Merissapox #1
制作年: 2024
素材・技法: 紙, その他
サイズ: 61 × 46 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:あり

About the Work
- 制作年
- 2024
- 素材・技法
- 紙, その他
- サイズ
- 61 × 46 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- クレジット
- Courtesy of Sprout Curation
- 額装
- 相談可
- 作品証明書
- 未設定
- 作品の販売元
- Sprout Curation
- 発送元地域
- 未設定
- 発送までの日数
- 未設定
- カテゴリー
- 絵画
Work Details
紙に蜜蝋
Encaustics on paper
※額装はシミュレーションで別途お見積もりになります
Sprout Curationよりコメント
作品の支持体となる紙の上では、顔料と混ざり合った蜜蝋が幾層ものレイヤーを形成しており、その表面を熱で溶かし、剥がし取ると、下層に潜んでいた色が表出します。その境界に起きたイリュージョンは、光が滲むようにアンビギュアス、それでいて非常に鮮烈です。ゲルハルト・リヒターのそれとも違う、通常ペインティングにおいては出会うことがまず無いこの独特の現象は、熱エネルギーと蜜蝋のせめぎあいに因るところなのでしょう。
思えば、蜜蝋は人類の文明と併走してきた不思議な存在です。古代エジプトではミイラの防腐剤や標本の媒質、時には松明の燃料として、さらにこの時代の蜜蝋には絵画的な痕跡も確認されています。またギリシャに於いては、蜜蝋を板状にして文字を書いては消し、消してはまた書くというコミュニケーションのツールとしても使われていたそうです。これはまさに現代のタブレットと通ずるものがあります。本展のタイトル「タブラ・ラーサ」は「白紙状態」を表す語ですが、直訳的な意味は「磨かれたタブレット」で、そうした含意もこめられています。
後世に伝えたい重要な何かを保存するほど、腐敗に強く安定的な物質である一方で、高温で熱することで溶け、また形を変えながら冷えて硬化する。強さと儚さの両面を併せもつアンビバレントな蜜蝋は、時を経ながら様々な形で人類文明の合間に顔を出す、時空を超えた分節され得ないひとつの存在なのかもしれません。
秋山珠里によって、イリュージョナルなイメージに変容した蜜蝋は、私たち観る者の心の内でどのように振る舞い、アフェクトするでしょうか?
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Artist
Painter
所属ギャラリー
1992年東京生まれ。十代から二十代前半までを香港、イギリス、アメリカなど海外で過ごしました。2015年ロードアイランドスクールオブデザインペインティング科卒業。帰国後2018年東京芸術大学大学院芸術科グローバルアートプラクティス専攻修了。
「勿体」をテーマに絵画という概念そのものを体現的に読み解くコンセプチュアル·ペインティングを実践する。近年は蜜蝋を作品に用い、その歴史的·文化的·哲学的な背景をヒントにしながら、物体·物質、様態と形質変化、記録と記憶などにまたがる作品を制作。直近の個展は2020年「宙に潜る」スプラウト·キュレーション/東京、主なグループ展に2023年「The Yamamoto Handshake」 N/A/S/L(メキシコシティ)、2021年「おとといの富士 あさってのブルーライト」海老原商店/東京)など。



















