えりや

制作年: 2021

素材・技法: 油彩, キャンバス

サイズ: 14 × 18 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

えりや

About the Work

制作年
2021
素材・技法
油彩, キャンバス
サイズ
14 × 18 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
クレジット
©Moemi Nakakoji / photo credit:O Gallery eye
額装
なし
作品証明書
未設定
カテゴリー
絵画
スタイル
抽象
ハッシュタグ

Work Details

えりや eriya

2021 , oil on canvas , 14.0×18.0cm

Private collection

個展/SOLO EXHIBITION

境界のかたち

Oギャラリーeyes/大阪

2021.4.12 - 4.24

絵の中のかたちは風景が元になっており、きっぱりとした直線やうねうねした曲線、もやのようなものと様々です。私はこれらを「むにゃむにゃしたもの」と呼んでいます。このむにゃむにゃしたものは沢山の再構成を繰り返して生まれたものですが、風景の中にあった形そのものが変化しただけではなく、余白みたいなものが混ざっています。

風景を一箇所からみると遠くのものも近くのものも同時に見えてはいるけれど、本当はそれぞれがはるか彼方にあって、その距離をぎゅっと圧縮した時に滲み出るなにか、それが「余白」であり、言い換えるなら間(あわい)のようなものでしょうか。

少し話はずれますが、描き始めるきっかけが風景であることは必ずしも重要ではないと言ってきましたが、私が静物や人物といった別のモチーフでは大きさや距離が足りないと感じていたのはこうした理由かもしれません。余白が足りないのです。

余白は形の周りにまとわりついていますが、徐々にゆらゆらと形を溶かし、融合し、大きなヴォリュームへと移行します。すべてのかたちは等しく、フラットになることが私の絵では重要です。

ミシェル・テヴォー(1936-)はセザンヌの作品について次のように記しています。

「個々の事物はその固有の存在によってではなくネガとして、つまり、それではないものの全体、それが否定するもの、隣接する諸々の事物へと送り返されるアレルギー反応によって決定される。隣接される事物は、この個々の事物を無として取り囲み周辺へと眼差しを引き寄せるのだが、こうして次にそれ自体が照準点となると今度は自らの姿をくらませてしまうのである」(ミシェル・テヴォー『不実なる鏡-絵画・ラカン・精神病』より)

このアレルギー反応をひきとめるために直線を、促すために曲線を、解放するためにモヤを使い分け、結果むにゃむにゃしたものになっているような気がします。

境界のかたちとは、形そのものであり、余白でもあるのです。

中小路 萌美

※引用文献:ミシェル・テヴォー『不実なる鏡-絵画・ラカン・精神病』岡田温司/青山勝 訳(人文書院)1999年

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えりや
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Artist

中小路 萌美
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中小路 萌美

画家/painter

1988 兵庫県生まれ
2011 京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科洋画コース 卒業
2013 愛知県立芸術大学大学院美術研究科博士前期課程油画版画領域 修了
2012年より関西・東海を中心に個展・グループ展を多数開催。

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最終更新日
2021.07.13