Apples
Year: 2019
Material/Technique: Others
Size: 63cm×310cm(24.8×122inch), 100 Apples
Edition: Unique
Signed:Not Set

About the Work
- Year
- 2019
- Material/Technique
- Others
- Size
- 63cm×310cm(24.8×122inch), 100 Apples
- Edition
- Unique
- Signed
- Not Set
- Frame
- Not Included
- Work Certificate
- Not Set
- Category
- Installation
- Style
- Others
Work Details
Apples
2019年5-8月に参加した韓国のアーティスト・イン・レジデンスTEMIでの個展で7月末に発表した作品です。この時期、日本と韓国の関係が非常に悪化し、TEMIのあるテジョンの町中にも「ジャパンボイコット」のバナーが徐々に増えていきました。
私自身、2018年に韓国のレジデンスMOHAに参加するまで、韓国への滞在について多少恐れる気持ちがありました。日韓関係が悪化するたびに出回る報道を見ていたせいもあります。しかし、現地で非常にあたたかく迎え入れてもらえたことで、自分自身が現地のリアルを知らなかったのだと学びました。翌2019年にはさらに2件の韓国でのレジデンスプログラムを受け、合格しました。レジデンスに参加するということは、韓国から補助金を受けて作品制作発表するということです。
2019年に韓国で短期滞在しながら、徐々に町が変化していくこと、小さなことに人の心が敏感になっていく過程を日々、実感しました。同時に、ネットにあふれる煽り文句と現実との乖離を強く感じました。私はこの作品を通じ、離れいこうとする日本と韓国のふつうの人たち、一人一人の存在をいったん結び直したいと考えました。私は歴史家ではなく、しかし社会を構成する一人として、未来をどのような世界にしたいのかを一人一人に問い直したかったのです。
本個展の際に、SNSを使い日本の一般の人たちにリンゴを買ってギフトとして届けようと呼びかけ、全部で100個のリンゴを会場に並べました(2019年は韓国独立100周年という背景もありました)。
会場にはリンゴが日本の一般の人たちからのギフトであることを記載し、リンゴは自由にいくつでも持ち帰りが可能となっていました。リンゴ100個の購入には、現地で出会った韓国の方が協力してくれました。
このリンゴは、私たちに多くの見方を提供してくれます。リンゴは育てるのがとても難しい果物で、通常は多くの農薬の使用が必要です。日本には木村秋則さんがつくった「奇跡のリンゴ」と呼ばれるリンゴがありますが、それは農薬不使用でつくられたリンゴです。その味はとてもおいしいと聞いています。
韓国語では「リンゴ(サグア)」と「謝罪(サグア)」は同じ発音になります。しかし、日本では果物としての意味しかありません。リンゴを受け取るということは、韓国では「謝罪を受け入れる」という意味をもつこともあります。
オープニングではテジョンの市議会議員も訪れました。日本の普通の人たちの純粋なギフトであったとしても、立場や考え方によっては「リンゴをただ受け取る」ということが難しくなります。
誰かから届いたリンゴが、誰かの手に渡り、食されること。
その一連の流れの中に、さまざまな軋轢や葛藤、想いが描写されます。
Artist
元獣医の細胞アーティスト
元獣医師。2011年2月に獣医師を辞めた直後に震災に遭い、器具や薬品を使わずに獣医師の仕事の本質である「ヒトの心の癒し」が全うできる方法はないかと考え始める。2013年に美術批評家、海上雅臣氏が主宰するUNAC TOKYOで行ったギャラリー内を画で覆う個展をきっかけにアート活動を本格化。生命の最小単位である細胞をモチーフに鑑賞者が創造に加われる体験型アート作品や、他者との関係性を想像させる細分化された作品を発表。 2019年からヨーゼフ・ボイスの「社会彫刻」を発展させた「社会治療」という概念を提起。創作を通じて、一人一人が社会から必要とされ、社会から守られる関係を実現したいです。 東京都出身、元獣医師。ある担当患者の死がきっかけで、亡くなった子の絵を描いて家族に送るようになり、その数は100以上に。2011年2月に獣医師を辞めた直後に震災に遭い、器具や薬品を使わずに獣医師の仕事の本質である「ヒトの心の癒し」が全うできる方法はないかと考え始める。 2013年に美術批評家、海上雅臣氏が主宰するUNAC TOKYOで行ったギャラリー内を画で覆う個展をきっかけにアート活動を本格化。生命の最小単位である細胞をモチーフに鑑賞者が創造に加わることのできる体験型アート作品や、他者との関係性を想像させる細分化された作品を発表。 生命を集合体と愛着の2方向から再定義しながら、生命とはなにか探求しつづけ、2019年からヨーゼフ・ボイスの「社会彫刻」を発展させた「社会治療」という概念を提起。「社会治療」は個人に向かっていた医療から、生命体としての社会を治療するという社会と個人両者に向かう医療概念で、すべての人を社会を治療する医療者に変える。「社会治療」を体験できるものにするため、想像や物語と物理現実が影響し合うアートの在り方を模索している。 主な作品は、細胞のような小さな作品が増殖と喪失をつづけ、一つの巨大作品として成長し続けるオープンエンドプロジェクト「系統樹/Phylogenetic Tree」。複数の細胞膜のような紙作品を鑑賞者が破壊、結合することで不確実な形状を生み出し続ける「集合生命/Life Continuous」のほか、1生命とは何か、2治療とは何か、3誰が治療するのかを3つの方向から医療を考える「Hospital」など。 2016年よりSwatch Art Peace Hotel(上海)、ACCR - ODYSSEE ARTIST-IN-RESIDENCY PROGRAM 2018(フランス)、Danish Art Workshops(デンマーク)など世界12か所のアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加。2019年にはSWATCH X Youのデザインに作品が使用される。世界各地を渡り歩くことで集合生命としての世界のリアリティを作品に取り込みながら活動の場を広げている。 2013年より、世界中の人から絵を集め、1つのアート作品をつくるプロジェクト「SORA」を開始。2020年4月までに世界17カ国から2280枚の絵を集め、並べた時のサイズは高さ約2メートル、幅約68メートルとなっている。 SORA project https://oumavet.com/sora.php
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2016年に初めてバルセロナでのアーティスト・イン・レジデンスに参加して以来、世界9カ国13カ所でのレジデンスに参加してきました。
各国を移動しながら滞在制作してきましたが、日本にアトリエと倉庫を兼ねた拠点が欲しいと思っています。
世界中すべての国と地域で展示された作家になるというのがアートを始めた時の夢でした。
今は同時に、医療への現実的な貢献という循環をアートを通じて行っていきたいと思っています。
(現在は少額ですが、ALS治療研究の支援ファンド「せりか基金」に月額支援をしています)
環境を整えつつ、世界中で活動をつづけるために使わせていただきますので、よろしくお願いします!