
About the Work
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- 額装
- なし
- 作品証明書
- 未設定
- カテゴリー
- 建築
- スタイル
- その他
Work Details
僕は将来、服が好きな人々が買い物を楽しめるために
また服が好きな人と一緒に建築的な立場で仕事ができることを
目指している。
ただその中で、人が服をネットで買うことや
D2Cが台頭してきたファッション業界は今、店舗の存在意義を問いている。
大量生産と大量消費によって発展してきたSPAが崩れ出し、
人々はSNSにより、服飾デザイナーとより身近になった。
それはとってもいいことだ。
ただ商業建築はインターネットに取って代わってしまうのか。僕はそれが不安だった。
その中で僕が一年生から今までの五年間で歩んできた道のりから、
ファッション業界を観察し商業建築の新しい形を見出そうと考えた。
着ることや服が好きな人との出会いの面白さ、
それは実在する空間でしか今は体験できない。
僕がもがいた中で辿り着いた一つの答え。
ある日、服飾デザイナーの友人にシーズンのルックブックの写真を撮ってくれないかと頼まれた。
帰りに彼のスタジオに行くと服のスタディ「トワル」を見つけた。
それは建築の白模型ととても似ていた。そこで僕は建築と服飾の交差を思いついた。
計画
近年商業空間のあり方を変質させているD2Cをベースに、現状行われているアパレル産業の受注展示会の集積としての場を提案する。ストックスペースや会計スペースのインターネット上への移行・縮小によって、新しい体験が必要とされる。ネット販売によるモノのブラックボックス化の回避、検索だけでは得られないブランドとのパーソナライズされた提案と関係性をもたらす人と建築の連関性を目指す。ファッション業界の季節的循環と経済的移動をベースに一時的な場としてPop Up StoreをVMDという特殊な職能が成立させる。経済活動によって立ち代わり入れ替わるフレキシブルな状況を作り出すことで建築が着替えているような状況を成立させる。
今回、2つの空間論を掛け合わせお互いの欠点を補い新しい建築的空間価値を模索する。建築における空間解釈には定義が多くあり、その中で建築化する上で致命的な欠点をもつ2つの空間解釈がある。アンリ・ルフェーブル/ドリーン・マッシー的な「非形質的な体験や出来事」としての空間解釈と、グレアムハーマンのオブジェクト思考的な「実在的対象と感覚的性質のアイダ」としての空間解釈である。
前者は非形質なプログラムとなる。建築的な規模が大きくなればなるほど、体験は多様化し複雑になる。時間的変化が限りなく少ない建築は体験をプログラムとして処理するには限界がある。
後者の空間は「対象に感覚的には接触しているが実在としては接触していない」モノとモノの間の空間性である。この唯物的なアプローチから設計を行うと造形としての建築は達成される。しかしプログラムを決定することができない。この思想を用いた建築手法の欠点はモノとモノの連関に人と人の関係性が組み込むことが想定されていないことである。
この2つの建築手法は全く異なるアプローチであり、異なる欠点を持ち合わせている。しかし前者を満たす器としての後者を設計することで弁証法的空間性を提案する。
服飾の型紙[実在]とマテリアル[感覚]を建築に落とし込み、ファッション業界の季節的循環と経済的移動を体験としてプログラムに組み込むことでアンリ・ルフェーブル/ドリーン・マッシー的空間解釈とオブジェクト的思考の空間解釈を兼ね備えた2つとは異なる空間性を見出す。
まずは実際に型紙の原型(今回は文化の型を使用)を描き、
建築との二次元的なスタディを行った。
ヒューマンスケールの型紙を建築レベルまでスケールを拡大することで
現れるモノとモノの間の空間性を確認した。
服飾の製図と考察を進めていく中で図面の中に台形から形成されるグリッドを発見した。今回、それをGrasshopperを用いて製作しカテナリーグリッドと名付けた。
コンピューテイショナルデザインと施工技術の発展により、建築の中には三次曲面を多用した設計物が増加した。それは既存の記譜法である図面化では理解しがたい建築になった。今回三次曲面を記譜してきたパターンメイキングの技術とそれに伴うデザイン手法と仮想から実在への設計プロセスを考察、実験した。
敷地は銀座6丁目にある丸源15ビル。所有者が逮捕されて実刑判決以降、事実上廃墟となっている。銀座の中でもこの通りは人通りが少なく、都市計画では再開発地域に設定されている。今回は廃墟と化している6つの中から1つを選定して設計した。
長かった...この二年間参考研究も製作物もSkin+Borns以外ほとんど見つけられなかった(AAとか海外の冊子、論文も読んだ) 一月のNoizの豊田さんとANREALAGEの森永さんの対談のときに質問させていただく機会があってお二方とも難しいんじゃないかと言わたが、なんとかパターンメイキングを落とし込んだ。何より、服と建築がやりたい学生に参考にしていただいて来年、もっと発展した作品を作って欲しい。そして図面至上主義的な業界だけど3Dモデリングがなければ2つは組み合わせられなかったと思ってる。CLOのワークショップを開いてくださったHatraの長見さん本当にありがとうございます。
そして好きなことを組み合わせて最初に話した時、周りには役に立たないんじゃないかとも言われたけど、役に立つ方法も見つけた。全部が好きだったからできた。そしてきっかけから一人じゃ何も作れなかった。ここまで出会いヒントをくれた人たち、手伝ってくれた人たち全員に感謝します。ありがとう。
建築を作ることは莫大なお金がかかるので、今後もこういった作品をインスタレーションや被服なり、CG作品で形にしていきたいと思います。
Exhibition Information
- 過去の展示
- #ArtStickerで卒制展2020.03.04 - 03.31
Artist
Architecture
服飾と建築をパターンメイキングの手法や、より服飾デザインに近い製作をしたい学生に今まで何人も会ってきました。ただ、先行研究や製作がありませんでした。だから僕は伝えたい。僕を参考に僕を乗り越えて欲しい。そんな思いで製作しました。 きっかけはある日、服飾デザイナーの友達にシーズンのルックブックを作ってくれないかと頼まれた。帰りに彼のスタジオに行くと服のスタディ「トワル」を見つけた。 それは建築の白模型ととても似ていた。そこで僕は建築と服飾の交差を思いついた。 いざ製作を始めるとと世界中どの作品を探しても他の人は誰もやっていなかった。 パターンを考えるのは難しいし、図面を読むのも難しい。 でも僕は両方をパソコンでつなぐ方法を見つけられた。 ソフトを使えば建築のスケールとマテリアルを無視して、服に落とし込むこともその反対だってできた。 みんながやりたがっていた製作の一歩目が出来た気がした。 やりたい人にもっと教えてあげたくなった。 でもコロナウイルスのせいで製作を見せる機会がなくなってしまった。 僕は今後クライアントさんがいなければモノを作ることができないし、 こういう場所だってたまたま用意してもらえた。 きっかけから最後までいろんな人のアイデアで作ることが出来た。 今後この製作の発展を目指したいがこのまま一人だと夢になるかもしれない。 でも誰かがやりたかったことだから、これはこれで本望だ。ありがとう。 経歴 1995年生まれ 千葉工業大学建築都市環境学科今村創平研究室出身 在学中、外資系アパレルブランドの店舗設計部に関わる。 2018年3月15日、留年が決まり渋谷を歩いている時に谷尻誠に道で出会い二年間インターン。 今に至る。
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服飾と建築に関わる製作をしている学生に伝わると嬉しいです。伝えてあげてください。