黄河の急流に「龍門」と呼ばれる滝があり、そこを登り切った鯉は龍になる。
「登龍門」に着想を得た、対をなす二点の鯉の作品です。
先日の個展やSNS等、公開時よりご好評をいただいています。
花塚 美早

水墨画家
水墨画家
1982年岐阜県生まれ。東京学芸大学芸術文化課程美術科卒業。土屋秋恒氏に師事し、丸山應擧の流れを汲む古典技法を学ぶ。ヨガ指導者としての活動経験を基に、身体知と水墨画表現を接続する制作を展開。
「可能性」とは、あらゆる現象が一つの形へ定まる以前に、世界に潜在しているものであり、身体はその可能性を現象へと導く。これは私の制作の前提である。
身体表現としてのダンスに親しみ、動きの本質を追ってヨガに出会う。呼吸や重心、動きの成り立ちに、自然や他者、土地、時間、文化との無数の関わりをみて、常に変化し続けるその性質に可能性の在処を見つける。
墨と和紙という素材は、そうした身体の軌道をはっきりと映し出す。意志をもって放たれた線に、無意識下からの動きがのり、素材がもつ自立した性質と呼応して、自らの意図を超えた現象へとひらかれる。その痕跡としての絵画を描く。
私にとって自然とは、土を踏み、川で泳ぎ潜り、季節の循環のなかで育まれてきた身体感覚そのものだ。
世界と呼応する場として身体を捉え直し、制作を通して人と世界の関係性を問い続けている。
見る人にとって、その時その瞬間に湛えられた可能性を見出す入り口となることを願っている。
活動の根底には、常に「空(くう)」がある。元々は虚無感として存在していたその感覚の潜在性に気がついたことが、私の大きな転機になった。何もない、とはすべてがあるということ。あらゆる可能性に満ちているということ。
1982 岐阜県生まれ
2005 東京学芸大学芸術文化課程美術科卒業
2009 ヨガインストラクターとして活動
2012 ミャンマー・ヤンゴン在住
2019 スペイン・バルセロナ在住
2020 水墨画家・土屋秋恆氏に師事
2026「桃源」/愛知 Kasadera Gallery
2025「桜霞」/東京 chiyaba
2024「境界」/東京 chiyaba
2026 企画展「現代アートとしての水墨画:CHiNPAN・花塚美早・山崎晴太郎 三人展」/東京 Gallery372
2025「余白のアートフェア福島広野ed.2」/福島 広野町
2025. 公募展「BLOOM!2025」 /USALouisiana R.W. Norton Art Gallery
2024 二人展「presently」 /東京都庭園美術館内Fermier
2005「東京学芸大学日本画研究室卒業制作展2005 /東京 佐藤美術館
2025 R.W. Norton Art Gallery教育プログラム