊を見つけた。現場の状況からするとそれはアッパ(北極に生息する海鳥)の糞だということが想像できる。今回の大判プリント制作にあたり、一度は絵の中のその不純物をコンピューター処理で消してしまおうかと思ったのだが、考えたあげくにそのまま残した。もしかすると日射を吸収したその糞を起点に亀裂が入り氷山は崩壊したのではないか?そんな推測をめぐらせたが真相は不明。単に行き過ぎた想像だろうが、この美しい星において我々人類がその黒い存在とならないよう作品に活かすこととした。
〜未来を読み解く〜物語「西暦2120年」
今からおよそ100年前の話だ。当時は「冬」という季節が存在し、その時期になると美しい天然の雪が里や山々に降り積もる自然現象があった。
さらに、その雪の積もった山々を一枚の板で自由に滑り降りる民族が多数存在したという。彼らは20世紀後半に出現をした雪板民族と呼ばれ、世界各地の山岳地方にコミュニティーを築いていたという記録がある。何と平穏な時代だったのだろう。これら趣味に勤しむ民族出現はこの星の安定期の象徴と言える。
同じ頃、グリーンランドでもイヌイットと呼ばれた雪の民族が存在していたのだが、まだ氷河期から大地を覆っていた氷が解け始めると、次第に民族は姿を消そうとしていた。資源開発が進み、今日の主要都市に発展する数千年以上も前から彼らはその地方に住んでいた。今ではオイルにまみれた海や沿岸に、当時は野生に生息していた大型動物を「狩猟」という方法で捕らえ、食料にしながら生活していたというから驚きだ。食物連鎖という概念が存在し、人間も地球という大きな命の仕組みの一部だという事を既に理解していたのかもしれない。
地球の先人たちは廃棄物資源の処理と水の精製という一大産業を産みだしたが、本当は私たちも天然の雪や動物たちを実際に見てみたかった。高度な技術に加え、選択も自由もあった時代になぜ未来を見据えようとしてくれなかったのだろう。これらの記録を残した男も雪板民族出身の写真家だったが、彼のアーカイブを見ると2000年代初頭ぐらいから雪やそれにまつわる地方と文化の記録にも精を出していたようだ。彼は何を伝えようとしていたのだろうか。
販売について
販売はNEWomanで展示されている作品の小さいサイズのエディションです。
ステッププライスのため残数に応じて価格が高騰します。
販売サイズ:H630×W1125×D20(mm)
銀塩デジタル・ライトジェットプリント・ディープマット紙・額なし、木パネルマウント
ED1/5
※展示作品の販売についてはお問い合わせください。
Exhibition Information
- 過去の展示
- 遠藤 励 「 MIAGGOORTOQ(ミアゴート)」2024.12.19 - 12.25世界の果てに見えるもの2024.10.18 - 10.27
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作品をご覧いただきありがとうございます。
厳しい環境の中で行なっている北極シリーズは皆さんの応援が本当に励みになります。また僻地の為プロジェクトには多額の渡航費と時間を費やしますが、急速に失われつつある北極の姿を作品に残し伝えていく為に、プロジェクトを断続できるよう頑張りたいと思います。