2026年4月に開催しました個展「せかいをみつめる」(Oギャラリーeyes・大阪)にて展示した新作です。
この展覧会は普段より色やタッチに着目して制作した作品が多く、この作品は多くのチャレンジで溢れています。
ご高覧くださった皆様、気にかけてくださっていた皆様、誠にありがとうございました。
またの展示の機会もどうぞよろしくお願いいたします。
中小路 萌美
画家/painter
画家/painter
1988 兵庫県生まれ
2011 京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科洋画コース 卒業
2013 愛知県立芸術大学大学院美術研究科博士前期課程油画版画領域 修了
2012年より関西・東海を中心に個展・グループ展を多数開催。
宇宙探査機の形が好きだ。棒のようなものが飛び出ていたりころんとしていたり。専門知識のない私にはなぜああいった形になるのか詳しいことはわからないが、本当に必要なものだけで構成されてできた形なのだ。今まで宇宙に旅立っていった探査機たちをみるとそれぞれ独特の形をしていて、探査結果が重要なことはわかっているのだが、そんなツンツンころころしている彼ら自体に無性に惹かれてしまう。
私にとって絵を描くことは、宇宙の果てを見ようとするような、終わりのない旅だと思っている。
何十層と色を重ねながらかたちを再構成してゆく。完成図のないまま繰り返し探査し現れたものは、靄がかった青い空間をゆらゆらと漂うもの。それは私の宇宙の果てであり、さらに別の宇宙へゆくために必要なものだけでできた探査機でもある。
タイトルの「かぷたり」「ふあきあ」「こぽかん」といった言葉は何かに似ている様に思えるが、作品の色やかたちから聞こえてきた音を組み合わせたもので特に意味はない。言葉によるイメージの固定をできるだけ避けるためだが、まるで知らない世界の言葉のようである。
ボイジャー1号2号は打ち上げられて40年以上経ったが、まだ宇宙を漂い信号を送り続けている。私自身ともいえる探査機はどこにたどり着くのか。それは気まぐれに覗き込んだガラスの向こう側であったり、一瞬みたような気がしたなにかであったり、誰かの宇宙かもしれない。どんな信号が送られてくるのか。いくつも探査機を作って待っている。