かつて風景の一部だったものに、風景をプリントする。-Chalcosoma atlas (1°20'05.8"N 124°51'55.3"E)WGS84-
版本: 独特
签名:没有设置

关于作品
- 版本
- 独特
- 签名
- 没有设置
- 制作人员名单
- 作品撮影:篠田優
- 画框
- 不包含
- 作品证书
- 没有设置
- 类别
- 安装
- 风格
- 静物
作品详情
『かつて風景の一部だったものに風景をプリントする。』シリーズについて- 紙にプリントされた風景写真を見たとき、鑑賞するのは主にイメージのみで、紙には注意を向けない事が多いという自身の体験が動機になっている。なぜそうなるのかと考えたとき、紙と風景は別々に出来上がり紙は風景の成り立ちに関係しておらず、いわばイメージと紙は異なる由来を保有している。にもかかわらず、風景写真は人に土地を強く想起させる。では、プリントされるメディアも、土地に関係したものであった場合、人が想起させられる土地はより強いものになるのではないか?と思い至った。そこで自ら昆虫採集を行い、昆虫を採集するたびその地点の景色を撮影し、そのイメージを虫体にプリントするという過程を経ました。昆虫は、その土地で長い間繁殖を繰り返し、独自の生態や形態を獲得してきました。それらは土地特有の気候によって形成されています。また風景は様々な木々や山並みによって成立しています。これらも降水量などの気候により形成されています。この点で、二者は由来となる土地を共有していると考えた。人間的な世界認識の現れとしてのカメラで撮られたイメージがあり、昆虫の世界認識の現れとしての昆虫の体型や模様がある。それら2つを折りたたむことで、結果として人間の世界認識と昆虫の世界認識の差異が強調されないかと考えている。 『-Chalcosoma atlas (1°20'05.8"N 124°51'55.3"E)WGS84-』について 9-10月に行ったインドネシアのリサーチの中で採集したアトラスオオカブトというカブトムシです。スラウェシ島の原名亜種でインドネシアの他の島にいるものとはまた特徴などが異なるようです。この種はマレー半島はじめ、ユーラシア大陸も分布域となっています、このことは、以下に人間の引いた国境というものが人工的で、また彼らはそれとは無縁の世界地図の中に生きていることを感じさせてくれます。かっこいいカブトムシですが、現地では明かりにほぼ毎晩飛来しあまり虫に関心のないインドネシア人は「うるさいから見つけたら踏み潰す」という人もいるほどでした。日本ではこのような三本角の大きなカブトムシはいないですが、所変われば生態も変わるのだと実感したエピソードです。 インドネシアのこの地域は現在中国系の観光客の受け入れを積極的に行っており、道路の拡張や新しいホテルの建設などが急ピッチで進んでいました。このプリントされた風景は新築道路を作っている森の中の風景です。おそらくこの森の環境は来年にはまた大きく変わってしまっているでしょう。写真を残すこと、標本を残すことはおそらく、こうやって変わってゆく風景を残すことなのだろうなと、急速に変わっていくインドネシアの景色を眺めながら思いました。 今回の展示では作品を箱から出しました。また展示台にラワンベニアの上に2mmの乳白色のアクリルを敷いたものを用いました。ライトを落としたところのみアクリルの下の木目がほんのり見えてディティールも程よくあり、無機質になりすぎず上品です。また、箱から出すことにより緊張感が増しました。もちろん作品の破損リスクは増えましたが、一つの見せ方の実験としてかなり良かった印象です。
艺术家
アーティスト,artist
昆虫に対する興味をベースに、写真技術を用い、人間以外の視点から環境や風景にアプローチを試みる作品を制作しています。 人間以外の視点を通して世界を見たとき、人間は、人間から見た虫のように世界の構成要素の一部になります。そのようにして人間の行為を逆照射する展開を目指しています。 昆虫などの小さな生き物のもつ形状や生態、分布などについて、なぜそうなったのか、そこにどのような都合があるのかを主にリサーチし、写真、映像、文章、図や3Dプリンタを用いて制作をしています。また自身のリサーチをどのように記述するか、なにか新しい記述の形を見いだせないだろうかと探っています。その中で人間が世界に対してするべき何かを見つけ出したいと思っています。 東京周辺の美大にいる昆虫サークルや昆虫好きを集めて、五美虫展という企画を行っています。 研究室内に生物学など自然分野の研究者を招き、研究内容などについて話を伺う「JoinTable」というイベントを企画したりしています。
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ご支援ありがとうございます。今回の作品はいつも標本箱に入れて展示していたものを箱から出して展示する形を取りました。
標本としての作品管理上、湿気対策などが十分にできずかなりリスキーな展示方法となりましたが、ガラスを外した展示状況から生まれる緊張感はただならぬものになりました。また課題も多く見つかったので、皆様から頂いた資金を用いて、今後はこの緊張感を活かしていくこと、作品のコンセプトの充実を図る道を模索していきたいと思います。