廣瀬祥子

Artist/Illustrator
Artist/Illustrator
私は「A Life Without Reality」をコンセプトに、情報と物質、虚構と現実、その境界が曖昧になった現代の知覚をテーマに制作している。
デジタルイメージが現実認識の前提となった現在、私たちは物質として存在するものだけでなく、画面上を流通する画像や記号、仮想空間を通して世界を認識している。本来は実体を持たない情報が現実以上の存在感を獲得する一方、身体や都市、物質もまた画像へと変換され、編集・複製・消費されていく。
制作では、デジタル環境で構築したイメージをキャンバスやアクリルへUV出力し、油彩、樹脂、グリッター、鏡面素材、半立体的なレイヤーなどを組み合わせる。均質な情報として存在していた画像に、重力、滲み、厚み、反射といった物質固有の現象を介入させることで、虚構が現実の「物」へと変換される過程を画面上に生じさせている。
画面に現れる人物や都市は、固定された物語を表すためのモチーフではない。それらは、身体と記号、記憶とデータ、現実と虚構が同時に存在する現代の知覚を可視化する媒体として配置されている。
また、「ひろせ」名義でゲーム、ライトノベル、「初音ミク」関連作品など、国内外の商業イラストレーションも手がけている。流通する視覚イメージを制作する実践と、それを物質として再構成する現代美術の実践を往還しながら、デジタル時代における絵画とイメージの在り方を探究している。
現代美術では「廣瀬祥子」、商業イラストレーションでは「ひろせ」の名義を用い、二つの領域で並行して活動する。2018年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
卒業後はゲーム会社でデザイナーとして勤務し、コンシューマーゲームのキャラクターデザインや3Dモデリングなどの制作に携わる。
2019年よりSNSを中心にイラストレーション作品の発表を開始し、2022年よりフリーランスとして活動。
「ひろせ」名義では、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』をはじめとする初音ミク関連作品、『アークナイツ』『アズールレーン』『勝利の女神:NIKKE』『リバース:1999』など、国内外のゲームタイトル、『にじさんじ』所属VTuber関連作品、MVイラスト、ライトノベル関連作品などの商業イラストレーションを手がける。
キャラクターイラストを中心に、キャラクターデザイン、衣装デザイン、プロモーションイラスト、MVイラストなど、媒体や企画に応じたビジュアル制作を行っている。
2014トーキョーワンダーウォール 2014 入選
2018 Independent TOKYO 2018 審査員特別賞