
About the Work
- Year
- 2021
- Material/Technique
- Others
- Edition
- Unique
- Signed
- Not Set
- Frame
- Not Included
- Work Certificate
- Not Set
- Category
- Sculpture
- Style
- Society / Politics / History
Work Details
・「口から出るもの」とは、「ものがたり」のこと。
「ものがたり」の「もの」に関して民俗学者の折口信夫は、それは自然に宿る霊魂である、というようなことを述べています。例えば妖怪のことを「もののけ」といったりするのも、その一例だと思います。
自然に宿る「もの」の声に耳を傾け、それを「かたる」ことが「ものがたり」でした。
・「口から入るもの」とは食のこと。
古い祭りをみていくと、そこでは何かを「食べる」ことで自然とのつながりを得ようとした文化がおこなわれていました。例えば、魂を象徴すると考えられたモチがお正月には食べられています。
・「おもしろし」
この地域と関わり深い能楽の大成者である世阿弥は、『風姿花伝』のなかで、申楽(能楽)の起源として記紀神話の天岩戸の神話をあげてます。太陽の神である天照大神が洞窟に隠れたことで世界が闇に包まれてしまい、神の気を惹くために洞窟の前で芸能をおこない、天照大神が外の様子をのぞいた瞬間、世界に光が放射され、そこに集まっていた者たちの顔(面)が白く光った。その瞬間が「おもしろし」というのだ。と述べています。 つまり自然を象徴する太陽の神の前で芸能をおこなうことで、生命に活力を与える太陽の光が私たちに放射される。この自然と芸能の関係によって生まれるものこそ、芸の根源にあって「おもしろい」と私たちが感じるものの正体なのだ、というのです。
・「ハライ」について
この「ものがたり」のなかには、自然の前で芸能という「ハライ」をおこなうことで自然の方から豊かさが提供されるという、経済の構造があらわれています。「ハライ」は「ミソギ」と混合されてしまっていますが、国学者の本居宣長は、宗教的な「祓い」と経済的な「払い」は原初では同じものであったと考えました。
私は今回の作品の中で、「ものがたり」を背景にして、「もの」と人をつなげる食を作り、来た人が「ハライ」をおこないそこに参加するという構造をつくり、そこに「おもしろ」を出現させたいと思っています。
Exhibition Information
- Past Exhibitions
- MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館10.09.2021 - 11.28<曽爾>MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館10.09.2021 - 11.28






















