「A Walk In The Black Forest」は、東日本大震災の後、人々の感情と金融相場の関連性に着目するようになった結果生まれた作品です。この経験は、人間の感情が投資活動にどのように影響を及ぼし、それが金融相場に直接的な影響を与えているかという洞察に基づいています。2011年3月11日の東日本大震災直後に、円と米ドルの為替相場に起こった急激な変動を目の当たりにし、この衝撃的な出来事が作品の中心的なテーマとなりました。相場の変動を絵画として表現することで、未来へのメッセージとして、また私たちがその時の感情を追体験できる手段としています。
素材にもこだわり、チャートの美しさを表現するために蒔絵の技法を取り入れ、漆や樹脂をベースにしています。金属箔や金属粉を使用し、背景と質感の差をつけて立体感を出すことで、モニターのような質感を目指しました。
「A Walk In The Black Forest」は、ヤマハ発電機の株価を描いた作品で、1897年に創業した世界最大の楽器メーカーであるヤマハをテーマにしています。浜松市を代表する企業としてのヤマハの重要性を考慮し、選ばれました。側面にはヤマハ発電機が記され、ヤマハのモトクロスにおけるイメージカラーである青を基調とした背景が特徴です。
築山弘毅
現代美術家
1983年に岡山県で生まれた後、2009年に東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業し、2011年には同大学院美術研究科(日本画)を修了。
卒業直後に東日本大震災を経験し、これがきっかけで為替や株式相場と人々の感情の連動性に着目し、絵画制作のテーマに据える。
2014年には吉野石膏美術振興財団の在外研修助成を受け、ドイツのシュトゥットガルト美術アカデミーでホルガー・ブンク教授の指導を受けながら現代絵画を学ぶ。
シュトゥットガルトでの学びの中で、2014年にDAADプライズをボンで受賞し、2016年にはヴェルナー&エリカ・メスマー財団特別賞をクンストフェライン・ラドルフツェルで受賞する。2017年にシュトゥットガルト美術アカデミーを修了し、2019年には同アカデミーからホルガーブンク教授よりマイスターシューラーの称号を授与される。
国内においても、2019年に岡山で開催されたI ⽒賞大賞を受賞する。
日本に本帰国後も、市場の動きを描いた絵画を通して現代の歴史画を描き続けている。
Artworks
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Profile
Biography
1983年 岡山県生まれ
2009年 東京藝術⼤学 美術学部絵画科⽇本画専攻 卒業
2011年 東京藝術⼤学大学院 美術研究科(日本画) 修了
2014年 吉野石膏美術振興財団 在外研修助成(研修地:シュトゥットガルト)
2017年 シュトゥットガルト美術アカデミー 修了
2019年 シュトゥットガルト美術アカデミー ホルガーブンク教授よりマイスターシューラー取得
<個展>
2016年 「WERT ARCHIVE」フランクフルト芸術協会 (フランクフルト・オーダー、ドイツ)
2020年 「価値の記憶」 PORT ART&DESIGN TSUYAMA(津⼭市、 岡⼭)
2021年 gallery exhibition vol.33 築⼭弘毅展 「INDEX」 勝央美術⽂学館 (津山市、岡山)
2023年 「Echoes of Valuable Moments」アジュドール (岡山市)
2023年 「Rhapsody in Market Symphony」 牧神画廊 (銀座)
<グループ展>
2019年 I氏賞選考作品展(岡山市、岡山)
2019年 「つながる絵画」 鴨江アートセンター (浜松市、静岡)
2020年 「RE」 GALLERY FIXA (奈義町、岡山)
2022年 「ウツシヨノカガヤキ」 岡山県立美術館(岡山市、岡山)
2023年 VOCA展
<その他>
2014年 DAAD プライズ (ボン、ドイツ)
2016年 ヴェルナー&エリカ・メスマー財団特別賞 クンストフェライン・ラドルフツェル(ラドルフツェル、ドイツ)
2019年 I ⽒賞 ⼤賞(岡山市、岡山)




