曽爾村は村民の日々の草刈りで美しい景観を保たれています。その刈り草に注目し、コンクリート造でも鉄骨造でもなく、刈り草が構造となる「草造(クサゾー)」建築を創ります。風が吹けば飛び、ゆっくりと形を変え行き、やがて土に還る建築です。草の建築は群れをなし、村の山々のランドスケープを表します。
刈り草は夏秋に村民と共に、集め貯めてきたものです。会期中も刈り草は増え続けます。村では誰しもが身近な存在の草。その草を通じて誰しもがアートに関わって欲しいと思います。
草のトンネルに潜ったり、フカフカの草ベットで休んだり、草の発酵熱で体を温めたり…
草の建築は休息とコミュニケーションの場となりたいと思います。
草や虫の生命の堆積はやがて堆肥となり、再び生命の宿る土となります。身近な草の命の巡りを通して、様々な価値を考える機会を作りたいと思います。



