Félicette

Year: 2022

Material/Technique: Paper, Plastic

Size: 550×600×200 mm

Edition: Unique

Signed:Not Set

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Félicette

About the Work

Year
2022
Material/Technique
Paper, Plastic
Size
550×600×200 mm
Edition
Unique
Signed
Not Set
Credits
© ADACHI ATSUSHI All rights reserved
Frame
Not Included
Work Certificate
Not Set
Category
Sculpture
Style
Animal, Fantasy

Work Details

「How the future began(未来はどのように始まったのか)」、この言葉は、アメリカ映画 “THE RIGHT STUFF” の言葉であり、冷戦時代、米ソの宇宙開発競争が加熱するなか、NASAの7人のパイロットが宇宙を目指す物語である。

人類の創造の歴史、宇宙への夢、アポロ11号の月面着陸や国際宇宙ステーション、そして民間宇宙開発、宇宙旅行、一見華やかなこの舞台は、多くの影によって成り立っている。

ナチスによる兵器としてのロケット開発、その製造のための強制収容者の多くの犠牲、V1、V2ロケットによる攻撃、戦後の冷戦による米ソ大陸間弾道ミサイルの開発、世界各国による宇宙開発のための搭乗員の犠牲、そして動物実験。

人類が宇宙への夢に憧れ、実現するその過程で昆虫から類人猿まで、多種多様な生物が、人類が宇宙に行くための影響、安全を知るための実験として利用されて、そして宇宙に向かっていった。

創造は、多くの犠牲から成り立ち、その屍を超えて進んできた未来であることを忘れてはいけない。

そして、この先の歴史もまた我々の上に構築され、その先へと進んでいくのである。

作品は、それぞれの時代、国で人類が宇宙へ行くため、生きていくために実験動物として宇宙へ向かった動物たちがモチーフである。

動物たちの胴体、宇宙服部分の表面にある文字は、私の制作コンセプトでもある「記憶の記録」のための手段である「物の表面に刻まれた記憶の具現化」である。

「その時代に存在したモノには、その時代、関わった人々の記憶が、表面に刻まれている。例えるなら履き潰した靴のかかとの様に。」

そして、今回の素材もまた、モチーフの動物がそれぞれが生きた時代がわかる新聞、雑誌、または宇宙開発に関する資料、宇宙を題材にした小説などを使用し、その動物たちは確かにその時代を生き、人類はこの動物たちによって宇宙へと導かれていった歴史を垣間見ることができる。

動物の頭部は素材として「蝋」を使用し白くぼやけているが、それははっきりとした存在ではなく、過去の記録の中にあるぼやけた、または忘れかけられた存在として彼らを表現するためである。蝋の質感、内側から光るような独特な白みを利用した。

また、蝋という素材自体も「蝋人形」など、その存在を記録、または模倣する素材でもあるので、素材としても作品コンセプトに適している。

この猫のFélicette(フェリセット)は1963年にフランスのロケットで打ち上げられ、頭には神経衝撃を測定するための電極が埋められていたが、無事地球に帰還した。

この作品には1963年ごろのフランスの雑誌「Paris Match」を使用した。

Artist

足立篤史
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足立篤史

アーティスト

主に新聞や雑誌など、「活字」を媒体に”記憶を記録する”をコンセプトに制作している。 この世に存在する物には、その”モノ”が存在した時代、歴史、そして人々の記憶が刻まれていると考え、その記憶を当時の資料をもとに今まで形がなかったものを”実体化”することにより、目に見えないものとして存在していただけの記憶を”記録”として残している。 私は、幼いころから海上自衛隊や米軍基地の基地開放に訪れ、模型づくりに親しんできました。海底に沈んだ戦艦、標本のように並べられたミニチュアの戦闘機、文字が焼きつき古ぼけた写真。私の生み出す歴史の遺物は古い新聞記事で覆われて、無機物でありながらもどこか温かみを感じさせます。東京造形大学美術学科彫刻専攻の時代から一貫して、「記憶を記録すること」をコンセプトに制作を行っており、模型の表面に当時の資料を重ねることによって、「無機物に宿る記憶」を表現しようと試みています。 1988年横須賀市生まれ。2014年東京造形大学美術学科彫刻専攻卒業、東京造形大学卒業研究・卒業制作展「ZOKEI賞」受賞。主な展示に、個展「記憶-Kioku- 」(ニューヨーク、2014)、「第18回岡本太郎 現代芸術賞」(川崎、2015)、「都美セレクショングループ展 「紙神」」(東京、2016)、「TOKYO ILLUSION」(台中、2018)、「Emerging Tokyo 」(ニューヨーク、2019)、「Tanagokoro」(ロサンゼルス、2022)、「BankART U35 “REMEMBER”」(横浜、2022)、第26回岡本太郎 現代芸術賞、「特別賞」受賞」(川崎、2023)等。

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Last updated date
04.07.2022