Lines resuscitation
制作年: 2024
素材・技法: 和紙, アクリル, インク, 樹脂
サイズ: 41 × 31.8 × 1.7 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:あり

About the Work
- 制作年
- 2024
- 素材・技法
- 和紙, アクリル, インク, 樹脂
- サイズ
- 41 × 31.8 × 1.7 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- 額装
- なし
- 作品証明書
- あり
- 作品の販売元
- 松尾昌樹
- 発送元地域
- 未設定
- 発送までの日数
- 未設定
- カテゴリー
- 絵画
Work Details
和紙、アクリル、インク、樹脂
自然界に存在するものや現象は物質同士、性質同士、規則性同士の重なりや反応の集積によって形作られていると感じます。私の作品では自然界に存在する集積のリズムや組成を探求する目的で直線を引くという単純な行為を画面上の言語として用いています。人が知覚して名詞に置き換え、感覚に蓋をし情報処理する前の自然。名無しの自然を出現させる為、直線を用いたアプローチで自然に存在する言語との対話、再構築を試みています。
推薦文
松尾昌樹の作品は短い線描を無数に重ねることによって成立している。その表現手法は作家が心動かされた自然界の情景をそのまま再現するために考え出されたものだという。但し、その手法の源流は、19世紀後半の絵画史上の革命である印象派の筆触分割や新印象派の点描法にあるだろう。その19世紀の画家たちも自然の光を取り込むために無数の筆触を重ね、彼らが看取した自然の光景をカンバス上に表し出したのである。彼らの偉大な業績とその方法論は過去のものであると多くの者は考えるだろう。しかしながら松尾は、水分を多く含んだ大気という条件も重なって生み出されてきた日本の特徴ある光景を再現するために、無表情な短い線を重ねるという手法で、筆触分割の流動性と点描法の緻密な構成という両者の特性を兼ね備えた技法へと昇華し、新しい技法として蘇らせたのである。
(公募/選考委員 中井康之)
Exhibition Information
- 過去の展示
- ARTISTS' FAIR KYOTO 20252025.02.28 - 03.02
How to Buy
この作品は購入が可能です。
¥52,800
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Artist
painter
具体的な自然を想起する一歩手前、言葉や形によって自然が切り分けられる以前の風景。私はそれを「名を持つ前の自然」と呼んでいます。直線を重ねる行為によって、自然を構成する秩序や相互関係を浮かび上がらせ、「名を持つ前の自然」を描くことができるのではないかと考えています。
東京で育った私が東北へ移り住んだとき、目にした自然の姿は想像をはるかに超えるものでした。様々な物質や現象が渾然一体となり、言葉ではとても表現しきれない圧倒的な体感を伴った景色。今思えば、その景色こそが「名を持つ前の自然」に通じるものであり、私の制作の出発点となりました。
私にとって、自然を描くことは、自然物をそのまま再現することではありません。取材をした場所の空気、音、匂いといった質感を画面にトレースするような感覚で描き進めていきます。その過程で、自然物そのものではない、シンプルな直線の集積から自然の在り様が浮かび上がる瞬間があります。そこに、自然を自然たらしめる本質が宿っているのではないかと感じます。
直線を何度も重ね合わせること。一つひとつの単純な線が交わり、密度と線同士の関係が生まれることで、個々では成し得ない複雑な構造が現れ、そこにリズムが立ち上がります。この直線が織りなすリズムを通して、自然を形作る秩序や相互関係を見出し、私は「名を持つ前の自然」を描こうと試みます。私にとって自然を描くことは自然らしさを探る行為であり、自分自身と自然とのつながりを見出し、確かめていく営みなのです。



自然界に存在するものや現象は物質同士、性質同士、規則性同士の重なりや反応の集積によって形作られていると感じます。私の作品では自然界に存在する集積のリズムや組成を探求する目的で直線を引くという単純な行為を画面上の言語として用いています。人が知覚して名詞に置き換え、感覚に蓋をし情報処理する前の自然。名無しの自然を出現させる為、直線を用いたアプローチで自然に存在する言語との対話、再構築を試みています。
I feel that the things and phenomena that exist inside nature, are formed through an accumulation of substances, qualities and patterns overlapping and reacting with each other. In my work, I use the simple action of drawing a straight line as the language of the screen surface, in order to explore the rhythms and compositions of accumulation that exist in nature – the nature prior to humans perceiving it and replacing it with nouns, putting a lid on perception and processing the information. To make the nameless nature emerge, I attempt to have a dialogue with and reconstruct the languages that exist in nature, through an approach of using straight lines.