Standing image

制作年: 2016

素材・技法: キャンバス, 油彩

サイズ: 2420×3240mm(概算F500号。P100号×2枚、F100号×2枚。)

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

Standing image

About the Work

制作年
2016
素材・技法
キャンバス, 油彩
サイズ
2420×3240mm(概算F500号。P100号×2枚、F100号×2枚。)
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
額装
なし
作品証明書
未設定
カテゴリー
絵画
スタイル
日常

Work Details

『Standing image』の振り返り

2枚の縦構図の写真が左右にピッタリと隣接しているかような見た目だがこれで一枚のタブロー作品。VOCA2017展に併せて制作したものだが、ぼくの制作における興味は、「日本現代平面の登竜門」と名高い場で当時の自分のベストワークを提出する事にはなく、全国各地から集められたという「一作家一枚の巨大平面陳列空間」というレアな機会に、いかような作品を並べるのが一番面白いかであった。あーでもないこーでもないと、ギリギリまで(タイトルやサイズを事務局に事前提出するまで)悩んだ末、出てきたのが何故かこの作品であった。

私にとって描く行為は、幼い頃から「観察し写す事」と同義であった。それは不可視のイメージに形を与える事(可視化)でも、眼前の空間や顔を眼差す事(写生)でもない。標本や押し花を作る様に、図鑑に載ってる昆虫を絵に写す様に、粛々と、淡々と、黙々と形態を模写していく事であった。それは描画の欲望というよりも所有の欲望に近いものなのです。

作品の構想がなんとか纏まったのは『ぬぐ絵画: 日本のヌード 1880-1945(東京国立近代美術館)』の図録のおかげでもありました。蔵屋美香さんの論考では、萬鉄五郎絵画の人物の多くは人体のどこもフレームアウトしておらず、それは言うなれば、一枚のキャンバスがイコール人体なのだ。的な、たしかそんな指摘がされていたと思います。この指摘にぼくは大変な感銘と共感の念をおぼえました。

縦構図の画面に対して頭と脚が切れない様に、ちょうどよく収めるのは受験デッサンでもお馴染みの約束事(?)ですが、プラス、僕にとっての縦構図とはiPhoneの画角に他なりません。左は私のアトリエで私の愛猫を愛でる友人の正面、右はキャンプ場で我が子を背負う知人の背面。任意のスマホ写真二枚をPhotoshopでくっつけて、画像みたいなルックのタブローを描くことが一番ぼくらしい立像かなと、この当時は思ったのでした。

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菊谷達史
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菊谷達史

グラフィックアーティスト

1989年北海道生まれ。石川県金沢市にある金沢美術工芸大学で油画を学んだ後、同地を拠点に活動。(日本近代洋画、ビデオゲーム、北海道といった複数のルーツを混色しながら)タブローを中心に制作、現代美術分野で発表。2020年よりアニメーションの制作も開始。

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最終更新日
2022.01.07