本作は、現代美術家・中上清による、光と闇の深淵なる交錯を描き出した作品です。
中上の画面には、一般的な絵画に見られるような「筆跡」がほとんど存在しません。彼は筆をほぼ一切使わず、キャンバスの上にアクリル絵具や金泥などの物質を流動させ、重力や絵具自体の緻密な表面張力、そして自然な乾燥のプロセスに委ねるという独特の技法を用いています。
本作に見られるように、漆黒の闇から湧き上がるような黄金の光、そして波紋や煙、あるいは有機的な細胞を思わせる微細なテクスチャー(ちりちりとした独自の絵具の縮れや集積)は、画家の作為を超えた「自然の理(ことわり)」そのものを写し取ったかのようです。中央上部へとまっすぐに伸びる一本の繊細な光のラインは、混沌とした空間に厳かな静寂と、精神的な秩序をもたらしています。
中上清
画家
闇から生まれる「光の詩学」― 世界が注目する孤高の画家】
1949年静岡県生まれ。筆を一切使わず、重力と絵具の自然な流動によって「光」を描き出す独自の技法を確立。その作品は、深い闇の中から哲学的な金色の光が立ち上がるような、崇高な精神性を湛えています。日本の美術館が収蔵。世界中のコレクターから「現代の錬金術」と称賛される、日本を代表する抽象画家の一人です。2025年にはメキシコにてラテンアメリカ初の大規模個展を開催し、その評価をさらに揺るぎないものにしています。
作品
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プロフィール
バイオグラフィー
中上 清 | 個展全記録 (Kiyoshi Nakagami: Solo Exhibitions)
1970年代
• 1971年: 「12の平面より」富士見町アトリエ(横浜)
• 1973年: 常盤画廊(東京)
• 1973年: 田村画廊(東京)
• 1975年: 「平面の平面としての成立と平面と枠(形態)との関係について」神奈川県民ホールギャラリー(横浜)
• 1977年: 現代美術製作所(東京)
• 1978年: 「中上清クラシック」銀座シネマ(東京)
1980年代
• 1981年: Peter Daniel Miller (Kamakura Gallery)(東京)
• 1982年: ギャラリー玉屋(東京)
• 1983年: ギャラリー玉屋別館(東京)
• 1985年: ギャラリー・ルナン(東京)
• 1986年: Peter Daniel Miller (Kamakura Gallery)(東京)
• 1989年: ヒノギャラリー(東京)
1990年代
• 1991年: ヒノギャラリー(東京)
• 1992年: ヒノギャラリー(東京)
• 1993年: ギャラリー玉屋(東京)
• 1993年: ヒノギャラリー(東京)
• 1994年: ヒノギャラリー(東京)
• 1996年: ヒノギャラリー(東京)
• 1997年: ヒノギャラリー(東京)
• 1998年: ヒノギャラリー(東京)
• 1999年: 「Various Eyes 191 中上清展」川崎市市民文化ギャラリー(神奈川)
2000年代
• 2000年: ヒノギャラリー(東京)
• 2001年: ヒノギャラリー(東京)
• 2002年: ヒノギャラリー(東京)
• 2002年: 「Peintures récentes」Galerie Richard(パリ、フランス)
• 2005年: 「Peintures de lumière」Galerie Richard(パリ、フランス)
• 2005年: ヒノギャラリー(東京)
• 2007年: ヒノギャラリー(東京)
• 2007年: Peter Daniel Miller (Macmillan Art)(武蔵野、東京)
• 2008年: 「中上清展:絵画からの光」神奈川県立近代美術館 鎌倉(神奈川)
• 2008年: Galerie Richard(パリ、フランス)
• 2008年: ヒノギャラリー(東京)
2010年代
• 2010年: ヒノギャラリー(東京)
• 2011年: Galerie Richard(パリ、フランス)
• 2012年: 「Epiphany」Galerie Richard(ニューヨーク、アメリカ)
• 2012年: ヒノギャラリー(東京)
• 2014年: 「Recent Paintings」Galerie Richard(パリ、フランス)
• 2014年: 「Square Paintings」Galerie Richard(ニューヨーク、アメリカ)
• 2014年: カスヤの森現代美術館(横須賀、神奈川)
• 2014年: ヒノギャラリー(東京)
• 2015年: 「Epiphany II」Galerie Richard(ニューヨーク、アメリカ)
• 2015年: ガレリアフィナルテ(名古屋)
• 2015年: 田口美術(岐阜)
• 2015年: ヒノギャラリー(東京)
• 2017年: ガレリアフィナルテ(名古屋)
• 2018年: 「Light from Afar」LewAllen Galleries(サンタフェ、アメリカ)
• 2018年: 「Theophany」Galerie Richard(ニューヨーク、アメリカ)
• 2019年: 「Theophany―顕現」ヒノギャラリー(東京)
2020年代
• 2020年: ガレリアフィナルテ(名古屋)
• 2021年: 「内発―顕現」アート玄羅(金沢、石川)
• 2021年: 「Peintures 2018-2021」Galerie Richard(パリ、フランス)
• 2025年: 「POETICS OF SHADOW」GE Galería / colector.gallery(モンテレイ、メキシコ)
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タイムライン
本作は、現代美術家・中上清による、光と闇の深淵なる交錯を描き出した作品です。
中上の画面には、一般的な絵画に見られるような「筆跡」がほとんど存在しません。彼は筆をほぼ一切使わず、キャンバスの上にアクリル絵具や金泥などの物質を流動させ、重力や絵具自体の緻密な表面張力、そして自然な乾燥のプロセスに委ねるという独特の技法を用いています。
本作に見られるように、漆黒の闇から湧き上がるような黄金の光、そして波紋や煙、あるいは有機的な細胞を思わせる微細なテクスチャー(ちりちりとした独自の絵具の縮れや集積)は、画家の作為を超えた「自然の理(ことわり)」そのものを写し取ったかのようです。中央上部へとまっすぐに伸びる一本の繊細な光のラインは、混沌とした空間に厳かな静寂と、精神的な秩序をもたらしています。











