Azabudai Hills #3

制作年: 2024

素材・技法: その他

サイズ: 30 × 40 × 10 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:なし

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Azabudai Hills #3
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Azabudai Hills #3
Azabudai Hills #3

About the Work

制作年
2024
素材・技法
その他
サイズ
30 × 40 × 10 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
なし
額装
なし
作品証明書
あり
作品の販売元
The Chain Museum
発送元地域
東京都
発送までの日数
展覧会終了後、約1ヶ月
スタイル
社会・政治・歴史

Work Details

Photo by Jun Yokoyama

Photo by Jun Yokoyama

■主催者コメント

「Gallery & Restaurant 舞台裏」では、沖縄県出身で現在はベルリンを拠点とするアーティスト、照屋勇賢の個展を開催します。

沖縄と聞いて、皆さんがイメージするのは何でしょう。美しい海が広がる常夏の楽園?「なんくるないさ」の一言でトラブルさえ笑い飛ばすのんびりした県民たち?もしかしたら、90年代に大流行したアイドルグループを思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、沖縄はその明るくユートピア的なパブリックイメージの一方で、第二次世界大戦時には日本で唯一地上戦が行われた場所であり、終戦後も1972年まで米軍による統治が続きました。現在も日本にある米軍基地の面積は約70%が沖縄に集中しています。

照屋勇賢の作品は、見慣れた素材や日常的な概念を用いつつ、その中核には沖縄の歴史や在沖米軍問題への視点、あるいは社会における権力勾配や支配のシステムといったテーマが据えられています。今回の展示の中心となるのは、伝統技法である紅型に沖縄の日常生活を象徴する既製品の図像を用いた《朱の鳥、紅の空》(2010)と、資本主義的な交渉によって相手の土地を奪っていくゲームをモチーフとした「モノポリー」シリーズの新作です。本展を通じて、照屋は華やかな表象と、その水面下に横たわる政治的状況や消費主義社会への批判的な視点を可視化させます。作品を通じた照屋の問いかけは、私たちの明日を考えるための想像力へと繋がり、社会的な分断を越えた対話のヒントになってくれるはずです。

Photo by Jun Yokoyama

■ モノポリーについて

“Monopoly”という単語は、一般的に「独占」という意味で使用される。この語が名前に冠されたボードゲームが、20世紀初頭にアメリカで生まれた「モノポリー」である。モノポリーは、すごろくや人生ゲームに似た盤を用いて遊ぶゲームであり、不動産の取得と財政管理をテーマとしている。プレイヤーが目標とするのは、物件を購入・開発し、他プレイヤーから得られる賃料によって財産を増やすことである。モノポリー上の取引には、現実社会で使われる紙幣に似たトークン(おもちゃのお金)が用いられる。アメリカ生まれのモノポリーだが、ロンドンや東京を舞台にした盤も展開され、様々な都市の魅力を象徴するバージョンが世界各国で愛されている。

照屋は、このおもちゃのお金を解体し、教会や美術館など誰もが知る建築物の姿を作り出す。この行為によって、おもちゃのお金は金銭的な意味だけではなく、宗教や美術、歴史的価値感を測る単位としての象徴へと書き換えられることになる。たとえば、本展で同時に展示されている《Louvre》(2022)は、ルーブル美術館の姿をおもちゃのお金によって作り出すことで、同シリーズが追い求める主題を表現している。すなわち、「モノポリー」シリーズは、金銭に置き換えられない価値をおもちゃのお金という象徴によって視覚化しているのである。ここでおもちゃのお金が測ろうとするものは、我々が当たり前かつ無意識に信じる交換価値や尺度、あるいは目には見えない社会的価値観の存在であるといえよう。

東京という場所が持つ求心力は、単に金銭と交換可能な生産や消費といった概念のみに帰されるものではない。この場所を訪れる人々は、「東京」という場所が持つ象徴としての力に惹かれているのではないだろうか。Gallery&Restaurant 舞台裏が位置する麻布台ヒルズは、そんな東京の中心に位置し、「都市の中の都市」という概念を具現化した建物である。私達の日々の営みをマイクロニズム的に再提示した麻布台ヒルズのコミュニティは、そこに集まる人々が感じる多様な象徴によって支えられており、その象徴は小さなスケールから無限の広がりをもつスケールにまで広がってゆく。「モノポリー」シリーズにおけるおもちゃのお金の象徴性は、麻布台ヒルズという場所に存在する多様な価値観や意味を、私達に改めて問いかけるものである。              

(文責・照屋勇賢 編集・齋木優城)

■ 作品情報

・タイトル:Azabudai Hills #3

・制作年:2024年

・技法:モノポリー(貨幣、トークン)、ピン、フォーム、背面にステンシル

・作品証明書にサイン

Exhibition Information

過去の展示
照屋勇賢個展「NEVER END」
2024.11.16 - 2025.01.19

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Artist

照屋勇賢
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照屋勇賢

アーティスト

1996 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
1999 メリーランド・インスティチュート・カレッジ・オブ・アート(アメリカ) ポストバチュラープログラム修 了
2001 スクール・オブ・ビジュアルアーツMFA(アメリカ) 修了

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最終更新日
2024.11.15
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