久不相見長毋相忘(長いこと会えなくても、いつまでも忘れないで) 上野公園・ホームレス炊き出し会場付近
制作年: 2025
素材・技法: ミクストメディア, 銅, 青銅
サイズ: 本体:直径50mm ガラスケース:60mm×120mm×40mm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:未設定




About the Work
- 制作年
- 2025
- 素材・技法
- ミクストメディア, 銅, 青銅
- サイズ
- 本体:直径50mm ガラスケース:60mm×120mm×40mm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- 額装
- 相談可
- 作品証明書
- あり
- 作品の販売元
- 見藤素子
- 発送元地域
- 長崎県
- 発送までの日数
- 1週間ほど
- カテゴリー
- プロジェクト
- スタイル
- コンセプチュアル, 社会・政治・歴史, 哲学・ヴァニタス, 愛, 半抽象
Work Details
作品のコンセプト・制作意図
これまで縁あった場所、災害が発生した場所、失われた営みの跡地、周縁化されている土地に銅板を埋め、一年後に掘り起こしにその地を訪れます。
再び掘り起こした銅鏡は腐食し、その錆に土地の記憶と時間を映しとります。
また、作品の完成には必ずその場所を再訪し、場所の歴史性と対峙しなければなりません。
時間を切り取り留めおくこと、決して存在しない永遠を願うこと。
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『久不相見長毋相忘(久しく相見えず、長く相忘る毋らんことを)』とは
吉野ヶ里遺跡(佐賀県)出土の銅鏡に刻まれた銘文。
この銘文が記された銅鏡は直径約7.4cm、弥生時代中期後半(約2050年前)に制作されたと見られる。
前漢代の連弧文鏡であり、背面には部分的に朱が付着している。
両腕に35点の貝製腕輪をつけた女性人骨が発見された甕棺墓の口縁部と石蓋の間の粘土目張りからの中から出土した。
展示風景
この作品で表現したかったこと
銅鏡を埋めるシリーズは、主に、これまで縁あった場所、災害が発生した場所、失われた営みの跡地、周縁化されている土地を選定して行ってきました。
この銅鏡を埋めたのは上野公園で行われているホームレスのための炊き出し会場付近です。
上野公園周辺は、日本を代表する美術館や博物館、大学などが集まり文化の中心地とも言える場所ですが、同時に東京大震災で焼け出された人が集まったり、戦後はバラックが立ち並ぶ場所でもあった歴史があります。また、現在も多数のホームレスが暮らす場所でもあります。
私が博物館へ向かうために上野公園を通過している時、ホームレスの炊き出しが行われていました。その横を、近隣の大学生が声楽を歌いながら歩いていました。
そのギャップを見た時、「博物館は、文化は、本当に全てに開かれているのだろうか」と自問自答しました。
私自身は、周縁化される記憶や存在を拾い続けることを信条にしています。しかし、それは安全な立場から行う欺瞞でもあると常に自問自答と自戒をしています。
埋めた土地によって銅鏡に現れる錆の形は異なります。ある意味では土地の性質や時間の記憶そのものを写し取るものとも言えるでしょう。
この美しい錆は、文化の発信地に住まいながらもそこから弾かれている方々の住まう土地の記憶を写した物です。
制作手法や使用している道具
各地に埋めた銅鏡を一年以上後に掘り起こす
制作にかかった時間
約1年
制作場所(アトリエ)について
上野公園・ホームレスの方々のための炊き出し会場付近
作品やタイトルに込めた想い
久不相見長毋相忘(久しく相見えず、長く相忘る毋らんことを)とは
表題は吉野ヶ里遺跡(佐賀県)出土の銅鏡に刻まれた銘文。
この銘文が記された銅鏡は直径約7.4cm、弥生時代中期後半(約2050年前)に制作されたと見られる。
前漢代の連弧文鏡であり、背面には部分的に朱が付着している。
両腕に35点の貝製腕輪をつけた女性人骨が発見された甕棺墓の口縁部と石蓋の間の粘土目張りからの中から出土した。
日本最古のラブレターとも言われるこの銘文は、時を超えても胸を打つものがあります。
本来的に錆は作品や文化財にとっては好ましくないものですが、ある意味では永遠ではない存在や土地の記憶を写し取るものでもあります。
錆という偶然性と、必ずまたその土地に向き合うという制約と覚悟を作品とタイトルに込めています。
How to Buy
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Artist
現代美術家
九州を拠点とする現代美術家。一貫して痛みへの対峙や、記憶・劣化についての作品制作を行い、アートを主軸とした学際的分野横断や、資料保存、地域課題、ジェンダー、障害、社会教育、被災、生物多様性などの社会課題に取り組む。
また、文化財修理保存技術者や学芸員などの業務経験や、文化財保存への実践や被災地における文化財レスキューへの参加経験を経て、「保存」「修復」を主題とする制作を通じた現代における作品保存と記憶の継承、ならびに周縁化される記憶や個人、社会課題について「社会彫刻」として人生や時間を投じ、活動を続けている。











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