衣に依る
制作年: 2021
素材・技法: 檜
サイズ: W750xD750xH2650
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:未設定




About the Work
- 制作年
- 2021
- 素材・技法
- 檜
- サイズ
- W750xD750xH2650
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- 額装
- なし
- 作品証明書
- 未設定
- カテゴリー
- 彫刻
- スタイル
- 日本画・和, コンセプチュアル, アジア
Work Details
『衣に依る』
サイズ W75×D75×H265(cm) /素材 樟 /制作年 2021年
この像は卒業制作として制作したものです。
丸太が天に向かって伸びる垂直の時間をあえて分割し、彫刻をほどこしながら再び組み上げています。ズレと一致を共存させた縦のラインは、精神の延長線上にあるような伸びやかな様相を帯びながら、ここではないどこかへと鑑賞者を誘います。人のような、山のような、柱のような存在は、何者でもなく何者にもなり得るかたちをとして立ち現れます。
像は「オシラサマ」の衣を何重にも纏う姿から想起しながらも、身を隠す西洋彫刻のヴィーナスのポーズや、聖母の体を覆う髪の毛、背後の光背、幾多の何かのようで、何かではないものが重なります。
『「オシラサマ」とは東北で民間信仰されている「オシラ様」のことです。一尺の木の棒の先端に男女の顔や馬の顔が彫られた造形をしています。顔から下は「オセンダク」と呼ばれる布切れの衣を何重にも纏い、年に数回上から新しい「オセンダク」を着せます。そしてこの「オセンダク」を着せる日に、イタコという口寄せを行う巫女、もしくは家庭における女性がオシラサマの人形を遊ばせる「オシラアソバセ」を行い祀ります。イタコは「オシラアソバセ」の儀礼で祭文を語りながら「オシラサマ」を両手に打ち振り神がかりのようになり託宣します。』
参考文献 柳田國男「遠野物語」1910年
大道晴香『「イタコ」の誕生』学習研究社 2003年
加藤敬「イタコとオシラサマ:東北異界巡礼」学習研究社 2003年
Artist
彫刻家
1995年北海道生まれ。2023年東京藝術大学美術研究科彫刻専攻修了。現在は同大学博士課程に在籍。
木と対峙する事で物語が生まれ、人の中に自然が在ることへの関心から「木を彫り分断し、積み重ねる」という制作過程を弔いと再生への行為と捉え、そこから生まれる人の姿を木彫りにより制作している。
代表作には、自分の中の自分と出会う「わたしには、わたしがいる」や、肉体と精神の間に在る「衣に依る」、全てを見渡す眼の「ホッカイボッコ」。近作には気持ちが逃げ出すことを一本の木から表現した「サヨナラボッコ」などの作品がある。































ご支援は、制作に必要な樟という木材や、木彫の道具、大きい作品の運搬費、学費として大切に使わせていただきます。
大学院の修士課程では、規模の大きい木彫作品を制作しながら、展示やコンペ、作品の販売にも挑戦したいと思います!ご支援していただけると大変嬉しいです。よろしくお願い致します。