洗濯物の彫刻
制作年: 2022
素材・技法: ミクストメディア
エディション: 未設定
サイン:未設定






About the Work
- 制作年
- 2022
- 素材・技法
- ミクストメディア
- エディション
- 未設定
- サイン
- 未設定
- 額装
- 未設定
- 作品証明書
- 未設定
- 作品の販売元
- 婦木加奈子
- 発送元地域
- 未設定
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- カテゴリー
- インスタレーション
Work Details
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館「第 1 回 MIMOCA EYE/ ミモカアイ」展示写真 撮影:宮脇慎太郎
日々繰り返される生活の手つきが積み重なった先に、生活の風景は作られていくのだと思います。だから生活の風景に私は心惹かれます。
毎日を暮らしていく中であらわれ、しまわれ、またあらわれる風景のようなあり方の彫刻を作りたいと思いました。
くたくたでやわらかでそのものでは形を保たず、壁や天井とつなげてようやく立ち上がらせられる、そして展示が終わるとたたまれて、また次の時が来るまで小さくなってしまわれている、そんな彫刻です。
この布でできた彫刻には芯材のような構造は入っておらず、衣服の形状をした布とハンガーにあたる部分の紐状の同素材の布でできており、周辺の壁からテグスで引っ張ることによって洗濯物の形状にしています。
彫刻はその内側に構造を持っていたり、その彫刻を構成する素材自体が堅固なものであることで基本的には立っています。この「自立」という特徴を逆さにし、「自立しない」彫刻、彫刻そのものでは彫刻として立つことができない、周囲の壁などとつなげてようやく立ちあがらせることができる彫刻というものを作れないか、ということがこの作品の出発点となっています。
以下、作品に寄せたテキストより
「わたしは民家の庭やベランダなどで洗濯物が干されている様子を見るのが好きである。干された服や下着は人間の抜け殻のように見え、風にはためく様子は旗のようでもある。
着られている間は着ている主の一番近くでそのプライベートを守り、どこかその主の一部となっている衣服は、脱がれて洗われて干されると、途端にその私性を失いただ布のかたまり、「洗濯物」というものに戻っていく。衣服は、着られている状態、干されている状態、畳まれて仕舞われている状態、さまざまな状況に置かれる中で、干されている間だけ「洗濯物」として存在する。
この「洗濯物」のように、「彫刻」を存在させることは出来るだろうか。
干されて(設置されて)いる間だけ、「彫刻」として存在するもの。展示が終わると畳まれて、また次に展示される時が来るまで布の状態で仕舞われるもの。
「彫刻」「作品」というのは「もの」そのもののことではなく、「もの」が置かれるさまざまな状態があるうちのただの一つに過ぎないように思う。」(2022年11月)
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アーティスト
1996年兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻を卒業後、2020年チェルシーカレッジオブアート修了。身につける・外へと持ち出すなどの行為や、生活の営みを読み替えた制作プロセスを用いて、日常の風景の中へ潜り込む彫刻作品を発表。主な展覧会に「眼差しの手入れ」(京都芸術センター / 2024)、「BankART Life7 UrbanNesting:再び都市に棲む」(BankART Station / 横浜)、「いなさ」(浜松市鴨江アートセンター/2023)、「第1回 MIMOCA EYE」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/2022)、「TOKAS-Emerging『ストレンジャー』」(トーキョーアーツアンドスペース本郷/2022)など。
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