ハマダアキコ
空間アーティスト
空間アーティスト
黒のマスキングテープで空間を作っています。
2020年3月武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻卒業。
呼ばれればテープを持ってどこへでも空間を作りに行きます。
絵を描く人が手で筆を持ち、穂先に絵の具を付け、カンバスや紙に線を描いていくように私は黒いマスキングテープを持って、壁に、空間に、それを施していくのです。
デッサンをするとき、三次元のものを紙という二次元のものに落とし込むとき我々は「パース」を意識しそれに基づき描いていきます。全ての空間が持つパースを起点に私はテープの線を重ね合わせ、平面と立体、二次元と三次元をつないでいきます。点と点が繋がっていくと線になり、線と線が連なっていくと面になっていきます。私は黒いテープの持つ直線と面を持ってして、私の肉体と目に映る視界を介して空間に空間を重ね合わせ繋ぎ、別の空間を作っていくのです。
出来上がって目に見えてくる現実には存在しないパースのつくる空間、それらが自分を含めて他者にどういう心の動きを及ぼすのか、私はそれが観たいのです。
最初は自分の短気で血の気が多い性格をどうにかして落ち着かせたい、いっそのこと無感情になってしまえれば、こんなに苦しまなくて済むのにという気持ちから始まった作品作りでした。
テープを幾重にも貼っていくことで写経のような、一線一線を引く度にイライラだったり怒り、悲しみの感情がそぎ落とされていくのです。
気づいて出来上がった時、テープの作る線や面の羅列、図柄もまた私の心をそこじゃないどこかへ連れて行ってくれそうなそんな気持ちにさせてくれました。
それは一種の心のやすらぎであり、癒やしでした。
そして出来上がった作品は、既存の空間に施しているモノですから当然自分の体よりも大きいのです。
人を覆い尽くす空間、それは私たちを取り巻く大気でもあり、光でもあるのです。
それら人が無意識に触れているものは実際に目には見えていないのです。
そういった目に見えないものを視覚化させ、意識させることで自分も含めた人がなにかを気づき始め感じ取っていきます。
それは心の安らぎだったり、興奮だったり様々です。
そういった空間による何かを感じ取れるような作品作りから観る人々に心に潤いを届けられたらいいなと、そう思い日々作ります。
9/3から12日、9/17-26の2つの期間で作品を展示させてもらえることになりました。
場所は渋谷にあるアパレルセレクトショップ「DESPERADO」
「Kaleidoscope」は万華鏡という意味です。
アートもファッションもその時々、社会の流れで常に変化をし続ける文化でありコンテンツです。
アートとファッションの似ているようで違う分野であり、どちらも人の心を潤し、喜びや感動を与えるモノと考えます。
その2つが組み合わさり、一つの空間に混ざりあったときどのような相乗効果を生むのでしょうか。
私はアーティストとして、洋服屋であるファッションの空間にアートを作り、ファッションとアート、ファッションデザイナーとアーティストとお客様を繋ぐことをテーマに店舗空間を制作させて頂きました。
変点極まりない社会において目まぐるしく変化する思いで
デスペラードという名の万華鏡を覗き込んでみて下さい。