有機体の還る庭
制作年: 2018
素材・技法: 岩絵具, 墨, 金箔, 紙, パネル
サイズ: 114 × 162 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:未設定

About the Work
- 制作年
- 2018
- 素材・技法
- 岩絵具, 墨, 金箔, 紙, パネル
- サイズ
- 114 × 162 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- クレジット
- ©︎ Moeko Machida シェル美術賞2018 入選作品
- 額装
- なし
- 作品証明書
- 未設定
- 作品の販売元
- GALLERY TOMO
- 発送元地域
- 未設定
- 発送までの日数
- 未設定
- カテゴリー
- 絵画
- スタイル
- その他
Work Details
「生命とは何か」を主題に、岩石をモチーフとした制作を行い、近年では、岩石の周りに存在する生物や人々の生活に焦点を当てるようになりました。2017年の飛鳥アートヴィレッジの参加から、「墓」をモチーフにしたシリーズの作品を制作しています。
《有機体の還る庭》は、ヴィジュアル的には明日香村で見た墓地をイメージの元にしていますが、この景色の構想のきっかけは2018年1月に岩手の祖母が亡くなったことでした。
「昔は死がもっと生活に近かった」という話はよく聞きます。それに比べて現代の私たちは、誰かが死んでも、死をさほど実感することなくやり過ごしてしまっているそうです。
ではそもそも死者とは、どこにどのように存在しているものなのだろうと、祖母の死をきっかけに考えたとき、まず、死者という存在は“確実に居る”のだ、と思いました。私達が故人を思い続ける限り、死者は“確実に居る”。しかし、それらは同時に、私達には決して何も示さず、何も言わない。ただそこに“居る”のが死者なのだと。
私達生者はしばしば、「こんなことをしては亡くなった先祖が悲しむ」などの考えにとらわれがちですが、死者とは本来沈黙しているものなのではないか、と考えます。
《有機体の還る庭》は、そんな淡々として静かな死者から私たちへ向けられる眼差しと、その在り方を表すシリーズの端緒となる作品です。
画面左下にかけて描かれている植物はゼニゴケ(Marchantia polymorpha L.)です。ゼニゴケは、暗くジメジメとした環境で爆発的な増殖力を持つ、非常に強い植物で、庭を整備しようとする人からすれば、除草剤でも死なない厄介な存在です。
雄と雌の株がそれぞれあり、精子を作る器官(雄器托)と卵子を作る器官(雌器托)によって受精し繁殖する方法と、葉についているカップから胞子を飛ばすことでクローンを増やしていく方法と、2種類の増殖方法を持ちます。
ある意味で、命を繋ぎ続けていくことに何と執着のある生物なのかと、その代表のような存在だと感じられました。
人里離れた場所にある墓地では、こうした強い生命力を感じさせる生き物に出会うことが多々あります。墓地は一見、「死」の象徴のように思われる場所ですが、その反面でこうした生命溢れるエリアになっていることに、どこか救いがあるようにも感じます。
その生と死はとてもビビットに感じられ、敢えて墓地の風景に彼等を紛れ込ませています。淡々と存在する死者の世界が、まるで祝祭のような賑やかさも兼ね備えているかのような効果をもたらしてくれる、重要なモチーフです。
「人間とは何か、生命とは何か」を、鉱物を描くことで探求しています。なぜこんなにも石を描くことに固執するのか、自分でもかなり不思議に思った時期もありました。
アーティストステイトメントよりも少し詳しく、その経緯をNoteに記しまとめました。ぜひご覧ください。
●WEB
ArtSticker掲載以外の過去作品や展覧会などの活動情報を掲載しております。是非ご覧くださいませ。
作品の制作過程の様子はこちらで発信しております。フォローしていただけますと幸いです。
Exhibition Information
- 過去の展示
- バーチャル背景ミュージアム2020.04.20 - 06.30
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Artist
Artist
京都市立芸術大学大学院絵画専攻修了。「生命とは何か」を主題に、主に鉱石とその周辺の世界を描く。更にその絵画がいかなる空間を作るのか、身体にどのような影響を与えるのかを、制作と展示を繰り返しながら、人間について思い巡らせ考察し、創作を続けている。 「生命とは何か」を主題に絵画制作を行っている。 更にその絵画がいかなる空間を作るのか、身体にどのような影響を与えるのかを、制作と展示を繰り返しながら考察し、創作を続けている。それは時に、人間という生命について考えを巡らせる作業でもある。 生命が在るということ、それによって影響を受け形成される空間の有り様を、身体感覚を用いて追求するため、一方でコンテンポラリーダンスと舞踏を学び、他ジャンルのアーティストとのコラボレーション等を行い、絵画創作と両立した活動を続けている。 絵画制作の主なモチーフは鉱物である。鉱物は無機物だが、結晶を増殖させ、圧力によって蓄熱する等、まるで生命体のようなバイタリティーを持っていると感じられることがある。また、鉱物は古くから人間の生活や信仰にも深く関わっており、その性質はあまりにも多様であり、それらを捉えきることは決して容易くはないと感じる。 そのような鉱物のバイタリティーを、身体感覚を通して画面上でとらえていくことは、自然世界における生命体の活動エネルギーと、私の身体が同調していくことのメタファーである。 2019年、7月に個展『名前を知らない死者を想う為』、11月に個展『生きる者たちを想う為』をそれぞれ東京・京都で開催。 名前を知らない死者を想えることは、人類にとってどの様な意味があるか。自分の身内でもなく、知人でもない人の墓や慰霊碑の前で、私たちは一体何に思い馳せるのか。或いは、特に何も思うことなど無いのか。また私にとって、何故その問いが重要なのか、必要なのか。等の問いについて考察。 近年では、それらの問いへの入り口を作るために、淡々として静かな死者の存在感と眼差しを、岩石を描くことで表したシリーズの創作を続けている。 AirtSticer掲載以外の作品や、展覧会等の活動情報はHPでご覧いただけます。 https://www.moekomachida.com/ Instagramでは制作過程の様子も掲載していますので、フォローしていただければ幸いです。 https://www.instagram.com/moeko_machida/
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材料費としてはもちろんのこと、様々な土地に足を運び取材をしたり、滞在制作などを行うことで、その後数年続くテーマを編み出してゆくことが多いため、そのアプローチの為の渡航費・滞在費などにも使わせていただきたく思います。また海外での展示やアートフェアの機会が巡ってきたときのために、少しずつでも貯金をしていきたいです。
また今後家族が増えたりなどしたときには、アトリエを家の外で構える必要なども出てきたりするので、どんなライフステージにおいても制作を続けていけるよう、その為の資金にあてたく思います。