清水 佳代子

Fixed Window 6

Fixed Window 6

清水 佳代子

画家 / Painter

About the Work

制作年
2026
素材・技法
アクリル, パネル
サイズ
35 × 28 × 2 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
あり
額装
相談可
クレジット
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Work Details

◉「Fixed Window-seriesについて」

「あなたが見る窓の向こうには、どんな世界が広がっていますか? 

ときどき私は、あなたが見ている景色に思いを馳せてそっと目を閉じます。 

想像してみるのです、その世界がどんな色や形をしているのか。

そこからあなたの孤独、希望、空虚、幸福、絶望なんかを。 

そして想像しながら、 あなたの痛みを感じようとする自分がいます。

薄い皮膚から他人の痛みが染み込んでくるとき、

それが“あなたの痛み”なのか、“私の痛み”なのか、わからなくなることがあります。

誰かの痛みが、自分の皮膚の下に入り込み、 

私の皮膚をやわらかく押し広げ、じわじわと浸透し、気がつけば自分という形が輪郭を失い、霞んでゆくのです。

 私の見る景色とあなたの目に映る世界は、どう足掻いても交わることなく、

そのことをはがゆく思いながらも、ただ静かな空白だけが心に降り積もります。

嵌め殺しの窓に映る歪んだ景色は全ての境界線を曖昧にし、開くことのないまま、私に同じ景色を見せ続けます。 

私はその歪な窓から自分にだけ見える世界を、 ひとりきりで眺めています。」

⚪︎額装対応について

オーダー額縁(木製BOX額縁)を販売価格+¥12000(税込)にて承ります。

カラーは【ホワイト/ブラック/ナチュラル/ブラウン】からお選びいただけます。

木製のシンプルなデザインのBOX額縁(作品と額縁の間に隙間があるタイプ)になります。

【額縁仕様】

・木製

・サイズ:額縁外寸 372×442×43mm

・フレーム幅15mm

・UVカットアクリル(2mm厚)

※額装込みの場合、納期は約2週間前後となります。

Artist

清水 佳代子

画家 / Painter

アクリル絵の具を用い、混ざり合う途中の色彩や偶発的な表情、感覚的なタッチを取り入れることで、「感覚に訴える絵画」を意識して制作している。 私のなかを流れていく記憶の断片を、そのまま留めようとする試みである「Mind Record」シリーズ、モデリングペーストによる豊かなテクスチャーを特徴とした「Object」シリーズ、そして“人間の境界線”をテーマに、さまざまな人の持つ窓を描いた「Fixed Window」シリーズなど、複数のスタイルを展開している。 宮城県生まれ。 2008年より画家として発表を始める。 東京を拠点に活動(現在栃木県在住)。 ----- [Statement] 私は日記をつけるときに、その日あった出来事ではなく、その日の「気持ち」を書いてしまいます。そのため、日記には似たような言葉が繰り返し並んでいます。 「何をしたか」「誰と居たか」が抜け落ちているので、あとから言葉の断片を手がかりに、その日の情景を少しずつ手繰り寄せることになります。肝心な、日記としての役割をまるで果たしていないのです。   私はそんな“役立たずの日記”を、同じように書いては読み返し、その日の出来事を推測します。文字は時に力強く、時に弱々しく、殴り書きだったり、滲んでいたり。ときには星やハートマークが添えられていて、その線や形に滲み出た想いが、ゆっくりと懐かしく思い起こされるのでした。 人は多面的で、残酷と慈愛を、純粋と狡猾を、寛大と狭量を、尺度が変化する物差しごと、一緒くたに抱えて生きています。私は、その美しい歪みを、ときに強く握りしめるようにして、
揺れ動き、留まることのない「瞬間の痕迹」を記録しようとしています。 日記の揺れる文字に沁み出た想いを、絵の具の色や形、マチエールで置き換えるように描き始めました。色同士が混ざり合い美しく呼応しはじめたとき、言葉では伝えきれない何かが、そっと伝わるような気がするのです。 清水佳代子

最終更新日2026.09.04