高野 浩揮
学生
学生
1995年広島生まれ
2018年京都造形芸術大学院入学。
私は陶土で武器兵器を作る。
子供の頃、理由を考えず武器兵器に憧れ、興味を抱き、それらが持つ機能性を追求した機能美に惹かれた。
美術を学び、作品として武器兵器をモチーフとして扱うことに、私の中である種の葛藤があった。無論、それらは戦争の道具であり、恐怖によって人を支配し、人類の歴史を動かしてきた事実がある。
それは今の世界を眺めても、変わる気配がない。
しかし、子供の頃の私は既存の武器兵器をありのままに模倣するのではなく、想像上でカッコ良くという形、姿をペーパークラフトや図形、レゴブロックで造形していた。
大学時代、陶土に興味を持ち始めて、土をローラーで板状に延ばした状態から部品となるパーツを切り取り、プラモデルと似たような感覚で部品を貼り合わせ制作し始めた。
土は金属やプラスチックのような精密さを有しないが、一度焼成した焼き物は割れない限りその原型、色を数百年と保ち、当時の状態をありのままに伝承することができる。そして、現存する武器兵器が持っている殺傷能力を持たず、模型のような完璧さを求めない。
だが、陶土が持つ柔らかさと歪みが鑑賞者の武器兵器という先入観を下げてくれると考えている。
私は武器兵器というモチーフを使って、戦争玩具や戦争を扇動するための道具を生み出すのではなく、戦争の道具を見つめ、人の防衛本能とは何か?を考えている。
武器兵器は人にとって何かを奪う矛であり、危険から身を守る盾でもある。
戦争の道具である武器兵器は使用者によって立場が変わる。
人間と武器兵器の因果関係へ視点を置き、私の中で生まれる疑問・イメージを糧に制作を行っている。
