仮寓

制作年: 2019

素材・技法: インク, 紙

サイズ: 106 × 75 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

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仮寓

About the Work

制作年
2019
素材・技法
インク, 紙
サイズ
106 × 75 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
クレジット
Impermanence 2019 Ink on paper 75×106cm photo : Kei Okano FLOWER展 | 高崎市美術館 2020.7.4-8.30
額装
なし
作品証明書
未設定
カテゴリー
絵画
スタイル
抽象, ファンタジー

Work Details

「仮寓」2019

制作中に観た映画で印象的な台詞があった。

“自分だけは人類でただ1人永遠に生き続けると思ってた”

というものだ。そうかもしれないと思った。

自分がいつか必ず死ぬ運命にあることをリアルに想像しながら今を生きられる人は多くはないと想像できる。明日も明後日も来年も再来年も今と変わらない日常が延々と続いていくという設定で生きている。

しかし現実は今という状況も仮の生活でしかなく先のことは誰にもわからない。変わらないように見えているものも変化し続けている。気がついた時には足元に漆黒の深い穴が大きく口を開ける。

だがこれは逆に、今が芳しくない者にとってみれば可能性に満ちていて強い光になり得る。

ましもゆき ーⅣ増殖する花

作品について語るとき、言語化した瞬間から本当にそうだろうかと発したすべての言葉を疑わしく感じてしまう。自身の確かな想いは根底にあって、その強い衝動に駆られるように描き続けていくという選択肢しか存在せず、これまで筆を置くことはしなかった。

ただ息をすることと同義で根源的な生への渇望のようなものかもしれない。描かなければ存在する価値はないというような、ほとんど強迫観念と言ってもいいくらいの意識に突き動かされている。

わたしにとって花を描くということは最も自然で腑に落ちる作業だ。わたしの描く世界に色はなく、わたしの見たいモノクロームの景色を紙にインクで刻み付ける。

色を持たない作品群の中に佇むとき、自身の中にはじめて色彩を、居場所を感じられるような気がする。

わたしの描く花とは、虚飾に満ちた色に溢れる所在無き世界にフラストレーションを抱え、その抑圧に耐え、抗うように昇華を望み、咲き誇り、増殖し続ける花なのだろう。

FLOWER 今をいろどる花たち|高崎市美術館

2020年7月4日(土)~8月30日(日)

図録より

「仮寓」解説 話し手:ましもゆき

Artist

ましも ゆき
✔︎

ましも ゆき

アーティスト

1984年群馬県生まれ。
2007年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域卒業。
伝統的な日本画にみられる花、蛾、文様などをモチーフに現代の日本文化を象徴するマンガを描く道具(丸ペン)によって紙に黒インク一色で緻密な絵画を描く。その作品はマンガと日本画の親縁性を感じさせる。 日本文化の古典と現代を自由に往還しながら現代的な感性を絵画に吹き込む。

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支援募集メッセージ

つけペンの中でも最も細い線の引ける“丸ペン”という道具を用い、アルシュ紙に製図用のインクで黒一色の絵画を描いています。
丸ペンは製図や漫画の道具として使用されるのが一般的で、つまり卓上で描く制作に適しています。
私の描く絵画は小品~大作まで様々ですがサイズが大きくなっても使用する道具はこの“丸ペン”一種のみです。
それは“丸ペン”から描き出される繊細かつ鋭利で確実な“線”に魅せられ続けているからです。
何が言いたいかといいますと一点を描ききるまでに少々長めの時を有するということです。
作品販売のチャンスである個展を多く開催することは不可能なので作家活動を継続する糧としてご支援賜りたく存じます。

この作品にスティッカーを送って アーティストの支援ができます。(¥160〜)

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最終更新日
2021.01.15