こちらの作品はキラキラと光を反射するパールカラーの絵の具を使用していて、朝日や夕日に照らされた時の表情が美しい作品です。
どんな空間とも喧嘩せず調和できる絵でもあると思います。
実際に見るのと画面越しでは見え方が異なりますので、展示がある機会には是非実際にご高覧頂けれると嬉しいです。感想も募集しています。
よろしくお願いいたします。
原田渓杜
現代美術家
現代美術家
1995年 神奈川県鎌倉市に生まれる。
茅ヶ崎市現在住、鎌倉市にて制作を続ける。
私は余白に魅力を抱き注意を向けることが多く、今までに絵の裏や木枠の空間についてアプローチした絵を作ってきました。
余白を大きく残す中でできる、線と色彩、具象と抽象の距離感などの関係についてを描いています。モチーフに選ぶ題材は日頃の景色から絵に置き換えられるほどに関心が高いものや、直感的に筆が動くものです。
絵の中には描かれたモチーフがよくわからない部分もあり、それは抽象化されすぎた図の一部か、意図された “よくわからないもの”の混入です。それはそこにあることが必然であるかのように振る舞い、視覚的に心地よい画面になるための根幹になっています。
松山米太郎編の四冊組伝書「茶道四祖伝書 (1933年刊行)」の一冊、「利休居士伝書」には千利休曰く、 "数寄というは、違ってするが易(千利休)のかかりなり。" と数寄を説いた。つまり、"数寄というのは、人と違ったことを創造するものである" と理解する。千利休や古田織部の生きた安土桃山〜江戸時代にもすでに、現代美術的創意の心得があったと伺える。
そしてその数寄の中核を為した茶の湯の表現における詫びの理念とは、簡素な中の趣である。
私の表現や趣向のルーツはそこに通じていると考え、自分なりの "いまの詫び" を伝えたい。
原田渓杜 2025/1/30