Whale Latitude

Year: 2023

Material/Technique: Others, Canvas, Acrylic

Size: 650 × 530 cm

Edition: Unique

Signed:Included

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Note: Prices are displayed as reference prices converted at the exchange rate. Payments are made in Japanese yen.

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Whale Latitude

About the Work

Year
2023
Material/Technique
Others, Canvas, Acrylic
Size
650 × 530 cm
Edition
Unique
Signed
Included
Frame
Not Included
Work Certificate
Not Included
Distributor of artworks
Soyblanc
Ship-from Area
Tokyo
Days Until Dispatch
About 2 Weeks
Category
Painting
Style
Half Abstraction, Pop Art, Animal

Work Details

作品のコンセプト・制作意図

Whale latitude鯨は古くから神秘的な生物として繰り返し引用され、近代では生と死のシンボルとして、また経済用語の中に登場する。この作品ではそれぞれ白とカラフルな配色が西洋文明を、また日本人が唯一もつ美的感性であり美しいとされる"黒"の2つの要素が平面上で構成されており、鯨はその二つを越境する存在として象徴的に描かれている。黒がもつ不穏さは新たな挑戦をする時、また異なる性質やジレンマを抱える人間が普遍的にもつ内的葛藤を表しており、そうしたユニークさや人間存在の不安定さをこの作品では肯定したいという願いが込められている。Longitude(経度)とLatitude(緯度)は地図で使用される座標であり、モチーフの鯨の運動性がどの方向を示しているのかをそれぞれ説明している。

How to Buy

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Artist

Soyblanc
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Soyblanc

現代美術作家

私はオーストラリアで生まれ、日本国籍のまま11年間をその地で過ごしました。どちらの国にも完全には属さないという感覚が、私の制作の出発点です。《Levitation Whale》シリーズでは、キャンバスにアクリル絵の具と漆を縦縞状に交互に塗り重ねます。抽象表現主義的な身体の痕跡を残すアクリルの筆致と、静かに光をたたえる漆の平滑面。感覚で幅を決め、作品ごとに揺らぐこの縞は、葬儀に用いられる鯨幕を参照しています。鯨の背と腹の色にちなむ黒白の幕は、かつて婚礼にも用いられたとされますが、戦後には弔事の象徴となりました。千利休の時代から美の色とされてきた黒が、西洋的な喪の色へと書き換えられたのです。私はその反転に戦争と歴史の業を感じ、漆の黒を塗り重ねることで、書き換えられた黒の美しさを取り戻そうとしています。その縞を、鯨が横断していきます。鯨は国境を持たない生き物ですが、その意味は国によって正反対になります。日本の沿岸では海の彼方から富をもたらす恵比寿として祀られ、オーストラリアでは保護の象徴として、両国が国際司法裁判所で争うほどの対立を生みました。両方に根を持つ私は、どちらの側にも立てず、両義的な感情に苛まれてきました。それでも鯨は、恵みをもたらす存在です。現代の市場で、流れを動かす大口投資家が「クジラ」と呼ばれるように。素材の選択も、境界を往復してきた歴史に連なっています。ヨーロッパ向けに螺鈿と蒔絵で作られた南蛮漆器。ジャポニスムを経てクリムトへと渡った日本の金の美学。私はこれらの技法を独学で学び、工芸の外側から組み替えています。鯨の周囲に散る丸い螺鈿は、オーストラリアでアボリジニの人々から学んだ同心円の記号を、海の素材で翻訳したものです。国家間の分断が深まり、技術が人間と機械の境界を揺るがす今、自分がどこに属するのかという問いは、誰にとっても切実なものになっています。螺鈿と焼き箔の輝きは見る角度によって変わり、作品は鑑賞者が自ら動くことで初めて完成します。どこにも属さないことは欠落ではなく、重力から自由になることです。境界を越えていくことの美しさを、私はこの浮遊する鯨に託しています。

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Last updated date
03.28.2023
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