電気海岸の唄 〈灰の亀、千年の眠り〉

制作年: 2026

素材・技法: 石, 麻・リネン, 木

サイズ: 18 × 18 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

この作品は購入が可能です。

66,000

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電気海岸の唄 〈灰の亀、千年の眠り〉
電気海岸の唄 〈灰の亀、千年の眠り〉
電気海岸の唄 〈灰の亀、千年の眠り〉

About the Work

制作年
2026
素材・技法
石, 麻・リネン, 木
サイズ
18 × 18 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
クレジット
Courtesy of Otherwise Gallery
額装
あり
作品証明書
未設定
作品の販売元
Otherwise Gallery
発送元地域
東京都
発送までの日数
会期終了後2週間程度
カテゴリー
その他

Work Details

素材:自然石、麻布、木

額装込

《灰の亀、千年の眠り》

北の冷たい海の底に、世界がまだ若かった頃から眠り続ける一匹の亀がいた。名をクィルヴという。その背には、かつて小さな島がひとつ載っていた。漁師と燈台守と、星を読む娘たちの暮らす島だった。

しかし長い年月のうちに島は風化し、亀自身も少しずつ石へと変じていった。背に走る亀裂は、王国が沈む夜に天から落ちた、最後の稲妻の跡。白く光る斑点は、民が空へ放った祈りの灯が、永遠に背中へ焼き付いたものだという。

月のない夜、漁師たちは波音に混じってかすかな呼吸の音を聞くことがある。そういう夜の翌朝、浜辺には小さな灰色の石が打ち上げられている。それはクィルヴが眠りの中で静かに零した、鱗のひとつ。

拾った者は、決して海で道に迷わないと伝えられる。——ただし、いつか必ず、海へ呼び戻される日が来るのだとも。

《電気海岸の唄》

《電気海岸の唄》は、海岸で拾い集めた石にピクセルアートを刻んだ作品群です。

図像は、それぞれの石の形や色、模様を手がかりにAIが生成したテキストに基づいています。

 

石の形や質感は、波や風、摩擦や圧力が、長い時間をかけて形づくったものです。

そこには自然が生み出した時間の痕跡と、数えきれない偶然の層が表れています。

一方でAIが紡ぐテキストもまた、確率的な揺らぎから一度きりの組み合わせとして生まれます。

情報の海のなかで、無数の可能性のうちのひとつが、即興的に形づくられるのです。

 

「石のかたち」と「AIのことば」

どちらも偶然性に満ちていますが、出鱈目な乱数というわけではありません。

そこにあるのは “揺らぎの秩序” によって現れる、いくつもの一回性の世界です。

作者は制作を通じて、ふたつの偶然に立ち会い、それらを点として結び直しています。

 

ふたつの偶然が交わる小さな石板には、意図を超えた一回きりの出来事が立ち現れます。

 

それは物質と情報のあわいで振られた巨大な賽(さい)の目であり、

効率や目的を離れ、未知なる世界が編み直されるための標(しるし)です。

 

その標(しるし)は、時間の中をゆっくりと移ろいながら、

ふたたび、まだ見ぬ何者かのもとへ、静かに運ばれているのかもしれません。

Exhibition Information

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電気海岸の唄 〈灰の亀、千年の眠り〉
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Artist

重田 佑介
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重田 佑介

メディアアーティスト/ピクセルアーティスト

フェナキストスコープやゾートロープをはじめとする ”広義のアニメーション” への関心を起点に、メディアアート領域で活動。デジタルのピクセルを仮想世界と実世界を繋ぐ接合点として捉え、空間的に鑑賞・体験する大型インスタレーション映像を制作。近年はデジタル表現にいかにして ”物質としての時間性” を与えられるかに関心を寄せている。

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最終更新日
2026.07.09
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