From My Room, The End of March 2020 #3

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From My Room, The End of March 2020 #3

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From My Room, The End of March 2020 #3 寒い静かな夜だった。3月も、もう終わろうというのに。翌日の天気予報は雪だった。降っても積もることはないと思った。 窓の外には、通りを(あるいは夜を)挟んで向かいのマンションの窓があった。 この部屋に住んで十年。向かいの住人を見たことはない。 でも、灯りがあるということはそこにヒトがいて営みがあるということだ。 見知らぬお向かいさんはどんな夜を過ごしているのだろうかとふと思った。

戦前戦後を代表する写真家の木村伊兵衛が『自室、病床より』で自分の顔を撮影したり、壁に掛けてある時計を撮影したりしたように、写真をするものは撮らずにはいられないとわたしは思います。

2020年3月28日、29日は新型コロナウィルスの感染拡大により東京都から『外出自粛のお願い』が出された最初の週末でした。2日間、2DKの賃貸マンション(ドアを一部外しているので実質的には2K)にこもりながらわたしも写真を撮っていました。

あの日、多くの表現者が部屋にこもりながらも、表現を諦めることなく、何かをしようとしていたと思います。

もちろん、今も。

かつて、木村伊兵衛が死の直前まで写真していたように。

外出は自粛しても、表現は自粛しない。

枷の中でこそ、逆境の中でこそ表現者は表現をしようとするとわたしは思います。

不謹慎かもしれませんが、何かあたらしい事が起きる予感を覚えながら、わたしはこの『自粛』の時を生きています。

年老いた実家の両親や遠方に住む姉とその家族、そして隣にいてくれるパートナーのことを思いながら。

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Artist

金子 千裕
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金子 千裕

写真家/Photographer

宮城県仙台市出身。石巻専修大学理工学研究科機械システム専攻修了。エンジニア、百貨店事務員、広告カメラマンなどを経て現在に至る。ワークショップ『夜の写真学校』32期生。元々ストリートスナップを得意とし、イベント撮影や美術家の制作記録を撮影をすることが多い。写真をメインにしつつも美術家との関わり合い、影響から写真以外の表現活動を行うこともある。写真作品としては、写真が持つ強い記録性を意識しながら現在は『夜』と『異界』をキーワードに撮影を行っている。

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作品制作とその発表の資金にします。具体的には公募に出す作品の印刷代や個展の開催費用。長期滞在制作の費用。あるいは新しい表現に挑戦するための機材代などです。
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よろしくお願いします。

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Last updated date
04.16.2020